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60年代ポップス変遷史 1963年11月

2015-06-06 02:40:18 | 60年代ポップス変遷史

1963年11月にはこんな曲が流行していました。

ワン・ボーイ ジョニー・ソマーズ
北京の55日 ブラザーズ・フォー
エデンの東 ヴィクター・ヤング楽団
バイ・バイ・バーディ アン・マーグレット
愛しのラナ ヴェルヴェッツ
悲しき悪魔 エルヴィス・プレスリー
ビーマイ・ベイビー ロネッツ
ブルー・ベルベット ボビー・ヴィントン
女王蜂のテーマ サウンドトラック
大脱走マーチ ミッチ・ミラー楽団
プリンセス・プリンセス ジョニー・ティロットソン
悲しきカンガルー パット・ブーン
ボサノバ・ベビー エルヴィス・プレスリー


『大脱走マーチ』が一気に転落してジョニー・ソマーズの『ワン・ボーイ』がベスト・ワンです。
そして今月も四曲が新曲として登場しています。
ロネッツが『ビーマイ・ベイビー』で日本初登場です。ロネッツはベロニカ( ロニー )とエステラのベネット姉妹に
従姉妹のネドラ・タリーの黒人女性3人組で1958年に結成、この曲でようやく日の目を見ることとなりました。
ボビー・ビントンは1962年に『涙の紅ばら』でミニヒットしたあと鳴かず飛ばずでしたがこの『ブルー・ベルベット』
も大ヒットには至らず、彼の名を轟かせるのは1964年秋にリリースされる『ミスター・ロンリー』になります。
またジョニー・ティロットソンの『プリンセス・プリンセス』、プレスリーの『ボサノバ・ベビー』もベストテン入りです。
『ボサノバ・ベビー』は1964年3月公開の映画『アカプルコの海』の挿入歌ですが、主題歌(翌1月リリース)に
先だって10月のリリースだったため先行ヒットとなったものです。

↓はロネッツの『ビーマイ・ベイビー』 YOUTUBEより

(この曲、発売当初は『あたしのベイビー』だったように記憶していますが…)

ベストテン入りはしませんでしたが、モダン・プレイボーイズの『暗い港のブルース』、ゴダール映画の主題歌
でロジェ・フランス楽団による『女と男のいる舗道』などもこの頃のヒット曲でした。
このモダン・プレイボーイズですが、実は洋楽ではなく日本人によるスタジオ録音でした。トランペットを演奏
している早川博二の作曲によるものらしいですので百%メイド・イン・ジャパンでしたがラジオ番組などでは
洋楽として取り上げられていました。『暗い港のブルース』は他にもアーニー・イングランド楽団のレコードも
リリースされていますがこちらも得体のしれない謎の楽団でした。

↓はモダン・プレイボーイズの『暗い港のブルース』 YOUTUBEより