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1964年『ユア・ヒット・パレード』&『今週のベスト・テン』の年間順位

2021-12-12 19:12:14 | ポップス

個人的には1964年以降のラジオのベストテン番組に興味を失ってしまいましたので記事も
1963年で打ち切りにしようかと思っていたのですが、1960年代ポップスの記録も兼ねて
1970年まで駆け足で紹介することに改めます。

この年から洋楽環境が大きく様変わりし始めましたので一部スタイルを変えて
『ユア・ヒット・パレード』と『今週のベスト・テン』を一気に紹介することにいたします。

 1964年文化放送『ユア・ヒット・パレード』年間順位
①ロシアより愛をこめて マット・モンロー

②シャレード ヘンリー・マンシーニ楽団 視聴
③花はどこへ行った キングストン・トリオ

④ブーベの恋人 サウンド・トラック

⑤太陽の彼方に アストロノウツ 視聴
⑥ラスヴェガス万歳 エルヴィス・プレスリー 視聴
⑦ワシントン広場の夜はふけて ヴィレッジ・ストンパーズ

⑧恋はすばやく ガス・バッカス 視聴
⑨ネイヴィー・ブルー ダイアン・リネー 視聴
⑩アイドルを探せ シルヴィ・ヴァルタン



 1964年『今週のベスト・テン』年間順位
①ロシアより愛をこめて マット・モンロー
②花はどこへ行った キングストン・トリオ
③恋のパーム・スプリングス トロイ・ドナヒュー 視聴
④恋はすばやく ガス・バッカス
⑤太陽の彼方に アストロノウツ
⑥ワシントン広場の夜はふけて ヴィレッジ・ストンパーズ
⑦マイ・ボニー トニー・シェリダン&ザ・ビート・ブラザーズ
⑧ラスヴェガス万歳 エルヴィス・プレスリー
⑨ブーベの恋人 サウンド・トラック
⑩だきしめたい

1964年半ばから洋楽の環境が大きく様変わりしました。
当時の音楽環境は、レコードといえばEPドーナツ盤が主流でしたが、この頃からステレオ化されはじめ、
一方で音質の豊かなLPレコードも普及し始めました。
FM放送も始まり、オーディオ機器も次々と進化、家具調ユニットタイプのステレオやパーツを組合わせた
コンポーネントが出回り、オープンリールのテープレコーダーも手頃な価格になりました。
経済の高度成長の恩恵もあって音楽を聞く環境が大きく豊かに変化していきます。
そんな中、ジャズ、スタンダード、カントリー・ウエスタン、フォーク、ロックン・ロール、映画音楽、ラテン、
シャンソン、カンツォーネ、タンゴ、イージーリスニングなどを総称してポピュラー音楽といっていた時代も、
無機質でうるさいだけのエレキ・バンドのビートルズの登場に嫌気を感じたフォークソング・ファンが
『フォーク・ソング』というジャンルを強く自己主張しはじめました。そして、ポピュラー音楽という括りが
解消され、各々が自分の好みの音楽を好きな時に自由に聞くというスタイルへと変化していきます。

特にこの頃から
ブラザーズ・フォー、P.P.M.、キングストン・トリオ、ジョーン・バエズなどのフォーク・ソング、
シルヴィー・ヴァルタン、アダモ、エンリコ・マシアス、フランス・ギャルなどのフレンチ・ポップス、
ボビー・ソロ、ジャンニ・モランディ、ジリオラ・チンクエッティなどの新生カンツォーネ、
アアストラッド・ジルベルトからセルジオ・メンデスに受け継がれていくボサノヴァ、
ビートルズ、アニマルズ、モンキーズ、ローリング・ストーンズ、果てはキンクスへと続くエレキバンド、
少し遅れてヴェンチャーズ、シャドウズ、スプートニクスなどのエレキ・サウンズ
などがそれぞれのジャンルを強く主張、ポピュラー音楽という纏まりが一気に壊れていきました。

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