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道はひとつなり・・・・・BY 中央花卉

昭和花き研究会かすみ草30周年

2013-05-18 | 福島県

夏場のかすみ草の産地
奥会津、昭和花き研究会は今年、かすみ草生産30周年。


1984年、たばこの専売公社がJTに変わるのをきっかけに
葉たばこ生産からかすみ草に転換。7名でスタートされ現在に至ります。



今回、その30周年を記念し
当地にて取引会議と懇親会が行われ参加してまいりました。

100年続く産地を目指すという
菅家さんのお言葉
壮大な計画に感じ取られました。





卸、仲卸、種苗、輸送、資材、生産者、総勢50名ほどの全体会議

それぞれの方々が30年のお祝いと今後の事を簡単にご挨拶。



クリザール・ジャパン、海下さんによる
「これからの産地」について貴重なお話をいただきました。

冒頭、
30周年を迎えられる企業は、1万社の中で2,5社しかない
250周年続くフランスのバカラ社のお話は、
企業の意味とは「続く事」だという
深い言葉で始まりました。


昭和村が30年続けてこられたのは
観察の力」があってこそ

自然に恵まれたこの地で土と気象と相談しながら
生産をする力が観察から生まれ
次に、品質のいいかすみ草を市場に送り、
市場やお花屋さんから夏場のかすみ草の弱点欠点を学び「生産する力」得る

集荷場で一括して前処理や冷蔵輸送、保管の要請やシステム構成
水バケツの導入など「流通する力」を得る

そして、何度も現場を訪れ一般消費者の動向を細かく調査し
三つのチャレンジを実施
1、BFから品種を多様化したり染色かすみの導入
2、生産状況を市場に開示し前情報を出すことで先に販売していただく
3、安心安全の世界基準のMPSをいち早く導入、日持ち実験も実施し
販売の力」を身につける

このようなチャレンジを実行した結果
今の昭和村のかすみ草は多くの方が支持する一大産地となった


その後、海下さんは
100年続けて行くためのキーワードを提示されました。


また70年後の会議には、是非私を呼んでいただきたいと締めくられました。
言葉の一つ一つが響く素晴らしいお話でした。





その後の懇親会は、JA会津みどりとの合同開催
実に、130名もの方々が内外より列席され、盛大な宴となりました。





出荷担当される生産者が隣に座るなどの配慮がありがたく
これまでの事や今後の事、ゆっくりお話ができました。


翌朝は
公民館に移動








FAJ佐無田常務による「今、カスミソウ産地に求めること」
記念講演会に参加。





引き続きカスミソウ産地として継続して行くために必要な対策とは・・
1、環境 2、販売現状の把握、3、求められるものとは 4、対策

オランダとケニアにの生産状況の報告
開花調整の活用事例など

1時間30分による興味深いお話をいただきました。



一泊二日
初めての昭和村宿泊。
かすみ草をしっかり考える貴重な時間を過ごしました。


さて・・
肝心のかすみ草の状況はどうなのか・・





ただいまの状況は(5月15日現在)この様な感じ

まずは例年通り
早生品種のメレンゲよりスタートいたします。

ハウスの被覆作業は例年通り始まりましたが
4月中旬以降の低温の影響から促成栽培の生育に遅れが出ております。

従いまして、6月下旬から始まる予定ですが、
出荷量がまとまるの7月以降になるとの事です。






その後、越冬株の出荷が続き
7月下旬から10月末までは、ベールスター、フォレスト、アルタイル、銀河ウェイ軸に
試作種も含めラインナップされております。

夏場の集中開花を避けるための対策もされておられるようです。

6月下旬
昭和のかすみにご期待ください!



大河ドラマ「八重の桜」効果なのか
行き帰りのサービスエリアは他県ナンバーでいっぱいでした。

徳川に忠誠をつくし、まじめで頑固者の会津人が描かれておりますが
では・・なじょして頑固者なのが・・

調べてみると・・

どうにもならない自然との闘い。
ちょっとした自然の変化にも、感動する気質が同居する。
しかし、遊んでいては生きられない、一人では生きられない、助けあわねば生きられない。
そのような環境が、他の地方の人からは、なかなか理解できない 「頑固者」 を育てた。

と出てきました

なるほど・・・

もう一つ
会津の土地柄を話す時に、よく引き合いに出される。

会津の三泣き

1. 移り住む人は、閉鎖的で頑固さから、よそ者扱いされて泣く。
2. しばらくすると、心の優しさと、底知れぬ人情に触れて泣く。
3. 最後に、会津を去る時には、別れがつらく、離れがたくて泣く。

諸説あるそうですが
だいたいこのような感じだとか

私は、少年時代に2年ほど会津に住みましたが
この会津の三泣きを身を持って体験しております。

あの時の
人の心の温かさは今でも忘れることができません



頑固者が作り出すものは
さまざまな環境の凝縮で構成され
そこに温かさが注入された優しい品質なのです。


100年産地
僕らも微力ではありますが
同じ道を歩けたらと思っております。


関係者の皆様
お疲れ様でした。

今シーズンも宜しくお願いいたします。














nakaya


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