おヒゲの隊長佐藤正久氏が熱く語る香港 by 強力有本
https://youtu.be/F3fMvZuNc8c
おヒゲの隊長佐藤正久氏が熱く語る台湾 by 強力有本の続き
香港デモリーダー アメリカ議会で証言 人権法と支援求めというね。関連で深入り続けてこちら。
共同通信によりますと、2014年の香港で行われた大規模民主化デモ雨傘運動のリーダー、ジョシュアウォン氏が17日、アメリカ議会の公聴会に出席し、香港で続くデモの状況について証言しました。
アメリカ議会に対し、中国が香港に高度の自治を求める、1国2制度を守っているかどうかを毎年検証する香港人権民主主義法案の可決を促し、香港市民への支援を訴えました。
ウォン氏は警察当局の過剰な力の行使は明白だと批判。中国が建国70年となる来月1日の国慶節の後に香港に介入する可能性があるとして、強い危機感を示したという事ですとなっております。
これはですね、台湾にも相当影響を与えるでしょうし、日本ももうチョッと敏感でなくちゃいけないと思うんですが、要するにデモの風景そのモノは、まぁまぁ、日本のメディアにも流れるワケですよ。
こんな風に過激化したとかですね、或いはその、デモ隊の方もまぁ、こんな風にやってます。或いはその、香港当局が、この様に催涙弾撃ったとかですね。
そういう事は報道されるんですけれども、実際さっき、佐藤さんが仰った様に、国際政治にどういう影響をもたらす問題なのかという事が、キチッと伝えられてないんですね。で、香港のデモが、寧ろその蔡英文さんの再選という事には、一応有利に働いてはいます。
で、私も先月台湾に行きましたけれども、まぁ、政治的に非常に関心の高い人たちですね。例えば私…去年も今年も台湾の国立政治大学の日本研究所という所で日本の政治についての話をしてるんですけど。
でもまぁ、皆さん、政治を勉強してる人たちだから、若い、そういう方たちの反応とかですね、或いは、もう1つ市内の私立大学でも、日本の事を勉強している方たち相手に話をしましたけど、やはりこの香港の問題というのは本当に自分たちの事の様にとらえてますよね。
ですから、先月8月の1日というタイミングで中国政府がですね、又、これも1つ蔡英文政権に対する嫌がらせなんですけれども、個人旅行、中国から電子ビザみたいな形で簡単に台湾に今迄、旅行出来たんですけど、これ全部やめたんですよ。
まぁね、変な話ね、ホテルも空いてたし、街も静かで私は良かったですけどね。でもね、私、これに対してね、台湾の人たちが相当文句言ってるかなと思ったの。
あのぉ、まぁ、蔡英文さんになってから、実は非常に経済が落ち込んでいるという結構プロパガンダが流されていて、去年なんかは大分そういう声も聞いたんだけど、今年はですね、少なくとも台北市内では、まぁ、勿論、私が聞いた限られた範囲ではあるけれど、意外と皆ですね、中国の観光客来なくなったけど、別に良いんじゃないと、そういう反応だったんですよ。
それはどうしてかと言うと、やっぱりこの香港デモですね。つまり中国にドンドン取り込まれていって、中国頼みに台湾がなってしまったら、もう、明日の台湾の姿だっていう感じで言ってるんですよ。
で、この前、石平さんも言ってましたけどね、彼も8月に台湾に行ってたんですが、向こうのローカルニュースも、非常に香港の事を詳しく伝えてたって言ってましたよね。その通りで、本当にやっぱり香港の事を対岸の火事とは見てないという事。
これがかなり政治的に影響してるんです。台湾の政治に。で、まぁ、国民党側もチョッと候補の韓国瑜さんに少しスキャンダルが出てきたり、チョッとやっぱり弱いという事もあってですね、蔡さんが逆転して、今は蔡さんの方が有利という情勢なんですね。
ただ、今後分からないのは、鴻海の会長が無所属のまま出るかもしれないとかですね、或いは、台北の市長の柯文哲(か・ぶんてつ)さんが、ひょっとしたら、そのテリーゴウ会長と組む形で何か仕掛けるかもしれないとか、色んな未だ余談を許さない事があるんですけども。
