世間では「1Q84 BOOK3」がニュースになっていますが…。
私はやっと本屋で「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を手に入れて、読んでみました。
1Q84人気のおかげで、昔の作品も特集を組んで、店頭に並んでいました。
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1Q84を読んだ複数の方から、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を勧められました。
1985年の作品ですから、25年前です。
上下巻で約900ページ。
結構なボリュームです。
昔、ノルウェーの森は読んだのですが、あまり記憶に残っていません。
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主人公の意識と無意識が、「ハードボイルド・ワンダーランド」と「世界の終り」として、同時並行で進んでいきます。
イメージは、1人24(TWENTY FOUR)のような感じ。
読み進めていくと、ピースが集まって全体が把握できるようになっています。
私的にはとても面白かったです。
結論も明確ではないのですが、読者が想像する余地が残された、余韻のあるものになっています。
表現が独特で、音楽や食物・お酒、書物や時代背景などが効果的に作品の中にちりばめられています。
これにより、多くの読者が同じイメージを共感できるようになっているのでしょうか…。
読んでいると、なんとなく映像が浮かんできます。
人種が違っても、共通のイメージを持つことができる感覚。
世界中で村上春樹作品が読まれる要因は、そんな感覚にあるのかも知れません。
河合隼雄氏の「心理療法入門」を読んだばかりだったので、いつになく、いろいろ考えてしまいました。
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「1Q84 BOOK3 <10~12月>」増田先生も早速読んでいるそうです。
先日「読みました?」って聞くと、左手の指を3本折って、振っていました。
とても面白いようです。
増田先生ブログ「増田カイロプラクティックセンター近況レポート」
増田先生は村上春樹の作品をたくさん読んでいますが、ハルキストではありません。
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タイトルからすると
・BOOK1 <4~ 6月>
・BOOK2 <7~ 9月>
・BOOK3 <10~12月>
「なぜ、1~3月はないのかな?」という疑問が…。
もう1冊「BOOK0 <1~ 3月>」でも出るのかしら?
そのへんは謎ですが、読者にすれば楽しみでしょうね。
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