直6BEAT主義MarkⅡ

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坪毛沢支線(飯詰林道)

2013-09-23 19:38:23 | 津軽森林鉄道

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坪毛沢支線へと行くのに、五所川原林道跡を進んできました。

振り返ってのバックショット。

いきなりバックショットなのは・・・

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道路としては行き止まりなのです。

しかし、この行く先は、味噌ヶ沢支線の軌道跡なのです。

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現在は、Tの字になっている道路だが、左に曲がると坪毛沢支線へと進む方向になる。

写真は、その場所でのバックショットです。

この場所の田んぼはコーナーが緩やかに曲がっている。

また、コーナー部分の現・道路との空きスペースが、かつて森林鉄道が緩やかに曲がって、五所川原林道に合流していたのが見てとれますね。

ここに、ポイントがあったとされる場所だ。

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Tの字のところから、右方向を見たところだ。

飯詰のダム方向になります。

飯詰林道(坪毛沢支線)は、真っ直ぐ進んでいます。

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真っ直ぐの小さい道が軌道跡の方向だ。

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飯詰貯木場跡を左手に、坪毛沢支線の軌道跡と思われるところを進んでいるところです。

昭和7年度に飯詰貯木場から18林班坪毛沢口までの4,672mを開設。

その後、一旦、牛馬道に格下げし、後に飯詰林道として再開設されている。

その飯詰林道は、昭和26年度、飯詰村から坪毛沢落合までの5,000mが開設。

昭和30年度に、1,450mを延長、昭和36年度には全線を牛馬道に格下げし、軌道としては廃止されている。

(手元の資料より)

一旦、牛馬道に格下げしているのは、戦争で軌条を軍に提供するため、軌条を撤廃したのか!?

坪毛沢支線のあとを利用して再開した飯詰林道は、起点が「飯詰村」とあるのは、

「飯詰林道」として再開した時代には、「五所川原貯木場」に直接運び入れていたので、

「飯詰貯木場」は使われていなかったそうだ。

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ほとんど勾配を感じず、直線と緩いカーブで進んでいく。

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まだ、高度はほとんど上がっておらず、山中にも深く入っていない場所なので、

森林の感じはしない。

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さらに進むと笹薮を分断するように、直線の道筋が現れた。

軌道跡だと思っていたのだが・・・。

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順調に進んでこれたと思ったが、急に右へ下る勾配となり、

この先は川があって、行き止まりです。

右側には田んぼと思われる場所があり、今シーズンは休耕しているようだ。

ここまでは、農家の人が利用する道路として整備がされているようだ。

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行き止まりの先から滝のような音がします。

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よくみると、堰が設けられていて、勢い良く水が流れていました。

ここを橋で越えて右岸から左岸へとルートを変えて進んでいたのか!?

写真に納めていないが、右側に下るここのポイント前は、左の林の中に笹薮が続いていた。

それだと、川越えをしないで進める。

もしかすると、それがこの先へと続く軌道跡かもしれません。

さらに進むと、飯詰ダムの中へと入ってしまうラインなのだ。

坪毛沢支線が坪毛沢まで行くとなると、このまま、ダムの中を通って進んで行くルートが自然な感じなのだが・・・

ダムのことを調べてみた。

飯詰ダムは昭和44年(1969)~48年(1973)の4年の工期を経て完成している。

その前に、不動溜池が存在し、竣工は昭和24年(1949)だ。

坪毛沢支線が開設された時期には、ダムも、不動溜池も無かったのだ。

一旦、牛馬道に格下げされていた時期も、とくに不動溜池の工事では、

資材運搬に軌道あとを利用していたのではないでしょうか!?

坪毛沢支線の軌道跡を再利用した飯詰林道が、昭和26年(1951)に出来ていることを考えれば、一旦、牛馬道にして格下げして、軌道利用を止めている時期に合致する。

坪毛沢支線が、「飯詰貯木場」から進んでいたというわけだから、飯詰川沿いに進むのが自然だ。

そうなると、飯詰川の右岸を坪毛沢の合流地点まで遡上し、

そこを橋で飯詰川を越えて、坪毛沢沿いを遡上していくルートが自然になってくる。

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来た道を戻り、再確認してみた。

すると、民家のところで一旦高度が下がっている。

自然に緩やかに高度を上げて終点へと進むには、現・道路の進む方向は違うと思われる。

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高度を保ったままのラインを進もうとすると、この民家の小屋を突っ切って進むことになる。

当時は、民家はなかったはずだ。

現在、この辺りには数軒の家がある。

その数件の家の間を通るように、軌道跡は進んでいるように思えた。

その先で、現・道路から左側の高い部分に直線状の道筋のようなラインを確認できた。

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上って確認してみると、きれいな台形の道床が現れた。

下側に古くからの農道があるので、この軌道跡は利用されることがなかったようだ。

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さらに進むと、こんな感じ。

道筋は感じ取れるが・・・

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行く手を阻まれたら、無理せず、下側の平行して進む農道に下りて迂回し、

また軌道跡へ戻り進んでみた。

そうすると、人の手が加わった空間に出た。

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ダムに行く道が、すぐそばに見える広い空間だ。

草が払われていて手入れがされている。

ここまで来た軌道跡を振り返ってのバックショット。

その広い区間より1段低いところが軌道跡のようだ。

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さらに進むと、また行く手を阻まれる。

滝のような音が近くから聞こえる。

下の農道に降りてみた。

すると、最初に先まで行った堰のあるところまで進んでいたことが確認出来た。

これより先に進んでも、ダムの手前に出るだけなので、進むのは止めました。

軌道跡が、下の農道とは別であることが解った。

坪毛沢支線に関する遺構は、ここまでに何も見つからなかったが、

終点の坪毛沢落合辺りには、なにか関連するものがあるのかも・・・

軌道跡とは別ルートの途中から、坪毛沢に入れるようだ。

機会があれば探索してみたいが、クマ(´(・)`)怖い。

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水色の実線が、実際に進んでみた軌道跡です。

=へばまんだのぉ~=


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