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 まずは「初めに・お約束」をお読み下さい。

世界記録・Nico with One Leg Climbs Mt.Kili!のお話。

2007年10月26日 | Chewie's Friends
 先週、キャンプのディレクターから突然メールが。この時期に何かと思ったら、今年の夏のキャンパー、Nico Calabriaくん(13歳)の、キリマンジャロ登頂!ニュースが、ボストンの新聞に載りました、ってお話。それだけなら、「あぁ、よくやったね」で終わりそうなんだけどね、Nicoは生まれつき、一本足なのです。が、2本のクラッチを使ってキャンプ内を走り回っておりました。とっても元気な少年で、たまたま私のmuicianshipのクラスに入ってたの。一言で言うと"the brightest kid"で自分の障害を全然気にしていないみたいだった。

 まずは、インターネットで見つけたNicoの写真。


 Boston Globeの彼の記事はこちら。これによると、障害を持った人のキリマンジャロ登頂は、Nicoが最年少記録を破ったそうです

 ボストンのTVニュースはこちら。youtubeのビデオをそのまま貼り付けたかったんだけど、gooブログじゃ出来ない…みたい… これを観て頂くと分かると思うけど、Nicoはサッカーもしちゃうんだよ

 Nicoは、キリマンジャロに登る一歩一歩を、車椅子協会への寄付金にしようってトコまで計画。募金を募った訳ですね。Nicoの歩く1フィートが1セントになる、と。で、計画していたよりもかなり多額の寄付が集まって、車椅子協会に、「発展途上国の障害のある人に、無料で車椅子を提供出来る様に」と$53,700を寄付したそうです。この募金のウェブサイトに、たくさん登山中の写真が載ってまーす。

 Calabria家では、13歳になると「成人式」として、何かにチャレンジするそうで、Nicoの兄弟も何かしらやってるそうな。Nicoのご両親も、Nicoを障害児として特別な扱いはしていない様で、「Nicoがキリマンジャロに登りたいって言った時に、彼なら出来ると思った」と。

 登山は、8月末から9月頭の約一週間。キャンプが終わってすぐに、キリマンジャロに挑戦していたんだなぁ。ニュースや写真を見ると、キャンプの時よりも、大人な、精悍な顔つきになったのが伺えます。一緒に登ったお父さんが、途中で高山病にかかって、頂上までは行けないって分かった時、Nicoは、お父さんと一緒に登頂出来ないなら、ここで引き返そうかと思ったそうな。でも「二人のために、登頂してくれ」とお父さんが言ったので、最後までスタッフの人と登ったそうです。

 「僕はチャレンジにチャンレンジするんだ」「自分の障害が、色んな事を邪魔しない様に、出来るだけノーマルにしている。自分が障害を持ってるって思ってない。」とインタビューで言った様ですが、マサにそういう子。
 そして、山を降りてから、地元の子たちがサッカーをしているのを見つけて、「一緒に遊びたいと思って、”Futbol”って言ってみたら、ボールをパスしてくれた」…と。ついでに、食べ物の好き嫌いが激しいので、一緒に登るキリマンジャロのスタッフの人が作ってくれる食事を食べられるか、お母さん@homeは心配していたそうだけど、「ママ、信じられないと思うけど、リーク・スープ食べたんだよ!」って下山してすぐの電話でお母さんに伝えたそうです。ははは。良かったネ。
 

 と、Nicoはこんなに明るい&元気な子で、フツーに走り回ってるので、キャンプスタッフは彼の障害はすっかり忘れていたの。どのくらい忘れてたかと言うと、例えば、私が授業で歌(sight-singing)を教えてた時、全員一人ずつ前に立たせて、指揮をさせてた訳ね。そんでNicoの足の事は忘れてて、彼の番になって「あ・・・クラッチを使えないけど、大丈夫かな?」ってやっと気付いたくらい でもね、全然平気なんだわ。