でも、今の所蔡さんに風が吹いたっていうのは、そういう事なんです。で、この夏蔡英文さんは、ニューヨークに結構長期滞在してですね、アメリカの退役軍人だとか、或いは色んなアメリカで政治的影響力を持っている民間の団体でスピーチしたりしてるんですね。
ですから、アメリカの政界とも繋がりを強めて、中国に対抗するという姿勢を非常に鮮明にしてる為に、国民の支持というのは、比較的上がってきているという情勢です。
で、一方で、この香港のデモのリーダーたちは、じゃあ、どうしてるのかと言うとですね、この前香港でアメリカの領事館に向って何かこう、私たちを助けて下さい、トランプさんみたいなデモをやったという事がありましたよね。
まぁ、その流れなんですけれども、エーッと、マルコルビオ上院議員、共和党の大物議員ですねぇ。マルコルビオさんと、もう1人共和党の議員の方に向けてですね、このジョシュアウォンが言っている香港人権民主主義法案でしたかね。
というモノが、案が提出されて、実際にそのマルコルビオさんたちが議会に出してですね、今、審議中という事なんですよ。ネッ。
香港は1国2制度というのを逆手にとって、普通は中央政府も香港の方から、良いモノを安く入れてるんですよ。要はね、関税が安いんですよ。北京の方に、上海の方に、直接入れるよりも、香港に入れた方が安いんです。
それで良いモノを香港経由で実は中央、本土に入っているという恩恵を中国の中央政府はうまく使っているので、そこを絞めようというのが、今のマルコルビオさんたちの法案なんですよ。チャンとシッカリね、デモに向き合わねば、香港に対する特別な身分を、アメリカは認めないよと。結構、効くんですよ。
大きいでしょうね。
一応ですね、香港の取り扱い…取り扱いという言葉ほチョッと、あんまり良くないかもしれないけど、1984年にですね、イギリスと中国との間で、つまり返還に向けて、97年の返還に向けて、一応基本的な、まぁ、1国2制度の枠組みというのが出来ましたと。
で、それに伴って、アメリカもですね、香港の取り扱いを定めた法律というものを制定しているんです。それは当然、1国2制度である、そういう自立した香港であるという扱いにするという事になっているんですけれども、それが、それを定めた後にですね、天安門事件が起きるんですよ。
で、これはチョッとマズイという話で…チョッと間違いました。
94年には中国とイギリスとの間で、取り決めがされる。で、それに基づく形で、進んでいくと思われたものが、3年後の87年に天安門事件が起きるんです。
これで国際社会は皆、要するに中国に対して制裁を課すんですけれども。92年にですね、日本が結局、国際的は中国に対する制裁を解く様な形で、真っ先に天皇陛下のご訪中という事をやっていくワケですよね。
この時に、アメリカもね、やっぱり財界から相当、中国と取引をしたいから、制裁はもうやめた方が良いんじゃないかっていう声が強かったんですよ。
その時にアメリカは一応法律を作ってですね、香港を1国2制度、つまり自立した形でアメリカは取り扱っていくという事を法律で決めたんですけど、その前提、これに沿った形で、もう1歩香港の人権や民主性、こういうモノを応援していく、そういう法律にしよう。
その中には、今仰った様に、その、香港のフリーポートとしての利点ですね、これを絞めるという事と、もう1つは、書店の店主とかですね、ジャーナリスト、拘束されましたね。こういう事に関する責任者をハッキリさせろと。
その責任者をハッキリさせた暁には、たいがい中国の有力者っていうのは、アメリカに資産を持っていますから、アメリカ国内にある資産は全部凍結すると。
まぁ、こういう様な制裁の案をいくつか盛り込んだ法案になっているんですね。で、アメリカ政界も今や殆ど中国のこういった事に関しては、まぁ、党派を問わず、非常に厳しく当たろうという事になっていますから。
まぁ、これが実際決議される事になるか、このまま決議されるかは分かりませんけれども、通っていくという可能性もあるんですよね。
ただ、貿易戦争とのね、兼ね合いもあるので。
多くの日本の国民にもこの問題は注視をして頂きたい。香港と日本って近いんですよ。例えばね、中国本土を除けば、日本企業が一番多く出てる国、地域って香港なんです。
