第二の天安門事件に仕立てようとしても無理!警察が火炎瓶投げたのはバレバレ
https://youtu.be/GYRyfdQzVk4
飯田浩司のOK!Cozy Up 令和元年9月2日放送分より
23:50位~
飯田:香港の週末デモ 一部過激化 週末、香港では、警察が民主化の活動家や議員を一斉逮捕した事への反発の声が高まり、逃亡犯条例の改正に反対する市民らが無許可でデモを強行しました。
土曜日、過激化した一部の若者らが、政府庁舎に火炎瓶を投げる等し、警察は催涙弾や放水車で強制排除。一方、昨日は数千人規模のデモ隊が、香港国際空港周辺に集まり、ターミナルを包囲しました。
今日もストライキ等の活動が予定されており、事態収拾は見通せないと。まぁ、6時台にも申し上げましたけれども、火炎瓶投げたのが誰だったのかという所とか、警察の方も結構こう、無体な事もやっていると。もう混沌としていますよね。
須田:何故ね、香港政府或いは中国共産党はこの8月31日のテロに対してナイーブに反応したのかというと、この8.31というのは、非常に大きな意味合いを持っているんですね。
5年前にですね、2014年8月31日、この時何があったかと言うと、1つ重要な事がありましてね、2014年に香港の行政庁長官、トップを選ぶ為の選挙に関して、直接選挙を認めるという事を2004年に約束したんですよ。香港政庁はですね。
これは2014年から普通選挙を実施しますよという事だったんですが、実はですね、2014年になって、中央共産党がこれを拒否しましてね、覆されてしまったというのがある。で、結果的に拒否されたのが8月31日。
以来、香港では8.31decision と言われて、使われているんですけれども。で、それを受けて9月から、雨傘革命というのが発生すると。つまり、雨傘革命の切欠になったのが、この8.31decisionだったという事なんですね。
ですから、そういった節目節目というのは、何か大きな事が起こって、それを切欠にですね、大きな変化が起こりかねないという事で、相当な警戒をしている。ですからこれね、どうなんでしょうね。ベルリンの壁が崩壊した11.9、そして同時多発テロの9.11.と並ぶ様な、そういう位置づけに香港ではされていたという事なんですね。
ですから、デモをお伝えする側としては、何としてもこの象徴的な8.31に大規模なデモを仕掛けたいという意図があった。それを何としてでも潰したいという中国共産党サイドの思惑があった。それがぶつかったという事なんだけども。
ただね、私以外だったのは、それを潰す為に、何人かの指導者が逮捕されましたよね。
飯田:突然8月30日にね。
須田:ジョシュア・ウォンであるとかアグネス・チョウであるとか中心人物が逮捕されて。ただ、これ直ぐに保釈されたっていうね。
飯田:その日の夜には保釈されました。
須田:で、8.31を跨いで、9月1日に保釈されるんだったらされるんだろうなぁと。で、これはですね、間違いなく裁判にかけられて、香港では禁錮5年程度になるんではないかとも言われているんだけれども。
という事が前提であるならばね、ズーッと身柄拘束が続くのかなぁと思ったんですが、結果的に保釈された。只、保釈の時にいつくか条件がついて、夜間の外出禁止であるとか様々ついているんです。
私ね、アレッと思った点が1点あるんですよ。それ何なのかというとですね、9月末迄は、それ迄逮捕される迄に約束していた海外渡航の約束に対しては、行っても良いという条件がついたんですよ。
飯田:9月末迄は。
須田:9月末迄は。一体これは何なのって普通思うじゃないですか。実はですね、先だってワシントンに取材に行った時に、まぁ、こういう様な情報提供があったんですね。
実はジョシュア・ウォンについては、9月にアメリカの上院で行われる公聴会に呼んでいるんだという話があって。まぁ、日本では全くね報道されてないんですけれども。
