1963年11月にはこんな曲が流行していました。
①ワン・ボーイ ジョニー・ソマーズ
②北京の55日 ブラザーズ・フォー
③エデンの東 ヴィクター・ヤング楽団
④バイ・バイ・バーディ アン・マーグレット
⑤愛しのラナ ヴェルヴェッツ
⑥悲しき悪魔 エルヴィス・プレスリー
⑦ビーマイ・ベイビー ロネッツ
⑧ブルー・ベルベット ボビー・ヴィントン
⑨女王蜂のテーマ サウンドトラック
⑩大脱走マーチ ミッチ・ミラー楽団
⑪プリンセス・プリンセス ジョニー・ティロットソン
⑫悲しきカンガルー パット・ブーン
⑬ボサノバ・ベビー エルヴィス・プレスリー
『大脱走マーチ』が一気に転落してジョニー・ソマーズの『ワン・ボーイ』がベスト・ワンです。
そして今月も四曲が新曲として登場しています。
ロネッツが『ビーマイ・ベイビー』で日本初登場です。ロネッツはベロニカ( ロニー )とエステラのベネット姉妹に
従姉妹のネドラ・タリーの黒人女性3人組で1958年に結成、この曲でようやく日の目を見ることとなりました。
ボビー・ビントンは1962年に『涙の紅ばら』でミニヒットしたあと鳴かず飛ばずでしたがこの『ブルー・ベルベット』
も大ヒットには至らず、彼の名を轟かせるのは1964年秋にリリースされる『ミスター・ロンリー』になります。
またジョニー・ティロットソンの『プリンセス・プリンセス』、プレスリーの『ボサノバ・ベビー』もベストテン入りです。
『ボサノバ・ベビー』は1964年3月公開の映画『アカプルコの海』の挿入歌ですが、主題歌(翌1月リリース)に
先だって10月のリリースだったため先行ヒットとなったものです。
↓はロネッツの『ビーマイ・ベイビー』 YOUTUBEより
(この曲、発売当初は『あたしのベイビー』だったように記憶していますが…)
ベストテン入りはしませんでしたが、モダン・プレイボーイズの『暗い港のブルース』、ゴダール映画の主題歌
でロジェ・フランス楽団による『女と男のいる舗道』などもこの頃のヒット曲でした。
このモダン・プレイボーイズですが、実は洋楽ではなく日本人によるスタジオ録音でした。トランペットを演奏
している早川博二の作曲によるものらしいですので百%メイド・イン・ジャパンでしたがラジオ番組などでは
洋楽として取り上げられていました。『暗い港のブルース』は他にもアーニー・イングランド楽団のレコードも
リリースされていますがこちらも得体のしれない謎の楽団でした。
↓はモダン・プレイボーイズの『暗い港のブルース』 YOUTUBEより