今回は1962年の『ユア・ヒット・パレード』年間順位です。
①シェーン ヴィクター・ヤング楽団
②ブルー・ハワイ エルヴィス・プレスリー 視聴
③禁じられた遊び ナルシソ・イエペス 視聴
④トゥナイト サウンド・トラック 視聴
⑤太陽はひとりぼっち コレット・テンピア楽団
⑥駅馬車 ラルフ・ハンター合唱団 視聴
⑦愛さずにはいられない レイ・チャールス
⑧アル・デイ・ラ エミリオ・ペリコリ
⑨モスクワの夜はふけて ケニー・ボールと彼のジャズメン 視聴
⑩黄色いリボン ミッチ・ミラー楽団
この年テレビの普及率が80%に達し、『ローハイド』『サンセット77』『ララミー牧場』『コンバット』
『ベン・ケーシー』などが人気を博し、映画館に行かなくてもお茶の間でアメリカドラマを楽しめる
ようになり、娯楽の王様が映画からテレビに移ろうとしていました。
危機感を持った映画業界はそんな状況を切り抜けようとして起死回生の一手を繰り出しました。
当時の洋画業界は輸入作品の公開は封切から7年間と定められていたため、それ以前の作品を
映画館で見ることができませんでしたが、映画業界を活性しようと旧作を再輸入しはじめました。
これが功を奏してリヴァイヴァルブームが巻き起こり、映画館に活気が戻りました。
そんな背景のもと、ポップス界でもリヴァイヴァルブームに乗って旧作の映画主題歌が再度
ヒットチャートを賑わし始めました。特に映画音楽ファンに支えられている『ユア・ヒット・パレード』に
おいてその傾向が顕著に現れ、年間トップ10のうち、8曲が映画音楽で占められる異常事態と
なりました。