それ一体どういう事なのかというと、アメリカには上院に、Congress Executive on China っていうのがあって、 日本語に訳すとどうなるんですかね、特別中国委員会と訳したら良いですかねぇ。
これは上院議員で超党派で、民主共和両党超党派で、指揮されているそういう委員会でしてね。そのトップにミッチー・マっコーネル、共和党の院内総務、上院のトップですよね、がついているという事で、かなり力をもった委員会なんだと。
この委員会では、中国特別法というのを今準備していて、法案を提出する方向で進んでいく。で、その法案を提出するに当たって、このジョシュア・ウォンのヒアリングを行うと。まぁ、このヒアリングをやった上での法案提出、そういう流れになっていくんですけれども。
その法案で一番重要なポイントは何かというと、まぁ、今、香港で大規模なデモやってますよね。人権に違反する様な事を行った人物に対しては経済制裁をする事が出来るというね。資産凍結ですよ。これはかなり大きな影響を持つ法案なんだろうなと思いますね、そういった点では。
飯田:まぁ、今回の警察であるとか、弾圧行為に関わった人という事で、香港政庁の幹部たちも勿論そうですけれども。それを援用すると、その上に居る共産党の高官たちっていうのは、ほぼ一網打尽になるわけですよね、これでね。
須田:ですから、それを後押ししかねない様なとは言ってもジョシュア・ウォンの出国を認めなければ、とんでもない国だという事になって、更に火に油を注ぐ様な事になる。
悩ましい事で、まぁ、出国を認めたという事なんでしょうけども。
で、それに加えて、8月31日だったかな。ロイターがスクープを飛ばしましてね。これで日本のメディア全く触れないんだけれども、これ、相当大きなスクープなんですよ。
何かと言うと、8月の初めに、香港の行政庁長官のキャリーラムが密かに深圳を訪れて、北京政府、共産党の幹部と面談をしたと。で、その面談をした目的は何かと言うと、香港の混乱を納める為に、デモ隊が要求している5つの要求。
逃亡犯条例の廃案であり、撤回であるとか、或いは、警察政府の暴動認定を外せとか、5つの要求があるんですが、その内の1つ位は、認めないと収まりつきませんよという事で、どうもキャリーラムは、その逃亡犯条例の撤回を共産党に対して要求したと。
ところがNO.ゼロ回答だったという様な事が行われたと。で、このロイターのスクープの重要なポイントは、それはその香港政庁の高官の3人からもたらされた、或いは北京の共産党幹部からも、その情報がもたらされた。リークが行われたという事なんですよ。これ1番重要なポイントでしてね。
そういうリークが起こり始めているという事は、香港政庁もですね、制御が効かなくなってきたという事になるんじゃないかなぁと私は思いますけどね。
飯田:これ、しかも会合が行われたのはマカオに関するコグミというグループで、基本的に香港マカオの政策を決める最高決定機関で、トップがカンセイというチャイナ7と言われる政治局常務員の一人と。で、議事録はどうやら習近平氏にも渡っているらしいと、結構大掛かりな会議の所で、提案が行われ、それが否決された。
という事は、どこが最終的に対決する所なのかっていうのが見えちゃったというか、どうして香港の中で、こんなにぶつかり合いをする意味があったのかみたいな所までなりますよねぇ。
須田:加えて、習近平国家主席は見てるという、どうやら習近平の指示だったようなという事になってきている。つまり、1国2制度で、ある種独立している様に見えても、完全に共産党の支配下、コントロール下に置かれているじゃないかというのが、このスクープによって、見えてきたという事なんですよ。
