港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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『2月15日』

2019-02-14 17:15:05 | 明日は誰の日

【誕生日】


☆ジャン・ガブリエル・アルビコッコ Jean-Gabriel Albicocco (1936.2.15~2001.4.10)



映画カメラマンの父キュント・アルビコッコの影響で映画界入りしたフランスの新古典派の映画監督です。
父に映画撮影の手ほどきを受けながら1953年には17歳で映画撮影を担うようになり、1956年にはジュールズ・ダッシン監督の
『宿命』の助監督を経験し、その後の1961年に『金色の眼の女』で一本立ちしました。
『金色の眼の女』ではオノレ・ド・バルザックの二元論小説を現代劇にアレンジ、神秘的な幻想の中でのサスペンスタッチで
描きあげ、モノクロ映像の美しさが際立った一編となりました。
1962年には前作の縁で結婚したばかりの女優マリー・ラフォレを主人公にしてシャルル・アズナヴールトと共演させた映画
『アメリカの鼠』をサスペンス・タッチで仕上げましたが残念ながら日本では公開されませんでした。
1967年にはアラン・フルニエの名作青春小説「モーヌの大将」を映画化した『さすらいの青春』を発表、夢と現実の交錯
した世界の中に幻想的なロマンチシズムをたかく香らせる見事な出来栄えとなりました。
しかし、1971年にマリー・ラフォレと離婚したことが原因なのか急に映画界から忽然と姿を消してしまいました。

【主要監督作品】
1961年『金色の眼の女』 La Fille aux yeux d'or

1962年『アメリカの鼠』 Le Rat d'Amérique

1967年『さすらいの青春』 Le Grand Meaulnes

(『禁じられた遊び』のボーレットの面影が残っていますね)


☆ジョルジュ・オーリック George Auric (1899.2.15~1983.7.23)



1920年代後期に話題になった「フランス六人組」のメンバーで、映画音楽などで手腕を発揮したフランスの作曲家です。
パリ音楽院で学びヴァンサン・ダンディの門下生となった後、ジャン・コクトーらが支援による新古典主義音楽集団
「フランス六人組」の一員となり、特にジャン・コクトーとの交わりが強く、1930年にコクトーの映画『詩人の血』で
音楽を提供、以後オーリックは映画音楽の道へと進むことになりました。
ユーモアーあふれる旋律的で明晰な作風から荒々しいモダニズムまで各分野での様々な魅力あふれる映画音楽作曲家として
活躍していましたが、1962年にパリ・オペラ座の音楽監督に就任したことにより映画音楽から身を引いています。

【主要作曲作品】
1930年『詩人の血』Le Sang D'un Poete
1931年『自由を我等に』À nous la liberté

1946年『美女と野獣』La Belle et la Bête
1949年『オルフェ』Orphee
1952年『夜ごとの美女』Les belles de nuit
1952年『赤い風車』Moulin Rouge
1953年『ローマの休日』Roman Holiday
1953年『恐怖の報酬』Le Salaire de la Peur
1954年『アンリエットの巴里祭』La Fete a Henriette
1956年『男の争い』Du Rififi chez les Hommes
1956年『ノートルダムのせむし男』Notre-Dame de Paris
1956年『居酒屋』Gervaise
1957年『悲しみよこんにちは』Le Salaire de la Peur
1958年『月夜の宝石』Les Bijoutiers du clair de lune
1960年『オルフェの遺言』Le Testament d'Orphee -ou ne me demandez pas pourquoi-
1961年『さよならをもう一度』Goodbye Again



【ご命日】


★ ナット・キング・コール Nat King Cole (1919.3.17~1965.2.15)



アメリカのジャズ・ピアニスト兼歌手で20世紀を代表する男性シンガーの一人。
代表的な歌唱曲として『モナリザ』『トゥヤング』『枯葉』『キサスキサス』『カチート』などがある。


★ エセル・マーマン Ethel Merman (1908.1.16~1984.2.15)



1930年代の前半にナイトクラブ歌手からブロードウェイに進出して人気を博したミュージカル女優。
詳細は当ブログの『1月16日』をご参照ください。