香港の人口740万位なんだけども。年間220万位が日本に来てるんですよ。で、17の地方都市と直行便がありますし。日本の農産品の、農林水産品の輸出の1番が香港なんです。
色んな面で香港と関係があって、しかも今度マカオと香港の空港のある島が橋で結ばれました。ドンドン日本の良い野菜、果物も香港を経由してマカオにドンドン入ってます。
マカオってお金持ちが皆、遊びに来ますからね。カジノで。物凄い日本にとっても、1番狙っている地域である事は間違いなくて、こういうデモで、空港閉鎖とか、或いは地下鉄の駅の閉鎖になると、結構、影響受けてる人も多いのも事実です。
今回このデモをやってる方々が、何処までいくのかと。5つの大きな要求をして、先ず条例をね、中国本土の方へ引き渡されるという条例はコレ撤回すると。
後、今回の暴動と認めないとか、或いは捕まえた人を釈放しろとか。別の捜査機関を作れとか、或いは、総統については、直接選挙と。
まぁ、残り4つありますけど、じゃあ、どれをもって、彼らはデモを収束するのかというと、なかなかコレは見えない。
しかも10月1日が中国の国慶節ですから。式典があるので、1日迄に何とかって元々中国の中央政府の意向だったんですけど、まぁ、そう収まりそうもないし。かといって、武装警察、武警を突っ込むという事もなかなかしにくいと。
まぁ、香港では難しいでしょうねぇ。ですから、チベットとかウィグルでやれる弾圧を香港では流石に中国もなかなか出来ないですよ。
でぇ、そのぉ、持っている…要するに、チベットとか新疆ウイグル自治区っていうのは気の毒な事に内陸にある事と、あそこの資源を中国が収奪するという事で中国にとってメリットとなっているんですけど。
香港は世界に開かれていて、そこに世界から色んなモノが入ってくるというゲートウェイになっているという事が香港のメリットなんですよね。ですから、あそこ閉じてしまうワケにいかないから、香港で流石にね、例えばウルムチでやってるみたいな事は出来ないし、或いは強制収容所いっぱい作るとかも出来ませんけども。
ただ、今後ですね、恐らく中国側は、そのぉ、リーダー、ジョシュアウォンさんの様な象徴的な人も含めて、まぁ、色んな中核的なリーダーっているじゃないですか。この人たちを1本釣りしていくと思いますよ。
で…人によっては締上げる。人によっては、お金を渡す、利権を渡して懐柔していくという風な方向に出ていくと思うんですよね。
中国の中央政府は、そんな簡単に折れませんよ。特に、総統の直接選挙っていうのは、絶対、多分譲れない、受けないでしょうから。どういう形でデモが収束していくのか。或いは拡大するのか。
我々に大きな影響がありますし、台湾の総統の選挙もありますし、1番は香港の方の意識なんですね。自分は香港人なのか、中国人なのか、香港人であって中国人なのかっていう部分。
結構これ、アンケートをとると、若い人は、我々香港人っていう意識が強いんですよ。
香港人のアイデンティティが強くなってるんです。
こういう形でね、条例が本当に改正されたら、恣意的に何でも罪をなすりつけられて、我々は本土の方に引っ張られて、連れてかれるという事は絶対有り得ないと。我々はあくまでも香港の自治と。
1国2制度と言いながらも、香港の自治を守ろうっていうのが、今回多くの若者、市民の意向だったので、一番多い時で、2百万人のデモが起きた、正にその位の事はあると思うんですね。
あのぉ、G20の時にね、その時は政府側に居られたんですけども、あの時にまぁ、安倍総理は、習近平国家主席に、この件を突きつけているじゃないですか。それからウィグル人の人権問題も突き付けて下さったんですよ。
ただですね、やっぱり、これ、そのぉ、アメリカでも議会で審議中である様に、アメリカ程、強烈な法案っていうのは難しいかもしれませんが、香港のデモ隊の主張している事の…まぁ、概略ですよね。
或いは、香港市民がもっと政治に参加出来る様な形、これを応援していく様な、例えば声明だとか、そういうモノを日本の国会が、決議して出すって事は出来ないんでしょうか?