飯田:これ、このニュースって、だからまぁ、香港は勿論ですけど、台湾の人達からしたら、「やっぱり」みたいな所になりますよね。
須田:今回の香港の動きというのは、非常に台湾にも大きな影響を与えていて、デモ隊の主催者の方もそれを強く意識していてね、アグネス・チョウが保釈された時に、面白いコメントを出しているんですよ。「香港人はこうした白色テロには屈しない」と。
飯田:白色テロ
須田:白色テロというのは、台湾で、国民党政府が来た時に、地元民に対して行われた弾圧行為。コレを白色テロとそもそも言うんですよ。これ、アグネス・チョウは意識して言ってますよ。
飯田:あの国民党の白色テロの一連の動き、まぁ、228事件というのが一番有名ですけれども、かなり現地の方々が虐殺された、その歴史は全部隠蔽されたという様な事があった。そういう事態に迄、香港の人達は危機感を覚えているという事ですね。
須田:今の香港で起こっている事は、要するに台湾で起こった事になぞらえていると。同じ事が行われているんだという、そういうメッセージ。これは台湾の人にとっては、相当に深刻な話になってくんじゃないかなぁと思いますね。
飯田:ここんところ…っていうか昨日、一昨日ですか。香港のSouth China Morning Postという英字紙が、香港の警察でテロ対応とか鎮圧に携わる部署の人達を新疆ウイグルに連れてってですね、ウィグル人の方々と同じような弾圧の手法学んでいるんだという様な事が報道されているワケですよ。
これ…だから、正に白色テロであったりとか、そういった事にこの先なっていきかねない。
須田:エエ…ただ、あんまり強圧的な事をやってしまうと、国際社会から一斉に批判を受けますからね。そういった点で言いますと、やっぱり欧米のメディアは連日、それこそ連日ですね、大きく大きく、この香港の問題を、デモの問題について取り上げているんですが、何故か日本のメディアって腰が引けてんのね。
飯田:そうですよね。まぁ、アグネス・チョウは日本語喋るし、日本に助けを求めて来てる。それから、民主化の人ですと、私もチョッと携わったんですけど、GCパックをいうイベントに陳浩天(アンディ・チャン)という人が来る予定だったんですけど、拘束されて、来られなくなってしまった。
結構、日本に助けの手を求めている人も沢山いる人たちって一杯居る筈なんですけどね。
須田:ねぇ、メディアの対応が冷たいですよね。
2019/9/2(月) 田北真樹子×高橋洋一×居島一平【虎ノ門ニュース】
39:50位~香港デモ関連ニュース
40:50位~ 田北さんが、火炎瓶に関してデモ隊が投げたと言われてるが、色々映像が出回っているらしくて、それを見ると、実際にその火炎瓶を投げてるのは香港警察側だとか。高橋洋一さんもご覧になったそうで、警察みたいなのが投げてたと。
警察だから、拳銃もシッカリと腰に携帯されてたとか。間違いない‼
警察車両から火炎瓶が投げられてる決定的な証拠映像 by 上念司氏
香港警察にデモ隊「なりすまし」疑惑 「火炎瓶は警察の自作自演」動画が拡散 識者「『暴徒化』鎮圧を正当化か」第2の天安門に!?香港デモ
ちょっと気分を変えて、007日本版?
17:45位~
飯田:教えてニュース・キーワード「国家安全保障局長」 国家安全保障局は総理、官房長官、外務大臣、防衛大臣らで構成する国家安全保障会議NSCの事務局で、外交防衛政策の司令塔の役割を担います。
その谷内正太郎国家安全保障局長が退任し、後任に北村滋内閣情報官を起用する方向で調整していることが分かりました。9月の内閣改造に合わせて交代する事が分かりました。
NSCねぇ…。ここはホント外交だとか色んな事を司るところ。そのトップが交代と。まぁ、メールでも色々頂いているんですが。近隣の国々との関係悪化を鑑みると、国家安全保障局長が、外務省畑から公安の畑に移ったのは良い事だと思いますと。北村さんは警察出身?
