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ザ・センティネル

2006-04-30 16:09:07 | ゲイ事情
土曜は2週間ぶりにジミーと映画を観にいった。僕らにとって最善の選択肢は、こうした映画バディーになることなのかもしれない。

都市部に住む忙しいプロフェッショナルなゲイ(通称Guppy-gay urban professional)は、忙しすぎて恋人を作る暇がなかったり、作るつもりがない人が多い。でも週末、ちょっとしたハングアウトをするためには誰かが必要。なので固定の映画友達やディナー友達、飲み友達を持っている人が多い(そのうちの一つがファック・バディーってことになるんだろうけど・・・)。そういえば、『セックス・アンド・ザ・シティー』でも、主人公のキャリーが、目的別に友達を使い分けていました。

水球チームのキャプテンのマークも映画友達のリーがいるし、元カレのジェームスも毎週金曜日に夕食・映画に行っているボブという友達がいる。この土曜夜の映画鑑賞は、ジミーと僕の間で次第に習慣化してきている。(来週土曜日はジミーがマイアミに行っているからなしだけど。)

この晩観た映画は、マイケル・ダグラス主演の最新作、『ザ・センティネル(監視員?見張り役?)』。典型的なハリウッド映画だけど、サスペンスものとしてはエンターテインメント性たっぷりの秀作だった。同じワシントンDCが舞台の『エネミー・オブ・ザ・ステート』を彷彿とさせる。シークレット・エージェントのマイケル・ダグラスが主人公なんだけど、大統領を護衛するはずのシークレット・エージェントにスパイがいて、大統領の暗殺を計画しているという情報が流れて、マイケル・ダグラスがその嫌疑をかけられるというもの。

僕は、この映画の他に、ロマンチック・コメディーの『フレンズ・ウィズ・マニー』、や『アメリカン・ドリームズ』を挙げたのだけど、ジミーはロマンチック系がニガテで、拳銃でドンパチするのが観たいっていうリクエストだったのでこの映画になった。たまにはこういう脳みそ空っぽにして観られる映画もいいものだなと。

映画を観終わって、近場のマクドナルドでハンバーガーを食べて僕らは地下鉄へ。そして地下鉄の駅内で別れるとき、

「じゃ、僕はこっちだから」と言った僕に対して、

「トーク・トュー・ユー・スーン」と言って僕を見つめるジミー。1、2秒、間の悪い時間が流れた。


この晩は口論もなく、深く込み入った話も一切なし。軽い気持ちで軽い映画を観て、軽く食事して軽く別れた。そんな軽い土曜夜の映画友達になるのが僕とジミーとの関係を続けていくには一番だと思う。だけどやっぱり気持ちは残っているわけで、そのわずかに残った気持ちに飲み込まれてしまわないように、心の隙間をしっかり埋めていく必要がある。軽いはずの別れに、心が少し重みを感じてしまった。

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