なかなか国会となると難しいかもしれませんけども、政党という立場とかですね、或いはその正に、議員連盟…香港関連の議員連盟ありますから。色んな形で手段はあると思います。
ただ、この香港の動きってのは、日本とも関係がありますし、台湾にもあるし、或いは人権っていう大きな枠組みもあるので、さっき言ったね、モリトモカケ問題よりもこっちの方が、大事なので、香港については、もっと多くの国会議員がツィートでもFacebookでも、ドンドン発信してもらいたいと思うんです。
ホント、日本にとっては近い話ですからねぇ。これ大きいです。こっちの方が。
私はね、佐藤さんの様に、ご自身のSNSでドンドン発信されている方はまぁ、良いっていうかですね、それはその様になさって頂きたいんですけれども、私はやっぱり、あの国会の中で、ホントに全会一致でね、日本の国会議員が。
やっぱり周辺国の民主化の動きは、ある程度応援しないとっていうの有りますよね。中国をそういう意味でも牽制していけるのは、寧ろ政府っていうのは、その時々に色んな立場を使い分けなきゃいけない所あるんですけれども。
その日本の民主主義の府である国会が、やっぱり、周辺国の民主化への動きっていうものに対して、もっと敏感で、もっと応援的であるっていう、そういう場であってって欲しいと思いますねぇ。
政府と違いますからね。
そうなんです。もっと自由度が高いと思います。で、党派を超えて、我々民主主義の国の代表たちは、こういう動きを応援するんだと。その点で、中国政府はチョッと、そのぉ、考えて欲しいと言う様な事を言って欲しいなぁと思うんですけどねぇ。何でいつも、そういう動きに結びつかないんでしょうね。
関心が無いんですよ。有本さんみたいに、関心がある人は良いんでしょうけども
私は外の人間ですから、アレですけど。
ホントにね、外交とか、そういうモノは票にならないじゃないですか。私もこの前の選挙で言われましたもん。私は外交とか防衛とか憲法とか、そういう事を中心に訴えたんですけれども、ある方から、そんな票にならないもの止めろと。
少しは違う事言わないと、誰かが土台の部分を言わないと。その土台の上に、我々の暮らしと経済があるワケで。やっぱりねぇ、票にならないと、関心少ないんですよ。
その方は佐藤さんの為に、良かれと思って仰ったんでしょうけどね
今回の予算委員会で、どれだけの人がね、この香港問題取り上げるか、チェックして下さい。
ホントですね。誰がどれだけ香港のデモに言及しているかって事ですねぇ。
韓国の方に皆、目がいってますけども。韓国とね、同じくらい大きな問題だと思いますよ。
それから国交は正式にないですけど、台湾の行方だって物凄く重要なんですけど、日本にとって。
リンクしてますからね。日本の防衛にも、石垣島の自衛隊配備の話ありましたけど。台湾海峡の行く末っていうのは、日本の南西諸島防衛と直結しますから。もう、繋がってますから。当たり前の話で。
昔みたいにアメリカが台湾海峡の方に空母2隻を派遣出来るかっていうと、もう、そこ迄の力はもう無いと思います。それだけ中国側がつけてきてますから。アメリカと中国の軍事格差っていうのは、もう迫ってますから。
私はイザとなったら、ああいう事もあるのかと思ってました。
そこ迄甘くないですよ、もう。向こうは、やっぱりね、軍備が対韓ミサイル含めて凄いですから。
「米中もし闘わば」って本でね、「空母キラー」なんて兵器が中国軍の…。もう大変な危機感をもって米軍関係者はね、注視してるという。
あの頃は台湾の人たちは、本当に頼もしいと思ったって言ってますもんね。あの時、中国がミサイル撃ってくる。それに対してアメリカが空母2隻差し向けたら、ピタッと止まっちゃったと。まぁ、それで逆に中国側は学んだとも言われていますけどね。
今回、トランプ政権が、F16っていう戦闘機を台湾の方に売ると。これは非常にねぇ、良いメッセージなんですよ。でも、逆に中国は、何クソと、さっき言ったソロモン諸島みたいな事やりますから。正に来年の1月に向けて色んな動きが出ますから、シッカリ見て欲しいですよね。
