『戦場に日は落ちて』 リトル・リチャード
”He's Not Just A Soldier” Little Richard 【YOUTUBEより】
1961年にウィリアム・ピットとリチャード・ウェイン・ペニマン(リトル・リチャード本人)によって作詞・作曲された異色ポップスです。
唄っているリトル・リチャードは1950年代後半に『のっぽのサリー』『ルシール』『ジェニ・ジェニ』などの大ヒットを飛ばしたロックンロールの
草分け的なミュージシャンだったのですが、1957年にオーストラリア公演のために搭乗していた飛行機が墜落しそうになり、神の怒りだと
思った彼は、ロックンロールを辞めるから私を助けてくださいと祈ったそうです。その甲斐あってか飛行機は無事着陸して生還したリチャードは
神との約束通りロックンロールを引退して神学校に入りゴスペルを唄い始めます。
『戦場に日は落ちて』はそんなリトル・リチャードのゴスペル時代のレコードだったので、アメリカでは殆ど売れていなかったようです。
日本において、【今週のベストテン】では1962年3月第2週に一度だけ10位で登場に終わっていますが、【今週のヒットレコード】においては
1962.3月第4週に9位で初登場、2度のベストワンを含めて17週連続のランクインとなる大ヒットになっています。
タイトルの ”He's Not Just A Soldier” は「彼はただの兵士ではない」という意味で、邦題のような「戦いすんで日が暮れて」といった内容
ではありません。
歌詞では、戦闘服に身を包んでいるが彼はただの兵士ではない、神は軍を率いて勝つまで悪と闘う、彼はただの兵士ではなく彼は
神の子の一人だ、というちょっと宗教染みた一曲です。
He's not just a soldier, in a battle uniform
He's not just a soldier, he's somebody's son
He's heart maybe hardened, for the things he has done
He's not just a soldier, he's somebody's son
He's not just a soldier, he's somebody's love
He's not just a soldier, he's somebody's prayer
And many are praying, on the shores back home
Father soldier that is marching, in a battle uniform
God has an army, that is still marching on
He's calling for soldiers, oh why don't you come?
And fight against evil, 'till the victory is won
He's not just a soldier, but one of God's sons