須田:そうですね。そういった点で言うと、国家安全保障局って、そもそも何なのかっていうと、これ日本版NSCの事務局になっているんですけれども。では、アメリカに於けるNSCってどうい役割かと言うと、ある面では情報機関、諜報機関のトップなんですよ。
だからCIAとか陸軍の情報局のDIA。そういったモノのトップに立って、ハンドリングをするという役割を果たしてるんですね。その情報・諜報機関のトップであるというね、事を前提に考えていくと、物事見えてくるんじゃないかなぁと思うんですけども。
これ、戦前ね、日本に於いてはですね、その情報・諜報機関のトップはというと、二本立てだった。一つは外務省。もう一つは軍ですよ。日本軍がその情報・諜報を担っていたという事なんですが、戦後軍が解体されまして、無くなって以降、そこはある意味で外務省の独断場になったワケなんですよ。
加えて戦前は、外務省と軍がですね、仲悪かったモノですから、そのぉ、情報・諜報面でね。ですから、自分たちの天下が来た。晴れて天下が来たという事で、外務省のやりたい放題になったんだけども。
ただ、外務省の情報・諜報という事を考えてみると、やっぱりCIAとかMI6とかとね、レベルが違うんですよ。
その一方で、フォローする形で、警察にその役割が担わされた。加えて、自衛隊の中にもそういうセクションが設けられた。結果的に、それらを統合する所に外務省のトップが。これはズーッと外務省の悲願でもありましたしね。それをハンドリングするという点では。
ただですねぇ、どうなのかなぁ。私ね、私別に谷内さんを批判するつもりは無いんだけれども。そのトップの行動が全部オープンになっているんですよ。「どこに行きますよ。誰と会いますよ。」と。有り得ないだろう。いくら何でも、アメリカでは絶対有り得ませんよ。
それが1点なんだけども。そういった点で言うと、どうなんでしょうね。情報・諜報機関のトップというか、情報・諜報の有り様というモノを、外務省は果たして正しく理解しているんだろうかという疑問迄沸いてきてしまうんですね。
結果的に、その方の動きとしては、特に北朝鮮問題で、何の結果も成果も出せなかった。安倍政権6年8ケ月やってみて、谷内さんに全面的にそこを任せてみて、表の交渉はさる事ながら、裏方の交渉という点に於いてもですね、まぁ、イイように翻弄されてしまった。チョッと外務省が情報機関・諜報機関のトップを担うっていうのは、無理ではないかというのが、今回の人事の背景にあるんですね。
飯田:なるほどぉ。北村さんは内閣情報室長を長く勤められていると。こっちも情報のプロであるワケですよ。ここがトップに代わると、結構、色んな事が分かる可能性があるんですか?
須田:ですから、そういった点でいうとですねぇ、まぁ、西側の情報機関との関係もスムーズになるでしょうし、加えて情報の価値というね、秘匿すべき情報というのも、キチンとねぇ、認識されていますから。
ですからねぇ、これはどちらかというと、ネガティブな、批判的な言い方なんですが、北村さんを批判する人たちは、官邸のアイヒマンと呼んでいる。
飯田:あぁ~あ、ハイハイハイ。
須田:そういう批判をしている。私はね、寧ろねぇ、批判している人達はそう指摘しているけども、これは北村さんにとっては、勲章じゃないかと。ある意味ではね。
それは冷徹に情報・諜報に向き合ってるっていう意味合いを持ってくるんではないかなぁと。やっぱり、こういう人がね、日本版NSCのトップっていうか、事務方トップに就かなければ、なかなか日本の情報戦略・諜報戦略っていうのも、うまく回っていかないのではないかなぁと。
ですからねぇ、今回の人事は、大きく評価してよいと。只、外務省はね、腹に相当据えかねている。不本意である事は間違いありませんから、次の、ポストを巡っては、外務省も巻き返しをしてくるんだろうなぁと思いますね。
飯田:順番でいきゃぁ、ウチだろ、次っていう風に当然、主張してくると。
