本日は晴天なり

誰しも人生「毎日が晴天なり」とは行かないものです。「本日は晴天なり。明日はわからないけどね」という気持ちを込めました。

アラヤ識....その後

2006年05月01日 01時24分15秒 | 歌手活動(?)記録
以前のブログで、人間のアラヤ識(無意識)に働きかけることについて書きました。
実は私はもうだいぶ前から朝起きると瞑想を日課にしているのですが、遠藤周作の本の中にあったアラヤ識についての記述を読んで以来、できる限り瞑想の時間に明るい幸せなイメージを思い描くようになりました。
そのせいかどうかは分かりませんが、最近はいい出会いや幸運に恵まれることが多くなりました。

私が歌の勉強中だというのは前にも書いたのですが、最近では、もうちょっと集中して練習して上手くなりたい、できるだけ人前で歌う機会が欲しいけれど、どうしたものか、と思案していたのでした。
それをスペイン語の先生に話したところ、彼女の友人のメキシコ人のマリアッチの歌手の人を紹介してくれる、ということになりました。メキシコ料理のレストランなどで演奏をしているという人です。それは助かります、是非紹介して下さい、ということになり、あれよあれよと話は進み、この間彼と一緒に渋谷のスタジオで練習をしました。

彼は一目で、いままで大変苦労してきたけれど、人に優しく実直に生きてきました、と感じさせるような人でありました。
初めて彼の前で歌うので緊張する私をニコニコしながら励まし、上手に褒めながらいろいろ教えてくれるのでありました。私は緊張すると、筋肉が硬直し、喉が絞まって声が出なくなってしまうことがよくあるのですけれど、彼がギターで伴奏しながら一緒に歌ってくれるうちに、自分でも信じられないくらい声が出るようになっていることに気が付いて嬉しくなってしまいました。

帰りに「レッスン料を払います」、という私に、「日本人はお金を儲けるために遅くまで家族を犠牲にして働くけれど、人生にはお金より大事なものがあるんだよ。それは友情です。」と言って受け取ってくれませんでした。
その言葉になんだか胸がじーんとなってしまいました。

私のスペイン語の先生もそうだけれど、日本にいる外国人の人には、日本の社会で大変苦労をしていながらも、人に尽くそうという気持ちの人が多くはないけれど時々います。そういう人に遭うと、私は頭が下がるような気持ちになるのであります。

「弟子の心が整うと師が現れる」という言葉を何かで読みました。しばらく彼について歌の勉強をさせてもらうつもりでおります。

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