ドンパチこそ具体的に起こってないけど、バチバチって事ですよね。
そうですねぇ。
https://youtu.be/F3fMvZuNc8c
おヒゲの隊長佐藤正久氏が熱く語る台湾 by 強力有本の続き
香港デモリーダー アメリカ議会で証言 人権法と支援求めというね。関連で深入り続けてこちら。
共同通信によりますと、2014年の香港で行われた大規模民主化デモ雨傘運動のリーダー、ジョシュアウォン氏が17日、アメリカ議会の公聴会に出席し、香港で続くデモの状況について証言しました。
アメリカ議会に対し、中国が香港に高度の自治を求める、1国2制度を守っているかどうかを毎年検証する香港人権民主主義法案の可決を促し、香港市民への支援を訴えました。
ウォン氏は警察当局の過剰な力の行使は明白だと批判。中国が建国70年となる来月1日の国慶節の後に香港に介入する可能性があるとして、強い危機感を示したという事ですとなっております。
これはですね、台湾にも相当影響を与えるでしょうし、日本ももうチョッと敏感でなくちゃいけないと思うんですが、要するにデモの風景そのモノは、まぁまぁ、日本のメディアにも流れるワケですよ。
こんな風に過激化したとかですね、或いはその、デモ隊の方もまぁ、こんな風にやってます。或いはその、香港当局が、この様に催涙弾撃ったとかですね。
そういう事は報道されるんですけれども、実際さっき、佐藤さんが仰った様に、国際政治にどういう影響をもたらす問題なのかという事が、キチッと伝えられてないんですね。で、香港のデモが、寧ろその蔡英文さんの再選という事には、一応有利に働いてはいます。
で、私も先月台湾に行きましたけれども、まぁ、政治的に非常に関心の高い人たちですね。例えば私…去年も今年も台湾の国立政治大学の日本研究所という所で日本の政治についての話をしてるんですけど。
でもまぁ、皆さん、政治を勉強してる人たちだから、若い、そういう方たちの反応とかですね、或いは、もう1つ市内の私立大学でも、日本の事を勉強している方たち相手に話をしましたけど、やはりこの香港の問題というのは本当に自分たちの事の様にとらえてますよね。
ですから、先月8月の1日というタイミングで中国政府がですね、又、これも1つ蔡英文政権に対する嫌がらせなんですけれども、個人旅行、中国から電子ビザみたいな形で簡単に台湾に今迄、旅行出来たんですけど、これ全部やめたんですよ。
まぁね、変な話ね、ホテルも空いてたし、街も静かで私は良かったですけどね。でもね、私、これに対してね、台湾の人たちが相当文句言ってるかなと思ったの。
あのぉ、まぁ、蔡英文さんになってから、実は非常に経済が落ち込んでいるという結構プロパガンダが流されていて、去年なんかは大分そういう声も聞いたんだけど、今年はですね、少なくとも台北市内では、まぁ、勿論、私が聞いた限られた範囲ではあるけれど、意外と皆ですね、中国の観光客来なくなったけど、別に良いんじゃないと、そういう反応だったんですよ。
それはどうしてかと言うと、やっぱりこの香港デモですね。つまり中国にドンドン取り込まれていって、中国頼みに台湾がなってしまったら、もう、明日の台湾の姿だっていう感じで言ってるんですよ。
で、この前、石平さんも言ってましたけどね、彼も8月に台湾に行ってたんですが、向こうのローカルニュースも、非常に香港の事を詳しく伝えてたって言ってましたよね。その通りで、本当にやっぱり香港の事を対岸の火事とは見てないという事。
これがかなり政治的に影響してるんです。台湾の政治に。で、まぁ、国民党側もチョッと候補の韓国瑜さんに少しスキャンダルが出てきたり、チョッとやっぱり弱いという事もあってですね、蔡さんが逆転して、今は蔡さんの方が有利という情勢なんですね。
ただ、今後分からないのは、鴻海の会長が無所属のまま出るかもしれないとかですね、或いは、台北の市長の柯文哲(か・ぶんてつ)さんが、ひょっとしたら、そのテリーゴウ会長と組む形で何か仕掛けるかもしれないとか、色んな未だ余談を許さない事があるんですけども。
