それにしても「デジカメで奥行き情報を知りたい」なのだ。

　スマホとかのデジタルカメラで撮った画像ファイルには、画像を構成するデータだけではなく、他にも色々な情報が内包されていて、わかりやすいとこではファイルの容量や撮影日時に絞り値やISO感度等。機種の設定によっては撮影場所も記録されている。
　それらの情報は、素人でも存在意義がすぐ推察できる物もあれば、何の役に立つのかわからない情報もある。筆者は写真に詳しくないので、必要性、利用方法のわからない物が半分くらいある・・・んだけど、今回提案したいのは、そこに新たな情報を追加して欲しいというお願いだ。で、その新情報とは『奥行きの角度』だ。水平を基準とした上下方向の角度を一般に“仰俯角”と言い、上向きを仰角、下向きを俯角というのだけど、今回の奥行きの角度はカメラの向いている仰俯角を記録して欲しいのだ。
　奥行きの角度の利用方法としては、この値を見ることで、以前撮った画像と同じ視野で撮影したい時に役に立つし、合成処理をする時に、手動でも合成系のソフトでも、より正確なリアルな合成をすることが可能になるはずだ。また、その測定はカメラが行うので、その値をリアルタイムで外部の機械が取得することで、特別な撮影時には、現在より楽に正確にカメラ角度の制御が可能になるだろう。
　写真を撮って見るだけの大抵の人には全く必要ない情報だけど、そもそも既にそういった存在意義のわからない物が幾つも内包されているし、今更もう一個増えたとこで、ファイルサイズへの影響は極々微量なので、増えることのデメリットは殆どないはずだ。
　一つ気になるのは、その情報をどうやって取得するのかという点だけど、スマホもデジカメもデジカムも、色々な用途のために角度を測定できる3次元のジャイロセンサーが本体に内蔵されているらしいので、そこから取得すれば良い。プログラムをちょこちょこっといじるだけで、多分すぐに実装できることだろう。もしかしたら現状の情報とか、撮影した場所に存在している絶対動かない垂直に建つ建造物の角度とかから何らかの計算式で算出できる場合もあるかもしれないけど、空とか絶対的目安がない場合も多々あるので、簡単に知ることが出来るように是非とも実装していただきたい。
　この機能を持ったデジタルカメラはまだ世に出てないだろうから、コモディティ化した業界から頭一つ抜け出せて、なんらかの業界のプロ達からは絶賛されるに違いない！・・・と考えられるんだけど、もしかしたらこの機能を持ったデジカメは世に出ているかもしれないので、企業へお願いをする前にその辺のことをきちんと調べておこうと思い、今日は寝ている暇なんて無いのだ。