須田:ただ、そういうタスキ掛けをする様なポストではないし。日本の命運を握りますからね。そういった点で言うと、適材適所であるべきだと思いますけどね。
この当時の事を思えば、隔世の感が有りますね。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
日本版NSCの「欠陥」 外務省の魂胆は見抜かれている
https://youtu.be/GYRyfdQzVk4
飯田浩司のOK!Cozy Up 令和元年9月2日放送分より
23:50位~
飯田:香港の週末デモ 一部過激化 週末、香港では、警察が民主化の活動家や議員を一斉逮捕した事への反発の声が高まり、逃亡犯条例の改正に反対する市民らが無許可でデモを強行しました。
土曜日、過激化した一部の若者らが、政府庁舎に火炎瓶を投げる等し、警察は催涙弾や放水車で強制排除。一方、昨日は数千人規模のデモ隊が、香港国際空港周辺に集まり、ターミナルを包囲しました。
今日もストライキ等の活動が予定されており、事態収拾は見通せないと。まぁ、6時台にも申し上げましたけれども、火炎瓶投げたのが誰だったのかという所とか、警察の方も結構こう、無体な事もやっていると。もう混沌としていますよね。
須田:何故ね、香港政府或いは中国共産党はこの8月31日のテロに対してナイーブに反応したのかというと、この8.31というのは、非常に大きな意味合いを持っているんですね。
5年前にですね、2014年8月31日、この時何があったかと言うと、1つ重要な事がありましてね、2014年に香港の行政庁長官、トップを選ぶ為の選挙に関して、直接選挙を認めるという事を2004年に約束したんですよ。香港政庁はですね。
これは2014年から普通選挙を実施しますよという事だったんですが、実はですね、2014年になって、中央共産党がこれを拒否しましてね、覆されてしまったというのがある。で、結果的に拒否されたのが8月31日。
以来、香港では8.31decision と言われて、使われているんですけれども。で、それを受けて9月から、雨傘革命というのが発生すると。つまり、雨傘革命の切欠になったのが、この8.31decisionだったという事なんですね。
ですから、そういった節目節目というのは、何か大きな事が起こって、それを切欠にですね、大きな変化が起こりかねないという事で、相当な警戒をしている。ですからこれね、どうなんでしょうね。ベルリンの壁が崩壊した11.9、そして同時多発テロの9.11.と並ぶ様な、そういう位置づけに香港ではされていたという事なんですね。
ですから、デモをお伝えする側としては、何としてもこの象徴的な8.31に大規模なデモを仕掛けたいという意図があった。それを何としてでも潰したいという中国共産党サイドの思惑があった。それがぶつかったという事なんだけども。
ただね、私以外だったのは、それを潰す為に、何人かの指導者が逮捕されましたよね。
飯田:突然8月30日にね。
須田:ジョシュア・ウォンであるとかアグネス・チョウであるとか中心人物が逮捕されて。ただ、これ直ぐに保釈されたっていうね。
飯田:その日の夜には保釈されました。
須田:で、8.31を跨いで、9月1日に保釈されるんだったらされるんだろうなぁと。で、これはですね、間違いなく裁判にかけられて、香港では禁錮5年程度になるんではないかとも言われているんだけれども。
という事が前提であるならばね、ズーッと身柄拘束が続くのかなぁと思ったんですが、結果的に保釈された。只、保釈の時にいつくか条件がついて、夜間の外出禁止であるとか様々ついているんです。
私ね、アレッと思った点が1点あるんですよ。それ何なのかというとですね、9月末迄は、それ迄逮捕される迄に約束していた海外渡航の約束に対しては、行っても良いという条件がついたんですよ。
飯田:9月末迄は。
