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映画音楽史(120) 『黒いオルフェ』 1960年公開

2014-05-05 02:05:40 | 映画音楽



『黒いオルフェ』 Orfeu Negro (仏) 1959年制作
監督 マルセル・カミュ
音楽 アントニオ・カルロス・ジョビン
    ルイス・ボンファ
主演 オルフェ … ブレノ・メロ
    ユーリディス … マルペッサ・ドーン
    ミラ … ルールディス・デ・オリヴェイラ
主題歌 『オルフェの唄』 ( Manha De Carnaval ) 唄・ルイス・ボンファ

ブラジルの詩人ヴィニシウス・ジモライスがギリシャ神話のオルフェとユーリディスの死を超えた愛の物語を
ベースに書き下ろしたもので、リオのカーニヴァルを背景に強烈な郷土色と音楽が融合した異色作。
カーニヴァルの前日、市電の運転手オルフェは田舎から姉を訪ねてきたユーリディスと出会う。オルフェには
婚約者のミラがいたが運命の糸に操られるようにユーリディスと恋に堕ちてしまう。しかしユーリディスは不吉な
仮面の男ににつきまとわれ追い詰められて死ぬ。オルフェはユーリディスの亡き骸を抱いて丘まで戻ったが、
嫉妬に狂ったミラの投げた石がオルフェに当たり、オルフェはユーリディスを抱きかかえたまま崖から落ちる。

主題歌の『オルフェの唄』はアントニオ・マリア作詞ルイス・ボンファ作曲によるもので、原題は『カーニバルの朝』
ですが、日本では『オルフェの唄』として通っています。この曲も映画音楽の名曲中の名曲で、ルイス・ボンファや
アストラッド・ジルベルトなどの歌唱、パーシー・フェイスやカーメン・キャヴァレロなどの演奏で数多くのレコードが
リリースされていますが本命はルイス・ボンファ若しくはルイス・ボンファ&マリア・トレドでしょう。
映画ではオルフェが近所の子供たちにギターを弾きながら聞かせ、隣家でそれを聞いていたユーリディスが踊る
シーンなどで使われていました。

Manha tao bonita manha
Na vida uma nova cancao
Cantando so teus olhos,
Teu riso, e tuas maos
Pois ha de haver um dia
Em que viras

↓は映画から『オルフェの唄』 YOUTUBEより


↓はルイス・ボンファ&マリア・トレドの『オルフェの唄』 YOUTUBEより


また、この映画のタイトルバックに流れる曲は『悲しみよさようなら』 ( Felicidade ) で、ヴィニイシウス・ド・モラエス
作詞、アントニオ・カルロス・ジョビン作曲によるものです。この曲はボサノヴァの草分けとして有名です。

↓は映画のタイトルバックから『悲しみよさようなら』 YOUTUBEより




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