【誕生日】
☆マルチェロ・マストロヤンニ Marcello Mastroianni (1924.9.28~1996.12.19)
イタリアを代表する名匠の傑作群に多く出演したことで名声を得たイタリアを代表する俳優です。
ローマ南東部のフォンターナ・リーリで家具職人の子息としてに生まれ、5歳の時にトリノに移ってそこで育ち、数年後に
ローマに出て家業を継ぐべく建築学校に入りました。やがて第二次大戦が勃発し、降伏したイタリアもドイツ軍に制圧され
収容所生活を余儀なくされましたがそこから脱走してヴェネチアに逃れ、終戦後にローマに戻りました。
そこの夜間大学で建築学を学ぶ一方で、少年期の頃に宗教劇に出たことから演技に興味を持ち始めました。1945年にはローマ
大学演劇センターの傘下のセミ・プロ劇団に所属して俳優のレッスンを受け、そこでルキノ・ヴィスコンティに認められて
彼の演出で初舞台に立ちました。1940年代の終わりころから映画にも出演するようになり数多くのB級作品の準主役などを
こなし、1957年のヴィスコンティ監督の『白夜』、1959年のジュールズ・ダッシン監督の『掟』で国際的にも認められる
俳優となり、1960年にフェリーニ監督の『甘い生活』で退廃的な生活を送るゴシップ記者を演じて世界的な名声を得ました。
その後も、ミケランジェロ・アントニオーニ、ルイ・マル、ピエトロ・ジェルミなどの名匠の傑作に主演し続けて名を残し、
ある意味で最高に運の良い俳優でもありました。
【主要出演作品】
1948年『レ・ミゼラブル』I miserabili
1954年『恋愛時代』 Giorni d'amore
1955年『バストで勝負』 La bella mugnaia
1957年『白夜』 Le notti bianche
1958年『みんなが恋してる』 Tutti innamorati
1958年『夏物語』 Racconti d'estate
1959年『掟』 La Legge
1960年『甘い生活』 La Dolce Vita
1960年『汚れなき抱擁』 Il bell'Antonio
1960年『夜』 La notte
1961年『私生活』 Vita privata
1962年『イタリア式離婚狂想曲』 Divorzio all'italiana
1962年『家族日誌』 Cronaca familiare
1963年『8 1/2』 Otto e mezzo
1963年『明日に生きる』 I compagni
1963年『昨日・今日・明日』 Ieri, oggi, domani
1964年『あゝ結婚』 Matrimonio all'italiana
1965年『ゴールデン・ハンター』Casanova 70
1966年『悪のシンフォニー』 The Poppy Is Also a Flower
1967年『異邦人』 Lo straniero
1968年『恋人たちの場所』 Amanti
1969年『ひまわり』 I Girasoli