主税日記 - 藤本主税公式ブログ

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久永辰徳 引退

2010年11月26日 | Weblog
先月の終わりに都内でヒサに会って、その時に「引退することにしました」と、本人の口から直接聞いた。

正直な気持ちは・・・複雑、寂しい、悔しい、一言では表せない。。。

「お疲れさん!」っていう言葉は出てこなかった。

約2年間、膝の痛みと戦いながら、もう一度Jのピッチに立ちたい!という強い思いを持ってリハビリに臨んできたこと、ヒサを支える家族のみんなの頑張り、そういったものを少なからず知っているだけに、そう簡単に「お疲れさん」とは言えなかった。

(今日は長くなりそうやから頑張ってハショリます・・・)

ヒサとは1996年にアビスパ福岡で同期入団して、それから共に過ごした3年間はもちろん、チームが別になってからも、ずーっと良きライバルとして、常に様子を気にし合ってきた。


特にアビスパでの3年間は思い出深くて、練習から私生活まで、いつも一緒に過ごしたのを覚えている。

どっちが先にメンバーに入るか!とか、先にどっちが試合に出るか!などなど、サッカーでは本当に意識しまくっていた。

ただピッチを出れば良き友として、飯もよく食いに行ったし、遊びにも出かけた。夜遅くまでサッカーの話をすることもよくあった。

「今日はちょっと語ろうぜ!」って言い出すのは、いつもヒサだったように思う。

あの頃から(今でもかわらないけど・・・)サッカーの話をすると二人とも止まらなかった。意見がかみ合わない事もあったけど、それをぶつけ合って、いつまでも途切れることなくサッカー談議を繰り返していた。

プロサッカー選手と一言でいっても、正直、本当にサッカーを愛し、サッカーをリスペクトし、何よりもサッカーが一番という選手は・・・残念ながら少ない。

しかし、ヒサは若い時からプロとしての心構えがしっかりしていて、練習で手を抜くことはまず無かった。

大宮で再び一緒にプレーできた時は、本当に嬉しかった!

はじめは、ポジションも同じだし、二人で取り合ってどっちかが出れない・・・というのは嫌だなと思っていたけど、しっかり俺が左サイド・ヒサが右サイドになり、二人が同時にピッチに立つことが出来た。

大宮のファン・サポーターの皆さんの記憶には残っていると思いますが、大宮サッカー公園としてのラストゲーム、対G大阪戦で勝った1-0の試合、俺がクロスを上げてヒサがヘディングで決勝点を決めたあのシーンが、今でも鮮明に頭によみがえります。

アビスパにヒサが帰ってからも、J1とJ2の違い、選手個々(特に若手選手)の意識の低さなど、責任感の強いヒサからすれば、本当に歯がゆくて、苦労していた思う。

現在、アビスパがJ1への昇格も決めて、今いる選手達が評価されるのは当然だけど、去年まで在籍したヒサ達が若手を叱咤激励し、チームを引っ張っていたことが、きっと今のこの状況を作ったのだと思う。

ヒサはこれから指導者としての道を歩むそうです。

いろんな野望も聞いたし、次(未来)への強いモチベーションも持っているみたいです。

ヒサのように心底サッカーを愛し、サッカーに紳士的な選手もそう出てこないでしょう。

ヒサが指導者として大きくなり、またJのピッチに帰ってくること、そしてセカンドライフでの大成功を願っています。

いつの日か、俺もJのピッチに監督として立ち、ヒサのチームと対戦するようなことが・・・あるかもしれませんよ!

そうなったらホンマに楽しみやね。

ヒサには心から「ありがとう!」と伝えたい!

ホンマにありがとうねーーーーーーーーーーー。










明日はホーム最終戦、今年一年間支えてくれた多くのファン。サポーターの皆さんへ、感謝の気持ちも込めてプレーしたいと思う。そして、今も頑張っている泰史の為にも、開幕戦のような感動する、泰史の心に響くような試合にしたい!

みんなで有終の美を飾りましょう!!!!

それでは。。。




chikara