でも、今の所蔡さんに風が吹いたっていうのは、そういう事なんです。で、この夏蔡英文さんは、ニューヨークに結構長期滞在してですね、アメリカの退役軍人だとか、或いは色んなアメリカで政治的影響力を持っている民間の団体でスピーチしたりしてるんですね。
ですから、アメリカの政界とも繋がりを強めて、中国に対抗するという姿勢を非常に鮮明にしてる為に、国民の支持というのは、比較的上がってきているという情勢です。
で、一方で、この香港のデモのリーダーたちは、じゃあ、どうしてるのかと言うとですね、この前香港でアメリカの領事館に向って何かこう、私たちを助けて下さい、トランプさんみたいなデモをやったという事がありましたよね。
まぁ、その流れなんですけれども、エーッと、マルコルビオ上院議員、共和党の大物議員ですねぇ。マルコルビオさんと、もう1人共和党の議員の方に向けてですね、このジョシュアウォンが言っている香港人権民主主義法案でしたかね。
というモノが、案が提出されて、実際にそのマルコルビオさんたちが議会に出してですね、今、審議中という事なんですよ。ネッ。
香港は1国2制度というのを逆手にとって、普通は中央政府も香港の方から、良いモノを安く入れてるんですよ。要はね、関税が安いんですよ。北京の方に、上海の方に、直接入れるよりも、香港に入れた方が安いんです。
それで良いモノを香港経由で実は中央、本土に入っているという恩恵を中国の中央政府はうまく使っているので、そこを絞めようというのが、今のマルコルビオさんたちの法案なんですよ。チャンとシッカリね、デモに向き合わねば、香港に対する特別な身分を、アメリカは認めないよと。結構、効くんですよ。
大きいでしょうね。
一応ですね、香港の取り扱い…取り扱いという言葉ほチョッと、あんまり良くないかもしれないけど、1984年にですね、イギリスと中国との間で、つまり返還に向けて、97年の返還に向けて、一応基本的な、まぁ、1国2制度の枠組みというのが出来ましたと。
で、それに伴って、アメリカもですね、香港の取り扱いを定めた法律というものを制定しているんです。それは当然、1国2制度である、そういう自立した香港であるという扱いにするという事になっているんですけれども、それが、それを定めた後にですね、天安門事件が起きるんですよ。
で、これはチョッとマズイという話で…チョッと間違いました。
94年には中国とイギリスとの間で、取り決めがされる。で、それに基づく形で、進んでいくと思われたものが、3年後の87年に天安門事件が起きるんです。
これで国際社会は皆、要するに中国に対して制裁を課すんですけれども。92年にですね、日本が結局、国際的は中国に対する制裁を解く様な形で、真っ先に天皇陛下のご訪中という事をやっていくワケですよね。
この時に、アメリカもね、やっぱり財界から相当、中国と取引をしたいから、制裁はもうやめた方が良いんじゃないかっていう声が強かったんですよ。
その時にアメリカは一応法律を作ってですね、香港を1国2制度、つまり自立した形でアメリカは取り扱っていくという事を法律で決めたんですけど、その前提、これに沿った形で、もう1歩香港の人権や民主性、こういうモノを応援していく、そういう法律にしよう。
その中には、今仰った様に、その、香港のフリーポートとしての利点ですね、これを絞めるという事と、もう1つは、書店の店主とかですね、ジャーナリスト、拘束されましたね。こういう事に関する責任者をハッキリさせろと。
その責任者をハッキリさせた暁には、たいがい中国の有力者っていうのは、アメリカに資産を持っていますから、アメリカ国内にある資産は全部凍結すると。
まぁ、こういう様な制裁の案をいくつか盛り込んだ法案になっているんですね。で、アメリカ政界も今や殆ど中国のこういった事に関しては、まぁ、党派を問わず、非常に厳しく当たろうという事になっていますから。
まぁ、これが実際決議される事になるか、このまま決議されるかは分かりませんけれども、通っていくという可能性もあるんですよね。
ただ、貿易戦争とのね、兼ね合いもあるので。
多くの日本の国民にもこの問題は注視をして頂きたい。香港と日本って近いんですよ。例えばね、中国本土を除けば、日本企業が一番多く出てる国、地域って香港なんです。
