玉岡かおる 『負けんとき』 ヴォーリズ満喜子の種まく日々

日本各地で西洋建築の設計を数多く手懸けた　
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ。
その夫人、一柳満喜子の生涯が描かれた、11月25日発行の上下巻です。

播磨小野藩主、一柳末徳子爵の三女として誕生した満喜子は
米国に留学の経験を持つ洗練された女性です。
母・栄子の影響でクリスチャンとなり、
通訳兼アドバイザーとして一緒に働いていた建築家W.M.ヴォーリズと結婚しますが
当時、華族の令嬢が外国人と結婚することは、「社交界の特大事件」でありました。

封建社会と闘いながら　幼児教育に邁進し
次々と難関を乗り越えますが　戦争中はつらい日を送ります。
ヴォーリズが後に「天皇を守ったアメリカ人」と称される出来事が…
感動の小説です。






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