 授業で「誰かこの問題、黒板で解いてくれる?」って言うと、Nicoは真っ先に手を上げて、クラッチを使わないで一本足で黒板まで走ってきてくれるし、「誰か、こういうメロディーで始まる曲、思い浮かぶ?」って言うと、ピアノの所まですっ飛んできて Linus and Lucyを弾いてくれたり。時々、元気すぎちゃって授業の邪魔をした事もあるけど、何せ13歳で周りのクラスメートも同い年くらい。そりゃまぁ、騒ぎたいでしょうよ。

 ある日の授業に、Nicoがゴム製の鶏の死体の人形を持ってきてですね、皆に見せびらかしてたのね。でもChewieはニワトリが嫌いで嫌いで、失神しそうになって、「お願いだから、それしまってーーー!!!」って取り乱したんですネ。でもポケットに半分だけ入れて、上半身が見えてる~。「ぎゃーーーー!!!!! ダメダメ!!! ちゃーーーんとしまって!」って言ったら、やっとしまってくれたんだけど。

 で、授業が終わって、全員出て行ってから気付きました…Nicoったら、にわとりさんを私の教室に置き土産していった!!! もう笑うっきゃない。気持ち悪くて触れないから、そのままにして置いたの。絶対取りに帰って来ると思って。
 案の定、1時間以内に回収してくれて、次の授業で「へへへ、前回、ニワトリをわざと置いていったのー。Chewieが取り乱すの面白かった~」とか言いやがった(笑)。

 かわいいNicoのお話でした。

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6 コメント

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Unknown (ねおこ)
2007-10-26 16:09:35
素敵ボーイだねNico君は!
イタズラするとこも良いじゃない♪でもまさかそんなクラシックなゴムの鶏を持って歩いているとは・・・w
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Unknown (Chewie)
2007-10-26 23:15:26
ねおこちゃん

 ははは~クラシックだよねぇ、あのゴム製のヤツ。本当にキモイし

 Nicoくんは、キャンプ当時はもっとかわいい顔してたんだけど、キリなんて登っちゃうと顔つきが変わるんですねぇ。知らなかったけど、この前NPRのAll Things Consideredにも出演したんだって。
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Nico君 すごい!! (ちいちゃん)
2007-10-28 08:35:23
キリマンジェロ登頂って いうけど
富士山登頂でも 大変だった思い出が
ある私なので 本当 youtubeのニュースキャスターのおじさんの驚く顔 よくわかります。
結構 アメリカのニュースって
くだけているんですね。
そこ 主題ではありません。。。すみません。、、
生徒さんが頑張ってるって 先生の
喜びでもありますね。
お茶目なエピソードもあって 
いいお話 有難う!!
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Unknown (Chewie)
2007-10-28 09:24:33
ちいちゃんさま

 おぉ、富士山登頂されたんですかー! 挑戦しようって思うだけでも凄いです。
 
 そうですねーアメリカのニュースはくだけ過ぎてます。ある日、アナウンサーが新しい眼鏡にして、「3つ、眼鏡の比べっこするから、どれが一番イイか、皆さんメールして下さ~い」とかやってるんです  思わずブログ書きそうになりました。ははは。

 Nicoのニュースはスタッフ同士でも「凄いね~」って話してたんですが、来年、私たちも子供達もキャンプに戻ってきたら、私達は子供の成長ぶりに、子供達は先生たちの老けっぷりにさぞかし驚くことでしょう…。おおコワ
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この子ね! (みやこ)
2007-10-28 22:39:53
前に言ってたお話は、この子のお話だったのね!
確かに素敵な…励まされるお話。
もし娘が同じような障害を持っていたら、Nicoの両親のように育てられるだろうか?とか考えちゃった。
でも、それが出来る両親に育てられたから、今回のチャレンジが成功したんだろうね

いいお話、ありがと~
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Unknown (Chewie)
2007-10-28 23:14:14
みやこちゃん

 そうそう、このビデオを載せたくて、みやこちゃんに聞いたんだ。色々教えてくれてありがとう。HTML形式にして試してもみたんだけど、やっぱりダメだったよ

 やっぱり親の目で見てますね、流石みやこちゃん 私なんてNicoの障害をすっかり忘れて授業やってたくらいだから、ダメな先生ですなぁ
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