須田:9月末迄は。一体これは何なのって普通思うじゃないですか。実はですね、先だってワシントンに取材に行った時に、まぁ、こういう様な情報提供があったんですね。
実はジョシュア・ウォンについては、9月にアメリカの上院で行われる公聴会に呼んでいるんだという話があって。まぁ、日本では全くね報道されてないんですけれども。
それ一体どういう事なのかというと、アメリカには上院に、Congress Executive on China っていうのがあって、 日本語に訳すとどうなるんですかね、特別中国委員会と訳したら良いですかねぇ。
これは上院議員で超党派で、民主共和両党超党派で、指揮されているそういう委員会でしてね。そのトップにミッチー・マっコーネル、共和党の院内総務、上院のトップですよね、がついているという事で、かなり力をもった委員会なんだと。
この委員会では、中国特別法というのを今準備していて、法案を提出する方向で進んでいく。で、その法案を提出するに当たって、このジョシュア・ウォンのヒアリングを行うと。まぁ、このヒアリングをやった上での法案提出、そういう流れになっていくんですけれども。
その法案で一番重要なポイントは何かというと、まぁ、今、香港で大規模なデモやってますよね。人権に違反する様な事を行った人物に対しては経済制裁をする事が出来るというね。資産凍結ですよ。これはかなり大きな影響を持つ法案なんだろうなと思いますね、そういった点では。
飯田:まぁ、今回の警察であるとか、弾圧行為に関わった人という事で、香港政庁の幹部たちも勿論そうですけれども。それを援用すると、その上に居る共産党の高官たちっていうのは、ほぼ一網打尽になるわけですよね、これでね。
須田:ですから、それを後押ししかねない様なとは言ってもジョシュア・ウォンの出国を認めなければ、とんでもない国だという事になって、更に火に油を注ぐ様な事になる。
悩ましい事で、まぁ、出国を認めたという事なんでしょうけども。
で、それに加えて、8月31日だったかな。ロイターがスクープを飛ばしましてね。これで日本のメディア全く触れないんだけれども、これ、相当大きなスクープなんですよ。
何かと言うと、8月の初めに、香港の行政庁長官のキャリーラムが密かに深圳を訪れて、北京政府、共産党の幹部と面談をしたと。で、その面談をした目的は何かと言うと、香港の混乱を納める為に、デモ隊が要求している5つの要求。
逃亡犯条例の廃案であり、撤回であるとか、或いは、警察政府の暴動認定を外せとか、5つの要求があるんですが、その内の1つ位は、認めないと収まりつきませんよという事で、どうもキャリーラムは、その逃亡犯条例の撤回を共産党に対して要求したと。
ところがNO.ゼロ回答だったという様な事が行われたと。で、このロイターのスクープの重要なポイントは、それはその香港政庁の高官の3人からもたらされた、或いは北京の共産党幹部からも、その情報がもたらされた。リークが行われたという事なんですよ。これ1番重要なポイントでしてね。
そういうリークが起こり始めているという事は、香港政庁もですね、制御が効かなくなってきたという事になるんじゃないかなぁと私は思いますけどね。
飯田:これ、しかも会合が行われたのはマカオに関するコグミというグループで、基本的に香港マカオの政策を決める最高決定機関で、トップがカンセイというチャイナ7と言われる政治局常務員の一人と。で、議事録はどうやら習近平氏にも渡っているらしいと、結構大掛かりな会議の所で、提案が行われ、それが否決された。
という事は、どこが最終的に対決する所なのかっていうのが見えちゃったというか、どうして香港の中で、こんなにぶつかり合いをする意味があったのかみたいな所までなりますよねぇ。
須田:加えて、習近平国家主席は見てるという、どうやら習近平の指示だったようなという事になってきている。つまり、1国2制度で、ある種独立している様に見えても、完全に共産党の支配下、コントロール下に置かれているじゃないかというのが、このスクープによって、見えてきたという事なんですよ。
