Guyatone EFFECT BOX SERIES PS-008 PARAMETRIC EQ
1981年 東京サウンド株式会社製
東京サウンド株式会社が、エレキギター、エフェクター、アンプなどを出してる
ブランド名「グヤトーン」のパラメトリックイコライザーをゲットしてきました。
元は、建具屋さんで、建具屋の音色、タテグヤトーン、グヤトーンってなったらしい。
このエフェクターは、とある部分に難があるとのことで、価格が安く設定されていました。
(オイラにとっては高いけど・・・)
当時の定価は、9,000円
今の貨幣価値に換算すると・・・
不動状態とか、動作未確認とかで、JUNK扱いではありません。
グヤトーンの初期型EFFECT MACHINE シリーズではないけど、第2世代のPS-00×系シリーズです。
オイラがはじめて手にしたエフェクターがグヤトーンのPS-005のオーバードライブですので、なんか、このシリーズに惹かれるものがあり、思い切ってゲットしました。
さっそく中を確認。
ほこりが結構入っているなぁ~。
構造を解析してみよう。
ケース内の金属板は板バネですね。
フットスイッチを押し下げると、PODと共締めされた板バネが押されて、離すと戻る仕組みだね。
板バネの動きが基盤のFETスイッチと連結されており、FETスイッチがON、OFFされる構造だ。
基盤は、こんな感じです。
J-FET入力のオペアンプ、TL072CPが使われていますね。
入力インピーダンスが非常に高い特徴があり、音質は非常に透明感があるということで、アメリカでは非常にポピュラーだそうな。
にしても、ホコリだらけだ。
これが不調の原因かもね。
きれいに掃除して、とある部分もメンテナンスをしました。
BOSSの筐体と違い、グヤトーンのこのシリーズは、フットスイッチを押すと、筐体内部が少し見える構造なので、長年使っていると、こんな状態になるんでしょうね。
黒いので、安価なプラスチック筐体に見間違いそうだけど、アルミダイカストの筐体で頑丈に出来ています。
PODのボリュームツマミは背が低いので、邪魔にならないし、形状がよく出来ていて、操作もしやすいですよ。
筐体も、ボリュームツマミも、オ〇ンジクリーナーで長年の汚れを落とし、ピカピカにしました。
かなり、見栄えがよくなりました。
さっそく、機材に接続し、動作チェック!!
とある部分も動作は改善したぞ。
しかし、フットスイッチの右側とか左側とか、端のほうで押されると、反応しないのは、メカニカルな部分の調整が必要なようです。
適当に調整したら、改善されました。
なんか次のPS-01×系になるのに早かった感じだけど・・・
プラスチック筐体に見えなくもないのと、地味なデザイン、フットスイッチの押し下げ位置によるスイッチの不感の問題もあり、早いモデルチェンジとなったのか!?
でも、薄暗いステージ上でも、蛍光塗料で種類が判別できるようになってるところが、よいのだけれどもね。
ディストーションは赤、
オーバードライブはオレンジ、
コンプレッサーは緑、
てな具合に色分けされているんだよね。
フットスイッチの動作に関しては、PS-01×系以降では、たしかによくなっていたような!?
それで、この蛍光塗料の色分けは、結構評判がよかったようで、
次のシリーズ(PS-01×)からエフェクトの種類をアルファベットの頭4文字くらいで表記した蓄光シールが付属したようです。
おいらが使用したPS-011には付属していなかったと思うが、要望があって後から付属するようになったのでしょう。
今、市場に出回っているPS-01×系は、たいてい貼ってあるのをよく見ますね。
薄暗いライブステージなんかで使うには効果ありなのでしょう。
おいらは、そんなシチュエーションで使ったことがありませんが、
これからあるかもね・・・(笑)
デザインが変わってメタリックな感じになったのは、その当時流行のガンダムの影響!?
こんど、入手して分析してみたいぞ。(なんか趣向が違ってきています。)
肝心の音のほうは、効果をよく判りやすくするため、GAINを最大に上げ、FREQUENCYを上げていくと、ジュワウ~と音が変化していきます。
BOSSのMT-2 メタルゾーンのEQUALIZERをイジってる感じだ。
WIDTHは帯域の可変範囲を広げたり縮めたり出来て、FREQUENCYを上げ下げで、ジュワウ~の変化の感じが、なだらかだったり、とんがった感じになるんだね。
使いこなすには、ちょっと難しそうだけど。
音作りだけではなく、ハウリング防止にも使っている人もいるようで、なんか、プロっぽいぞ。
=へばなぁ~=