香港の人口740万位なんだけども。年間220万位が日本に来てるんですよ。で、17の地方都市と直行便がありますし。日本の農産品の、農林水産品の輸出の1番が香港なんです。
色んな面で香港と関係があって、しかも今度マカオと香港の空港のある島が橋で結ばれました。ドンドン日本の良い野菜、果物も香港を経由してマカオにドンドン入ってます。
マカオってお金持ちが皆、遊びに来ますからね。カジノで。物凄い日本にとっても、1番狙っている地域である事は間違いなくて、こういうデモで、空港閉鎖とか、或いは地下鉄の駅の閉鎖になると、結構、影響受けてる人も多いのも事実です。
今回このデモをやってる方々が、何処までいくのかと。5つの大きな要求をして、先ず条例をね、中国本土の方へ引き渡されるという条例はコレ撤回すると。
後、今回の暴動と認めないとか、或いは捕まえた人を釈放しろとか。別の捜査機関を作れとか、或いは、総統については、直接選挙と。
まぁ、残り4つありますけど、じゃあ、どれをもって、彼らはデモを収束するのかというと、なかなかコレは見えない。
しかも10月1日が中国の国慶節ですから。式典があるので、1日迄に何とかって元々中国の中央政府の意向だったんですけど、まぁ、そう収まりそうもないし。かといって、武装警察、武警を突っ込むという事もなかなかしにくいと。
まぁ、香港では難しいでしょうねぇ。ですから、チベットとかウィグルでやれる弾圧を香港では流石に中国もなかなか出来ないですよ。
でぇ、そのぉ、持っている…要するに、チベットとか新疆ウイグル自治区っていうのは気の毒な事に内陸にある事と、あそこの資源を中国が収奪するという事で中国にとってメリットとなっているんですけど。
香港は世界に開かれていて、そこに世界から色んなモノが入ってくるというゲートウェイになっているという事が香港のメリットなんですよね。ですから、あそこ閉じてしまうワケにいかないから、香港で流石にね、例えばウルムチでやってるみたいな事は出来ないし、或いは強制収容所いっぱい作るとかも出来ませんけども。
ただ、今後ですね、恐らく中国側は、そのぉ、リーダー、ジョシュアウォンさんの様な象徴的な人も含めて、まぁ、色んな中核的なリーダーっているじゃないですか。この人たちを1本釣りしていくと思いますよ。
で…人によっては締上げる。人によっては、お金を渡す、利権を渡して懐柔していくという風な方向に出ていくと思うんですよね。
中国の中央政府は、そんな簡単に折れませんよ。特に、総統の直接選挙っていうのは、絶対、多分譲れない、受けないでしょうから。どういう形でデモが収束していくのか。或いは拡大するのか。
我々に大きな影響がありますし、台湾の総統の選挙もありますし、1番は香港の方の意識なんですね。自分は香港人なのか、中国人なのか、香港人であって中国人なのかっていう部分。
結構これ、アンケートをとると、若い人は、我々香港人っていう意識が強いんですよ。
香港人のアイデンティティが強くなってるんです。
こういう形でね、条例が本当に改正されたら、恣意的に何でも罪をなすりつけられて、我々は本土の方に引っ張られて、連れてかれるという事は絶対有り得ないと。我々はあくまでも香港の自治と。
1国2制度と言いながらも、香港の自治を守ろうっていうのが、今回多くの若者、市民の意向だったので、一番多い時で、2百万人のデモが起きた、正にその位の事はあると思うんですね。
あのぉ、G20の時にね、その時は政府側に居られたんですけども、あの時にまぁ、安倍総理は、習近平国家主席に、この件を突きつけているじゃないですか。それからウィグル人の人権問題も突き付けて下さったんですよ。
ただですね、やっぱり、これ、そのぉ、アメリカでも議会で審議中である様に、アメリカ程、強烈な法案っていうのは難しいかもしれませんが、香港のデモ隊の主張している事の…まぁ、概略ですよね。
或いは、香港市民がもっと政治に参加出来る様な形、これを応援していく様な、例えば声明だとか、そういうモノを日本の国会が、決議して出すって事は出来ないんでしょうか?
