アメリカGAYライフ American Gay Life by an expat Japanese

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独身女のアメリカ暮らし

2006-03-01 15:04:35 | アメリカ・風習・社会事情
アメリカ男と付き合うのって、ゲイもノンケも同じなんだぁ。このシアトル在住の30代独身女性、秋野未知さんのエッセイを読んで、自分の体験と重なることがあまりに多いことがとても新鮮。

例えば、僕のブログでも紹介した「エル・ワード」の重さについて、秋野さんも全く同じことを実エピソード入りで紹介している。

でも、やっぱりゲイの世界とノンケの世界では恋の話も微妙に違ってくるみたい。例えば、それは子供の話。ゲイにもたまに「子持ち」とか「離婚暦あり」、「バイセクシャルで彼女がいる・いた」なんていう人もいますが、基本的に少数派。だけど、ノンケの彼になると、妻がいた、子供が何人もいるなんていうのはザラなんだね。それが新しい彼だったりすると、やっぱり引いてしまったり、結婚に躊躇したりするものなんだね。でも同性結婚が進んで養子をもらうゲイカップルも増えてきてるから、そのうちゲイの間でも子持ち、離婚暦ありなんていう人と遭遇する機会が増えてきそう。同性婚も良し悪しってことかぁ。

このエピソードでは、「愛をとるか、金をとるか?」っていうテーマ。確か、先日、僕もブログで「見た目かお金か」っていうことを書いていた。この微妙な差が面白い。ゲイの間って、「愛かお金か」というより、「見た目(年齢)かお金か」っていう天秤のほうが断然多い。ノンケ女性のほうが、純粋な愛情(そんなものが本当にあるかどうかは別として)というものを求めてるんだろうねぇ。一方、ゲイはとにかく見た目と身体が命!これは間違いない。ゲイほど「好みのタイプ」がはっきりしている人たちはないのでは?愛され続けることに不安なノンケ女性と、相手の見た目と若さにこだわるゲイというのがとても対照的。

あと、割り勘についても面白い体験談が満載だった。僕も元カレDavidが、高給取りのやり手弁護士だったにもかかわらず、びた一文おごってくれることがなく、いつも割り勘なのにストレスが溜まった。だって向こうは自分の収入に合わせて生活スタイルを確立していて、一緒に旅行に行ってDavidの趣味の高級レストランで食事しても割り勘、ブロードウェーでDavidが観たいミュージカルを観ても割り勘っていうのは不条理。だから、2回目にニューヨーク旅行に誘われたときは、嫌味を込めて「お金がないから行けない」って言ったら、Davidは一人でニューヨークに行ってたもんねぇ。ニューヨークに到着してからも、「これからバスに飛び乗って来ない?」なんて誘ってきたりして。もちろん僕の自腹で。あそこまで割り勘にこだわるDavidは非常識だと思う。結局、別れて正解だったけど。実は、今のカレJimmyとも、いつも割り勘なんだなぁ。年齢差、収入差がかなりあるにもかかわらず。年上男は、年下におごり始めるとSugar Daddyになってしまうことを恐れている感があるけど、DavidもJimmyも、単にケチだけの気がする・・・。

「あんた、僕のことどれだけ愛してんの?」っていうのを金銭で求めるのはやっぱり間違いなんでしょうか?「奢ってもらったら、私のことを大事にしてくれているって思うし、うれしいなって思うもの」と言い切る秋野さんの友人M美さんに僕は強く共感してしまうのだけど。僕って、gold digger?あ、でも、何でも驕ってくれたフランス人のお医者さんMichelには、別れ話をこっちから切り出したとき、「君は高くついた」って最後に嫌味を言われてしまった。やっぱ、驕られるということには、それ相当の義務・恩義が生じるっていうのは覚悟しといたほうがいいんだろうね。逆に、驕られない割り勘の関係の方が、こっちから別れるときは後腐れなくてすっきりできるけど・・・。別れるのを前提に割り勘で付き合うっちゅうのも辛いかぁ。

秋野さんのエッセーの極めつけは、やはりそのゲイ友について。「いい男がゲイである確率」と、「愛すべきゲイの男友達」は、いかにも(?)アメリカならでは。日本でも人気を博したテレビドラマ『Sex and the City』でも、キャリーにはスタンフォードというゲイ友がいたし、シャーロットにもゲイ友アンソニーがいた。アメリカの都会で生きている独立した女性にとって、ゲイ友は生活の「必需品」になってるんじゃないかなぁ。

(実は、まだ秋野さんのエッセーを全部読破できてませ~ん。これから読んでいきまっす。)