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元気のたね

ヘルスフィットネススペシャリストの浅田千鶴です  

幸せって・・・?

2007-06-19 22:25:29 | 健康
「体操に来ればいいのは わかっているんだけど、気持ちが動かないのよ…
家でジッとして寝転んで、天井見ていたら、いつでも 私、ウツになれそうよ。」
と、腰の調子が悪いとお休みをしていたKさん。

見たところ、そう悪くはないのに、、ストレッチすれば、良くなるのに、、と私が思っても、ご本人の症状への感じ方や行動は 違います。
そんな調子で、10年も20年も 温存した腰や膝の症例を病院で、たくさん見ます。
そんなタイプの人の行動パターンは 一定のパターンを示すので、身体を動かすより、この人の心を動かすには どうすれば良いのかな??と考え込んでしまいます。

痛みの回路:大事だと感じたくなる痛み→動作や怪我を怖がる→痛みを避ける→その部分を使わなくなる、障害が発生する、うつ状態になる、さらに筋緊張が高まる
…まさに、この回路に入り込む人を目の前にして、もどかしさを感じます。

痛みに対する良い鈍感力で:大事だと感じたくなる痛み→怖がらない→痛みに立ち向かう→治る
…こんな人ばかりだったら、平和な事ですが、世の中そうでない人も たくさん。
行動を起こして動いていても、巡り会わせか、なんなのか、10年も20年も痛みを
引きづっている人も多いよう。

2週間前…
「父が立てないのは 気持ちの問題? 本当に立てないの?
父は 気持ちからダメになる人だから…」と娘さん。 
訪問パーソナルトレーニングから最近、介護予防トレーニングになっていたMさんが 立てなくなりました。
おそらく、立ち上がる筋力が、もう備わっていないので、このまま立ち上がる事ができなくなると思います…とお伝えしました。
日常、なにげなく動いている事が どれだけの筋力を使っているのか!!
動く事が どれだけ重要なのか!!
声を大!!にして言いたい…です。

すると、次週、ベッドは 寝たきりには特上のエアベッドに変わっていました。
昼間も夜間も合わせて7名のヘルパーさんが来られて、お世話をされています。
Mさんは とても裕福で、環境は 完璧…かもしれません。
そのベッドの上でMさんは…
「こうなったら、どうにでもなれぇ~!」と言っていましたが、もうちょっと早く、良い意味で「どうにでもなれ~!」と勇気を出して、苦を押しのけ、歩いてほしかったなぁ。
そして、今日…
食べる事もできず、水分も 十分取れず、会話も ほとんど、できない状態になっていました。
ヘルパーさんと二人で、ハァ…と ため息をつきながらも…
今の状態で、Mさん自身ができること、しなければいけないことは…と話合いました。
食べないで、アゴを動かさない、飲み込まない状態が続けば、咀嚼・嚥下の機能も低下します。

時折、うなされたようにMさんは…
「仕事一筋で、、、一生懸命、、、、なんで、、こんな目に・・・・・」
と何度か言っていました。
特に何もできないまま、、Mさんの手を握り、「じゃあ…来週も来るから、頑張ってね」と言うと、、
振り絞るような声で…
「はあ…先生、、、、、、、、」と、手を握り返してくれました。

どう生きることが 本当の幸せなのか…。
「満足! 満足!」って言える生き方って、どうなんでしょう


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