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道はひとつなり・・・・・BY 中央花卉

しんせんむら

2016-10-01 | 長野県

長野県蓼科

初夏から晩秋にかけて出荷されるカーネーションの産地



「しんせんむら」に行ってきました (少し報告が遅くなりましたが・・・)





八ヶ岳連山のおひざ元
時折、山の方向からさわやかな風が吹き
ここが高地であることを実感致します。


実はこの地区に「しんせんむら」という地名はありません・・・

以前諏訪地域の共選のカーネーション生産者だった
5人方々が集まり、立ち上げの際に団体名として名付けたのが
「しんせんむら」なのです




新鮮、フレッシュからとられ「しんせん」

いつか一番セリにかかる様な産地をめざし
漢数字の一の中に名前を入れられたそうです。



ちなみに・・
リーダーを部会長さんではなく、ここでは村長さんと呼ばれております。



共撰から脱退された理由は・・
化学肥料と農薬の投与に疑問を持ち始めたからだそうで

試行錯誤の末、、、
消毒して悪玉菌を殺すのではなく、
様々な菌を発酵させて、バランスを取る方式を採用

化学肥料は使用せず有機肥料

現在では完全な有機農法栽培確立され、「漢方栽培」と銘打って出荷されております。




地元特産の蕎麦殻に
さまざまな有用なものを取り混ぜ、熟成発酵





発酵時の熱はなんと・・80度!


時間をかけ出来上がった有機肥料を畑に入れます。






島立さん(写真 右)のお話しでは



ほとんどの植物は毛細根の先から液を出す
リン酸が欲しい時には、リン酸になる微生物が寄ってくる液を出す。
自分で欲しいものを選び吸収する力をもっています。

森の花や木は誰がリン酸やカリやチッ素をあげますか?

それぞれが必要に応じ摂取できる能力を持っているから
みんな元気なのです。



しかし、そんな植物に
化学肥料を与えると・・・
必要のないものまで吸収してしまい健康体でいられなくなってしまう・・

最初は効き目が良いが
次第に花持ちのしない物になっていきます。






土壌洗浄は一切行わない・・
いくらやっても悪い菌は洗浄しきれない

それに負けない体力をつける事

だから菌を発酵させて、バランスを取る方式なのですね






極少量の殺虫処理は行いますよ・・完全無農薬の必要はないので。



あたりまえだけど・・殺菌は絶対にいたしません。





ここ近年、アザミに寄生する虫
「アザミウマ」の被害が多くなって来ているとの事


厄介な虫との闘いは
まだまだ続きそうと話されておりました。





茎に「アザミウマ」の傷などを見ると
中から盛り上がっている状態を確認できます

これはカーネがアザミウマを退治するために防衛した形跡だよ・・・

みんな生きているんだね




植物の持つ力に
ただただ感動するひと時でした









発色も日持ちも素晴らしいカーネーションが出来上がりました。





しんせんむらの特徴である
スタンダードの10本束。

日持ちが良いため、やや咲かせ気味でもOK

通常の25本束では花を傷めるため
10本束でずらしながら箱詰めとなります


使う側にとっては嬉しいロットですね・・




美味しい空気と水と
健康体な土から生まれたカーネーション

しんせんむらは10月中旬ごろまで出荷されます


中央花卉店頭でどうぞ







関係者のみなさま
ありがとうございました!


















nakaya

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