中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

昭和31年の地図に見る銭湯No.3 伊勢の湯(北仲通)

2021年01月12日 | 中華街(大通り)

 数年前、関内における昭和30年代の角打ちについて調査していたとき、牧野イサオの「馬頚楼雑記 グラスごしにみたヨコハマ」を読んで「三井商店」という酒屋のことを知った。そのことについては以前の記事に書いたので、興味のある方はそちらを読んでくださいね。
 で、その時、関内全域の地図(昭和31年中区明細地図)をコピーしてきたのだが、そのうちの一つが冒頭に掲載したもの。ほとんど空き地だらけの中に、「伊勢の湯」を発見したのだ。
 その隣には「喫茶 伊勢屋」というのが見える。おそらく銭湯と同じ経営だったのだろうと思う。さらに、隣の海側のブロックには「伊勢屋酒店」があった。これも多分、同じ経営だったのだろうね。

 ところで、10年以上前のことだが、関内にある「伊勢もと」から弁当を取り寄せたり、ランチを食べに行ったりしていたときに女将さんから教えていただいたことがある。
 同店は桜通りの「関内伊勢」から独立した店であること、そして「関内伊勢」の前身は海岸通あたりにあった「伊勢屋」だったということ。
 それがおそらく、この地図に載っている「伊勢屋酒店」だったのだろう。そして多分、銭湯も経営していたに違いない。

 この時代、横浜には港湾の仕事がたくさんあった。毎日、夕方になって仕事を終えた沖仲仕たちが、この銭湯で一日の汗を流し、「三井商店」や「伊勢屋」などで角打ちをして疲れを癒していた光景が目に浮かぶ。

 令和の時代、私もそんなことをしたいと思うが、銭湯がまったくなくなってしまい、角打ちだけで帰宅することに。
 (最近はコロナだから、それもできなくなっているが……) 

大きな地図↓





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