パンドラの箱を開けるとちむがいた

書くスピード早いですが、誤字脱字多し。

新銀行東京の失敗

2008-02-21 01:23:33 | Weblog
新銀行東京という銀行に東京都が400億円の出資をするという。
また同時に融資で9000社が業績回復し、石原都知事はつぶすと都民に迷惑がかかるのでつぶせないと言っているらしい。

そもそも素人は金融に手を出してはいけないのである。
素人が思うほど簡単な商売ではない。
さて9000社は本当に新銀行の融資で復活したのだろうか。
多分違う。景気がたまたま回復したり、当然他の銀行からも借入しているので、新銀行だけの成果ではない。
また、追加出資する羽目になったことは、その分、潰れた会社もたくさんあるということだ。

つぶすと迷惑がかかるというロジックは、当時大きすぎてつぶせないといわれて公的資金を突っ込んだメガバンクになぞられる。あの時は世間から大変な批判を受けたものだ。

新銀行東京は、銀行の貸ししぶり、貸しはがしというのが、
マスゴミを中心に言われていたときに、信太郎の肝いりで作られたものだ。
また、ミドルマーケットで、中リスク中リターンを狙うとのことで、木村とかいう日銀出身の人も設立に関わっていたはず。木村氏も政策当局としてはプロだったが、実際に中小企業に対してカネを貸すことについては素人に過ぎない。

また、当時から、銀行を設立しないで、特別枠で信用保証協会付き貸し出しをしておけば、済むはずという議論があった。あえてそうせず、銀行を設立したのは、信太郎が単に銀行設立に粘着して、素人が駄々こねてやってみましたというレベルに過ぎない。それに、既存の銀行でも、特別にファンドを組んで中リスク中リターンを狙うことも出来る。
また、当時、銀行に外形標準課税をかけて、カネを巻き上げようとしていて、失敗している。その後、その訴訟に関わった都の幹部は左遷されているなど、銀行に対する信太郎のこだわりは並大抵のものではない。

当時から、周囲の銀行関係者は信太郎のスタンドプレーぐらいにしか思ってなく、多分失敗するなという冷ややかな視線で見ていた。だから、今回の出資はやはりなと思っているだろう。

失敗して400億も突っ込むのである。
この失敗に対して、都民は信太郎の責任を強く求めるべきだと思うし、個人の思い込みや思いいれで作った銀行は、
即、事業売却するか、期間を決めて廃止しないとダメになる。

まあ、信太郎は独善的素人なのでその辺の決断はできないでしょうが。





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