やっぱブログだべさ。

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 まずは「初めに・お約束」をお読み下さい。

キャンプのお話 ~コンサート編①~

2007年07月13日 | キャンプ
私が去年、このキャンプを選んだ理由の一つに、「スタッフコンサート」があります。色々な音楽キャンプの先生の募集情報を集めたんだけど、ここのキャンプは先生たちにもパフォーマンスの場がある!という事で選んだのです。

 さて、今年のChewieのスタッフコンサートで弾きたい曲リスト
Devil's Dance (John Williams)
Southern Harmony No.1 "Resignation" (ここのキャンプの作曲の先生の曲)
ばよりんソナタ (R.Strauss)

 そしてキャンプに到着して、他の先生たちが「コンサートで一緒に弾こう」って誘ってくれたのがこちら:
ばよりんソナタ(Franck)
Session II (Bolcom)
オーボエ・カルテット(Mozart)
大公トリオ!(Beethoven)
クロイツェルソナタ(Beethoven)
フルートトリオ(Beethoven)
題名不明だけど、ここのパーカッションの先生の曲
もう一曲ここの作曲の先生の曲

 で、Devil's Danceを最初に弾くつもりで、コンサートにサインアップ。が、コンサートの数日前に蚊に刺され(ていうか、毎日5箇所ずつくらい刺されるんだけど)、その内3箇所が異様な反応で、腫れるわ、湿疹みたいになるわ、異様に痒いわ、で、コンサートの日にキャンプの保健室へ。そしたらアレルギーです、って言われ、「眠くならない」飲み薬をくれました。が、飲んで30分以内に指と足が重くなり始めた 速いテンポでは指が回らなくなっちゃって、その日弾こうとしていたDevil's Danceは絶対無理! だってこの曲、兎に角速いんだもん

 という事で、コンサートの3,4時間前に曲目変更。Southern Harmonyにしました。こっちは弓の方が難しいので、指が回らなくても弾けるし。運良くその2,3日前に作曲家ご本人とセッションをして色々直したり、アドバイスを貰ったりしてたので、もうコンサートで弾けるだろう、と。コンサート直前にもう一回セッションをやって色々確認。

 さて、本番デス。実はスタッフコンサートでは、スタッフオケも登場するのです。という訳でCimarosaっていう超マイナー作曲家のSecret Marriage序曲。別にいい曲でもなんでもないんだけど、音が多い。コンマスやらせて貰ってるので、出番を降りる訳にもいかず、指が回らないのに無理矢理弾いて何とか終わらせる。オケ全体の出来はまぁまぁデシタ。まぁいいや。

 その後他の2,3グループが弾いて、わたくしの出番。ちゃんと本番は弾いたんです。やたら細かい指示もほぼ全部正確に弾き、音も良かったと思われる。もうちょっと慣れて、もっと「オンガクテキ」に弾けたら良かったな、と思うけども…
 
 実は外は大雨、この曲は大部分がとっても静か。一体どの位音が届いていたんでしょうか。何せ半分屋外みたいなコンサートホール。音響もそんなに良くないし

 でも弾き終わったら子供たちがとても喜んでくれて、いい反応だった。他のスタッフ達も「良かった!」って言ってくれたし、私自身もこの曲を弾けて良かったと思ってます。作曲家ご本人さまの反応が一番気になりますが、「ありがとう!」と非常に素直に喜んでくれました

 実は1回目のセッションで、「もう一回これをシカゴで弾いてくれる?」って言われて、秋にシカゴでソロデビュー(大げさな!)する事になったのですが、「We'll do it again! 今度シカゴで弾いて貰うところは、音響もいいから、その時レコーディングもやり直そう」と。私もまた弾きたいし、2回目は音楽的にもっと良くなるかと思いマス。
 
 全体的に静かな曲だったので、子供ウケするか分からなかったんだけど、次の日の楽典の授業でコードを教えていたら、「昨日センセイが弾いた曲に、そのコードが何度も入ってたよね?」って質問されたのです そこから曲について色々質問され、「次の授業にスコアを持ってくるから、ディスカッションしましょう」という事になりました。それに個人レッスンやコーチングなどで、たくさんの子供に色々曲や奏法について質問され、よく聞いてたんだなぁ、と感心。私や作曲家だけの為じゃなくて、子供にも少しでも影響があったなら、それは本当に良かった

 

 さて、スタッフコンサートもあれば、キャンパーコンサートもあります。私はPerformance Classでばよりんアンサンブルをやってみて、これをこのままキャンパーコンサートにのせてしまおう、と思い、Mozart のアヴェ・ヴェルムのアレンジをですね、私の生徒全員で弾いた訳ですね。私も一緒に弾いて、ピアノ伴奏もつけた。
でも本番の前日に、生徒の一人が右手首の故障で、弾けなくなってしまいでも一人でも外したくなかったので、どうしよう~って言ってたら、本人が「指揮をやりたい」というので、その日のperformance classでやらせてみた。そしたら実は中々いい指揮者で、新しい才能を発見したのでありました

 アヴェ・ヴェルムは私の一番好きな曲で、とてもシンプルだけど極上の音楽です。譜面もとても簡単なので、どうしたら子供たちのラーニングになるか考え、まず通して弾かせた後、原曲のコーラスのCDを聴かせ、「どうしたらイイと思う?」と聞いてみた。そしたら
「強弱をもっとやらなきゃいけないと思った」
「音のバランスを考えなきゃいけないと思った」
などなど、結構反応良く答えが戻ってきて、もう一回弾かせてみたら断然良くなった。自分たちで考えてリハーサル・練習するのも大事デス。

 さて本番。何せ大人数(ピアノも含めて12人)なので色々大変だったけど、上手くいきました。特にキャンプのディレクターが何度も絶賛してくれて、ピアノを弾いてくれた作曲の先生も ”I like your studio!"と何度も言ってくれて、今年この子供たちを教えられて、私はラッキーだなぁ、と思いました。色々問題児も居るし、マサに十人十色のteaching studioなんだけど、それぞれにいいyoung violinist達デス。実はびよらの先生が、ばよりんのビギナー級のキャンパーを教えてくれてるので、私のstudioは中々ハイレベルなのです。感謝感謝!