飯田:これ、このニュースって、だからまぁ、香港は勿論ですけど、台湾の人達からしたら、「やっぱり」みたいな所になりますよね。
須田:今回の香港の動きというのは、非常に台湾にも大きな影響を与えていて、デモ隊の主催者の方もそれを強く意識していてね、アグネス・チョウが保釈された時に、面白いコメントを出しているんですよ。「香港人はこうした白色テロには屈しない」と。
飯田:白色テロ
須田:白色テロというのは、台湾で、国民党政府が来た時に、地元民に対して行われた弾圧行為。コレを白色テロとそもそも言うんですよ。これ、アグネス・チョウは意識して言ってますよ。
飯田:あの国民党の白色テロの一連の動き、まぁ、228事件というのが一番有名ですけれども、かなり現地の方々が虐殺された、その歴史は全部隠蔽されたという様な事があった。そういう事態に迄、香港の人達は危機感を覚えているという事ですね。
須田:今の香港で起こっている事は、要するに台湾で起こった事になぞらえていると。同じ事が行われているんだという、そういうメッセージ。これは台湾の人にとっては、相当に深刻な話になってくんじゃないかなぁと思いますね。
飯田:ここんところ…っていうか昨日、一昨日ですか。香港のSouth China Morning Postという英字紙が、香港の警察でテロ対応とか鎮圧に携わる部署の人達を新疆ウイグルに連れてってですね、ウィグル人の方々と同じような弾圧の手法学んでいるんだという様な事が報道されているワケですよ。
これ…だから、正に白色テロであったりとか、そういった事にこの先なっていきかねない。
須田:エエ…ただ、あんまり強圧的な事をやってしまうと、国際社会から一斉に批判を受けますからね。そういった点で言いますと、やっぱり欧米のメディアは連日、それこそ連日ですね、大きく大きく、この香港の問題を、デモの問題について取り上げているんですが、何故か日本のメディアって腰が引けてんのね。
飯田:そうですよね。まぁ、アグネス・チョウは日本語喋るし、日本に助けを求めて来てる。それから、民主化の人ですと、私もチョッと携わったんですけど、GCパックをいうイベントに陳浩天(アンディ・チャン)という人が来る予定だったんですけど、拘束されて、来られなくなってしまった。
結構、日本に助けの手を求めている人も沢山いる人たちって一杯居る筈なんですけどね。
須田:ねぇ、メディアの対応が冷たいですよね。
2019/9/2(月) 田北真樹子×高橋洋一×居島一平【虎ノ門ニュース】
39:50位~香港デモ関連ニュース
40:50位~ 田北さんが、火炎瓶に関してデモ隊が投げたと言われてるが、色々映像が出回っているらしくて、それを見ると、実際にその火炎瓶を投げてるのは香港警察側だとか。高橋洋一さんもご覧になったそうで、警察みたいなのが投げてたと。
警察だから、拳銃もシッカリと腰に携帯されてたとか。間違いない‼
警察車両から火炎瓶が投げられてる決定的な証拠映像 by 上念司氏
香港警察にデモ隊「なりすまし」疑惑 「火炎瓶は警察の自作自演」動画が拡散 識者「『暴徒化』鎮圧を正当化か」第2の天安門に!?香港デモ
ちょっと気分を変えて、007日本版?
17:45位~
飯田:教えてニュース・キーワード「国家安全保障局長」 国家安全保障局は総理、官房長官、外務大臣、防衛大臣らで構成する国家安全保障会議NSCの事務局で、外交防衛政策の司令塔の役割を担います。
その谷内正太郎国家安全保障局長が退任し、後任に北村滋内閣情報官を起用する方向で調整していることが分かりました。9月の内閣改造に合わせて交代する事が分かりました。
NSCねぇ…。ここはホント外交だとか色んな事を司るところ。そのトップが交代と。まぁ、メールでも色々頂いているんですが。近隣の国々との関係悪化を鑑みると、国家安全保障局長が、外務省畑から公安の畑に移ったのは良い事だと思いますと。北村さんは警察出身?
