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アクション付きオーケストラのコンサートのお話。

2011年10月05日 | Music

 段々秋らしくなってきました 10月に入って、音楽シーズンも本格的にスタートし、私の良く弾かせていただいているオケもオープニングのコンサートがありました

 Heroic Beethovenというタイトルで、全部ベートーヴェンという嬉しくなっちゃうプログラムだったんだけど、一度も弾いた事のない「ウェリントンの勝利」と交響曲3番「エロイカ」。いやはや、「エロイカ」は弾きにくかった! でもこの曲の良さが分かりました~。

 はてさて、「ウェリントンの勝利」というのは、イギリスvsフランスの戦いで、イギリスがナポレオン軍を打ち負かした戦争についての劇みたいな音楽です。ベートーヴェン自身がそれぞれの楽章がどういう場面なのか説明を楽譜に書いているのです。

 で、その曲の為に、今回のコンサートでは地元の「コネチカット第五連隊」なるグループが登場。当時の衣装を着て、オケが演奏している前で銃撃戦・斬り合いを展開し、かなり面白い事になりました。ベートーヴェン大ファンで、ベートーヴェンさえあれば幸せなChewieがこんな生意気な事を言うのもナンだけど、この曲、ベートーヴェンのスタンダードに届いていない(笑)だけど、コネチカット第五連隊の皆さまのお陰で、良いパフォーマンスになりました。

 写真は、イギリス軍の格好をした第五連隊の方々と。武器は本物だそうです。

 

 

 面白いなーと思ったのは、「エロイカ」を書いた当時、ベートーヴェンはナポレオンを崇拝していて、交響曲3番の副題を「ボナパルト」としていたのに、ナポレオンが皇帝を名乗った途端に激怒して、ぴぎゃーーーーーっとスコアの「ボナパルト」という字をインクでグチャグチャに潰し、「英雄」という意味の「エロイカ」に書き換えた、という背景があります。

 そういう曲を「ウェリントンの勝利」という、ナポレオンの負け戦の曲と一緒にプログラムしちゃった、と。はぁ、こんな事言っても「おぉぉぉ~~~」と反応してくれるのは、音楽馬鹿の友達だけなのですが

 まぁそんなワケで(?)去年からこのオケに乗らせていただいてますが、今回のHeroic Beethovenが今までで一番良かった。エロイカも弾けたし、あとはベートーヴェンは2番4番を弾いたら交響曲コレクションが完成します。