かやの木山の 2015-09-09 15:54:19 | 唱歌・童謡・日本のうた かやの木山の 北原白秋 作詞 山田耕筰 作曲 かやの木山の かやの実は いつかこぼれて ひろわれて 山家のお婆さは いろり端 粗朶たき 柴たき 燈りつけ かやの実かやの実 それ爆ぜた 今夜も雨だろ もう寝よよ お猿が啼くだで 早よお眠よ YOUTUBEより 北原白秋と山田耕筰が創刊した『詩と音楽』で、大正11年に掲載された楽曲です。 マザーグースを意識したような秋の夜の子守唄ですね。 ちなみに、高校の音楽の授業で習った楽曲でもありました。
月見草の花 2015-09-08 10:47:05 | 唱歌・童謡・日本のうた 月見草の花 山川清 作詞 山本雅之 作曲 はるかに海の 見える丘 月のしずくを すって咲く 夢のお花の 月見草 花咲く丘よ なつかしの YOUTUBEより 昭和24年の童謡ですが、どことなく『みかんの花咲く丘』(昭和21年)を連想してしまいます。 特にそれぞれの二番の歌詞がよく似ていますね。 『月見草の花』の二番 ほんのり月が でた宵は こがねの波が ゆれる海 ボーと汽笛を 鳴らしてく お船はどこへ ゆくのでしょう 『みかんの花咲く丘』の二番 黒い煙を はきながら お船はどこへ 行くのでしょう 波にゆられて 島のかげ 汽笛がぼうと 鳴りました
あかとんぼ 2015-09-07 15:26:30 | 唱歌・童謡・日本のうた あかとんぼ 三木露風 作詞 山田耕筰 作曲 夕焼け小焼の 赤とんぼ 負われて見たのは いつの日か YOUTUBEより 三木露風が大正10年に発表した詩で、昭和2年に山田耕筰によってメロディーがつけられた日本の代表的な童謡です。 よくある間違いですが、 『おわれてみたのは』 というのは 『追われてみたのは』 ではなく 『(背)負われて見たのは』 ということです。 すなわち、三番の歌詞にある『ねえや(年季奉公の子守り娘)』に背負われてとんぼを見たということなのでしょう。 時が流れ大人になって、あかとんぼが竿の先に止まっているのを見た時に、ねえやとの思い出が蘇り懐かしき郷愁に ちょっと甘酸っぱい感情が呼び起こされる… そんな追想を謳った叙情歌です。
ちいさい秋みつけた 2015-09-06 08:18:45 | 唱歌・童謡・日本のうた ちいさい秋みつけた サトウハチロー 作詞 中田喜直 作曲 誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた めかくし鬼さん 手のなる方へ 澄ましたお耳に かすかにしみた 呼んでる口笛 もずの声 ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた YOUTUBEより 晩夏の日常の中にふと気づいた感触にかすかな秋の気配… この詩は、一番が聴覚であるのに対して、二番は肌に感じる触覚、三番は視覚で綴られています。 よくよく詩を吟味すればかなり難解な構成になっているようです。 誰かさんとはいったい誰なのでしょう。 そして、誰かさんが見つけたことを認識したこの歌の当人はどんな境遇の人なのでしょう。 想像すれば想像するほど詩の内容がさまざまに解釈できそうです。 いずれにしても、作詞者のいう「言いしれぬ秋」の感触が 繊細な歌詞の一つ一つからひしひしと伝わってきます。 童謡としては比較的新しい昭和30年の作品です。
風 2015-09-05 14:21:14 | 唱歌・童謡・日本のうた 風 西條八十 訳詞 草川信 作曲 誰が風を 見たでしょう 僕もあなたも 見やしない けれど木の葉を 顫わせて 風は通りぬけてゆく YOUTUBEより 昭和4年の作品で、原詩はイギリスの詩人クリスティナ・ロセッティ。これを西條八十 が訳詩したものです。 Who has seen the wind? Neither I nor you; But When the leaves hang trembling The wind is passing thro'. いよいよ秋ですね。