雨降りお月さん
野口雨情 作詞
中山晋平 作曲
雨降りお月さん 雲の陰
お嫁に行くときゃ 誰と行く
一人で唐傘差してゆく
唐傘ないときゃ 誰と行く
シャラ シャラ シャン シャン 鈴つけた
お馬に揺られて 濡れて行く
急がにゃお馬よ 夜があけよう
手綱の下から チョイと見たりゃ .
お袖でお顔を 隠してる
お袖はぬれても 乾しゃかわく
雨降りお月さん 雲の蔭
お馬に揺られて 濡れて行く
YOUTUBEより
何とも抽象的で難解な歌詞です。
これは野口雨情が幼くして亡くした愛娘を読んだ詩だといわれています。
月に嫁ぐということは、言い換えれば天国に召されるということ。
それゆえに、花嫁には誰一人付き添うことができず一人で行くしかない。
急がなければ夜が明けて月が見えなくなってしまう。
天国に行けなくなってしまう。
父親が深い愛を込めて亡き娘を見送る哀悼の詩ですね。