港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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『2月7日』

2019-02-06 17:12:38 | 明日は誰の日

【誕生日】

☆ジュリエット・グレコ Juliette Greco (1927.2.07~2020.9.23)



黒髪、黒衣による黒ずくめがトレードマークのフランスを代表する女性シャンソン歌手・映画俳優です。
第二次大戦直後にパリのサン・ジェルマン・デ・プレの地下酒場「タブー」で唄っていましたが、その酒場のオーナーで
トランペット奏者ボリス・ビアンやそこに出入りしていたジャン・ポール・サルトルたちに支援されてレコード・デビューを
果たしました。1950~52年の間に『そのつもりでも』『私は私』『郵便局のご婦人たち』などの初期代表曲が収められた
数枚のアルバムをリリースしています。この頃、ジャン・ポール・サルトルによる実存主義が世界的なブームを巻き起こし、
この取材に訪れた米国記者がサルトルと共にグレコをアメリカに紹介、これを機にハリウッドに移っていたルドルフ・マテ
監督が映画"The Green Glove"でグレコの歌唱していた『ロマンス(恋歌)』を取り上げたことによって世界的にも認められ、
さらに『ロマンス』が1952年のディスク大賞に輝くヒットとなったことで一気に大物歌手の仲間入りを果たしました。
一方で、黒ずくめで物憂げに唄う神秘的な容貌が武器となって映画界にも進出し、ジャク・コクトー監督の『オルフェ』
など数本に出演してグレコの存在感を強く印象付けました。
他の歌唱としては『街角』『悲しみよこんにちは』の他に既存のシャンソンである『枯葉』『巴里の空の下』『詩人の魂』
『ラ・メール』など数多くをカヴァーし、ピアフ亡きあともシャンソン界の女王として活躍をつづけましたが 2016年の
コンサートを最後に惜しまれつつ引退いたしました。

↓はジュリエット・グレコの『ロマンス』【YOUTUBEより】 



↓はジュリエット・グレコの『聞かせてよ愛の言葉』【YOUTUBEより】 



↓はジュリエット・グレコの『枯葉』【YOUTUBEより】 



↓はジュリエット・グレコの『街角』【YOUTUBEより】 



↓はジュリエット・グレコの『巴里の空の下』【YOUTUBEより】 



【主要出演作品】
1949年『神々の王国』  Au Royaume Des Cieux
1950年『オルフェ』  Orphee

1955年『恋多き女』  Elena Et Les Hommes
1957年『陽はまた昇る』 The Sun Also Rises
1957年『悲しみよこんにちは』 Bonjour Tristesse


また、日本でも1964年に放映されたフランス制作のTVドラマ『ベルフェゴールは誰だ』にも出演していましたね。



【ご命日】

★ウォルター・ラング Walter Lang (1896.8.10~1972.2.07)



ミュージカル映画を得意としたアメリカの映画監督。
主要監督作品として『センチメンタル・ジャーニー』『ショウほど素敵な商売はない』『王様と私』などがある。


★マット・モンロー Matt Monro (1930.12.01~1985.2.07)



ロンドン生まれの人気ポップ・シンガー。
主要歌唱曲として『ロシアより愛をこめて』『野生のエルザ』『夕映えの二人』などがある。