中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

横浜中華街・ごみ・カラス

2008年07月24日 | 中華街メモ

 ここは関帝廟通り、山下町公園前のゴミ集積所。西門通りもゴミが散乱して汚いけど、こっちもヒドイですねぇ。完全に歩道が塞がれています。一体、誰が何処から出してくるのでしょうか。

 この山下町公園には観光スポットの会芳亭もあるし、媽祖廟も隣接しているし、奥には大阪焼きの店もあるという、多くの観光客が集まる場所です。しかも、ここは清国領事館もあった歴史的な場所でもあるのです。いわば横浜中華街の原点みたいなところなのに、そこがこんな状態でいいのでしょうか。

北門通りの歩道
 横浜中華街は飲食店を中心とする商店街であると同時に、一般市民の住む居住地でもあります。そしてさらに、中華料理目当てのお客さんが大量に押し寄せる観光地という顔も併せ持っています。
 500m四方の小さなエリアですが、そこが商店街、居住地、観光地と3つの機能を抱え、毎日、それぞれ性格の異なるゴミが排出されているわけですから、中華街におけるゴミ問題の悩みは尽きないわけです。


 これらのゴミは出されたときからすでに汚い状態なのですが、これをさらにひどくしているのがカラス。朝はゴミ=餌を漁るカラスが、ビニール袋を引きちぎって中身を散乱させている光景によく出くわします。唐揚げのかけらをくわえた真っ黒いヤツが、電線の上に止まって下を眺めていたりもします。

 このカラス対策として、黄色いゴミネットが効果的であるということで、ここ横浜中華街でも、使用されるようになってきました。


 市場通りの「彩鳳」前で見かけた黄色いゴミネット。


 「翠香園」でも使っているようです。


 中華街大通りでもありました。そのほか、いつもゴミが散乱している西門通りでも使うところが出てきました。どうやら、中華街内で黄色いゴミネットが流行りだしてきたのかもしれません。
 このネットの色には理由があります。


 カラスというのは、ゴミ=餌を探すとき、臭いで嗅ぎ分けているのではなく、目で見て確認しているといいます。非常に目の良い生物です。だからゴミネットを被せても、網目を通して内側にあるゴミを見つけてしまいます。
 そこで、黄色という色が苦手なカラスの弱点を利用して、黄色の防鳥ネットが開発されました。
 そのネットを被せても、人間から見れば上の下手な絵のようにしか見えないのですが、


 カラスには、このように見えているというのです。黄色に対して異常に反応してしまうため、丸ごと真黄色に見えてしまうのだそうです。
 彼らにとっては、この黄色のかたまりが何であるかは分からないのです。これは意外と効果があるようで、最近は各地で使われるようになってきました。

 しかし、ネットが新しくてまだ黄色が鮮やかなうちはよいのでしょうが、使っているうちにだんだん色が褪せてきます。そうなると効果はなくなってしまいます。
 また、頭の良いカラスですから、この中にゴミ=餌があることを知ってしまえば、翌日からは毎日のように食い荒らされるはず。

 やはりゴミ集積所を荒らされないためのいちばんの対策は、ゴミ出しのルールをきちんと守る、これに尽きるようです。
 ゴミを出してもよい曜日、時間に出す。ゴミを防鳥ネットでしっかりと覆い、縁を持ち上げられないようオモリなどで押さえる。今のところ、これ以外に対策はないようです。

ゴミを漁るのはカラスだけではない


←良い子は横浜中華街でゴミを捨てないでね

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コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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う~ん (とも2)
2008-07-27 12:15:43
勉強になるなぁ~

しかし、ゴミ問題は深刻ですよね。
折角分別してもリサイクルに金がかかるので、結局は一緒くたにして燃やしてしまうとかもあるようですね。
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Unknown (管理人)
2008-07-27 13:06:50
◇とも2さん
中華街のゴミ問題を解決したら表彰もんですよ。
この街のゴミ収集は、縦の通りと横の通りで曜日を別けているそうです。たとえば月水金が縦なら、火木土は横の通りとか。
そうすることによって、とりあえず毎日、街の中を収集するのだとか。これは最近知りました。
返信する

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