なかなか国会となると難しいかもしれませんけども、政党という立場とかですね、或いはその正に、議員連盟…香港関連の議員連盟ありますから。色んな形で手段はあると思います。
ただ、この香港の動きってのは、日本とも関係がありますし、台湾にもあるし、或いは人権っていう大きな枠組みもあるので、さっき言ったね、モリトモカケ問題よりもこっちの方が、大事なので、香港については、もっと多くの国会議員がツィートでもFacebookでも、ドンドン発信してもらいたいと思うんです。
ホント、日本にとっては近い話ですからねぇ。これ大きいです。こっちの方が。
私はね、佐藤さんの様に、ご自身のSNSでドンドン発信されている方はまぁ、良いっていうかですね、それはその様になさって頂きたいんですけれども、私はやっぱり、あの国会の中で、ホントに全会一致でね、日本の国会議員が。
やっぱり周辺国の民主化の動きは、ある程度応援しないとっていうの有りますよね。中国をそういう意味でも牽制していけるのは、寧ろ政府っていうのは、その時々に色んな立場を使い分けなきゃいけない所あるんですけれども。
その日本の民主主義の府である国会が、やっぱり、周辺国の民主化への動きっていうものに対して、もっと敏感で、もっと応援的であるっていう、そういう場であってって欲しいと思いますねぇ。
政府と違いますからね。
そうなんです。もっと自由度が高いと思います。で、党派を超えて、我々民主主義の国の代表たちは、こういう動きを応援するんだと。その点で、中国政府はチョッと、そのぉ、考えて欲しいと言う様な事を言って欲しいなぁと思うんですけどねぇ。何でいつも、そういう動きに結びつかないんでしょうね。
関心が無いんですよ。有本さんみたいに、関心がある人は良いんでしょうけども
私は外の人間ですから、アレですけど。
ホントにね、外交とか、そういうモノは票にならないじゃないですか。私もこの前の選挙で言われましたもん。私は外交とか防衛とか憲法とか、そういう事を中心に訴えたんですけれども、ある方から、そんな票にならないもの止めろと。
少しは違う事言わないと、誰かが土台の部分を言わないと。その土台の上に、我々の暮らしと経済があるワケで。やっぱりねぇ、票にならないと、関心少ないんですよ。
その方は佐藤さんの為に、良かれと思って仰ったんでしょうけどね
今回の予算委員会で、どれだけの人がね、この香港問題取り上げるか、チェックして下さい。
ホントですね。誰がどれだけ香港のデモに言及しているかって事ですねぇ。
韓国の方に皆、目がいってますけども。韓国とね、同じくらい大きな問題だと思いますよ。
それから国交は正式にないですけど、台湾の行方だって物凄く重要なんですけど、日本にとって。
リンクしてますからね。日本の防衛にも、石垣島の自衛隊配備の話ありましたけど。台湾海峡の行く末っていうのは、日本の南西諸島防衛と直結しますから。もう、繋がってますから。当たり前の話で。
昔みたいにアメリカが台湾海峡の方に空母2隻を派遣出来るかっていうと、もう、そこ迄の力はもう無いと思います。それだけ中国側がつけてきてますから。アメリカと中国の軍事格差っていうのは、もう迫ってますから。
私はイザとなったら、ああいう事もあるのかと思ってました。
そこ迄甘くないですよ、もう。向こうは、やっぱりね、軍備が対韓ミサイル含めて凄いですから。
「米中もし闘わば」って本でね、「空母キラー」なんて兵器が中国軍の…。もう大変な危機感をもって米軍関係者はね、注視してるという。
あの頃は台湾の人たちは、本当に頼もしいと思ったって言ってますもんね。あの時、中国がミサイル撃ってくる。それに対してアメリカが空母2隻差し向けたら、ピタッと止まっちゃったと。まぁ、それで逆に中国側は学んだとも言われていますけどね。
今回、トランプ政権が、F16っていう戦闘機を台湾の方に売ると。これは非常にねぇ、良いメッセージなんですよ。でも、逆に中国は、何クソと、さっき言ったソロモン諸島みたいな事やりますから。正に来年の1月に向けて色んな動きが出ますから、シッカリ見て欲しいですよね。
ドンパチこそ具体的に起こってないけど、バチバチって事ですよね。
そうですねぇ。