須田:そうですね。そういった点で言うと、国家安全保障局って、そもそも何なのかっていうと、これ日本版NSCの事務局になっているんですけれども。では、アメリカに於けるNSCってどうい役割かと言うと、ある面では情報機関、諜報機関のトップなんですよ。
だからCIAとか陸軍の情報局のDIA。そういったモノのトップに立って、ハンドリングをするという役割を果たしてるんですね。その情報・諜報機関のトップであるというね、事を前提に考えていくと、物事見えてくるんじゃないかなぁと思うんですけども。
これ、戦前ね、日本に於いてはですね、その情報・諜報機関のトップはというと、二本立てだった。一つは外務省。もう一つは軍ですよ。日本軍がその情報・諜報を担っていたという事なんですが、戦後軍が解体されまして、無くなって以降、そこはある意味で外務省の独断場になったワケなんですよ。
加えて戦前は、外務省と軍がですね、仲悪かったモノですから、そのぉ、情報・諜報面でね。ですから、自分たちの天下が来た。晴れて天下が来たという事で、外務省のやりたい放題になったんだけども。
ただ、外務省の情報・諜報という事を考えてみると、やっぱりCIAとかMI6とかとね、レベルが違うんですよ。
その一方で、フォローする形で、警察にその役割が担わされた。加えて、自衛隊の中にもそういうセクションが設けられた。結果的に、それらを統合する所に外務省のトップが。これはズーッと外務省の悲願でもありましたしね。それをハンドリングするという点では。
ただですねぇ、どうなのかなぁ。私ね、私別に谷内さんを批判するつもりは無いんだけれども。そのトップの行動が全部オープンになっているんですよ。「どこに行きますよ。誰と会いますよ。」と。有り得ないだろう。いくら何でも、アメリカでは絶対有り得ませんよ。
それが1点なんだけども。そういった点で言うと、どうなんでしょうね。情報・諜報機関のトップというか、情報・諜報の有り様というモノを、外務省は果たして正しく理解しているんだろうかという疑問迄沸いてきてしまうんですね。
結果的に、その方の動きとしては、特に北朝鮮問題で、何の結果も成果も出せなかった。安倍政権6年8ケ月やってみて、谷内さんに全面的にそこを任せてみて、表の交渉はさる事ながら、裏方の交渉という点に於いてもですね、まぁ、イイように翻弄されてしまった。チョッと外務省が情報機関・諜報機関のトップを担うっていうのは、無理ではないかというのが、今回の人事の背景にあるんですね。
飯田:なるほどぉ。北村さんは内閣情報室長を長く勤められていると。こっちも情報のプロであるワケですよ。ここがトップに代わると、結構、色んな事が分かる可能性があるんですか?
須田:ですから、そういった点でいうとですねぇ、まぁ、西側の情報機関との関係もスムーズになるでしょうし、加えて情報の価値というね、秘匿すべき情報というのも、キチンとねぇ、認識されていますから。
ですからねぇ、これはどちらかというと、ネガティブな、批判的な言い方なんですが、北村さんを批判する人たちは、官邸のアイヒマンと呼んでいる。
飯田:あぁ~あ、ハイハイハイ。
須田:そういう批判をしている。私はね、寧ろねぇ、批判している人達はそう指摘しているけども、これは北村さんにとっては、勲章じゃないかと。ある意味ではね。
それは冷徹に情報・諜報に向き合ってるっていう意味合いを持ってくるんではないかなぁと。やっぱり、こういう人がね、日本版NSCのトップっていうか、事務方トップに就かなければ、なかなか日本の情報戦略・諜報戦略っていうのも、うまく回っていかないのではないかなぁと。
ですからねぇ、今回の人事は、大きく評価してよいと。只、外務省はね、腹に相当据えかねている。不本意である事は間違いありませんから、次の、ポストを巡っては、外務省も巻き返しをしてくるんだろうなぁと思いますね。
飯田:順番でいきゃぁ、ウチだろ、次っていう風に当然、主張してくると。
須田:ただ、そういうタスキ掛けをする様なポストではないし。日本の命運を握りますからね。そういった点で言うと、適材適所であるべきだと思いますけどね。
この当時の事を思えば、隔世の感が有りますね。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
日本版NSCの「欠陥」 外務省の魂胆は見抜かれている