にぅすの小箱。

ニュースに対する感想をつらつらと。会話の小ネタにどうぞ。

人権擁護法案見直し案を提示

2005年03月31日 | 政治
法務省は30日、今国会に再提出を目指している人権擁護法案の政府原案について、救済申し立ての乱用防止規定を設けるなど見直し案を自民党に提示した。「偏向した団体の構成員が人権擁護委員になる危険がある」との懸念を踏まえ、委員の推薦対象から「弁護士会や人権擁護団体の構成員」の文言を削除した。ただ、人権擁護委員の国籍条項に関しては取り扱いを保留した。同党人権問題等調査会長の古賀誠・元幹事長らはこれをもとに党内調整を進めたい考えだ。


…いっそのことすっぱり止めてしまえばいいのに…。差別をなくそうという試みは美しいものではありますが、この人権擁護法案については胡散臭さが大爆発なんですよね。委員の推薦の基準というものも曖昧ですし、第一その推薦された委員の人たちが「人格的に素晴らしく、公平な判断をする」かどうかはわからないわけで。その告発された「差別」が、法律によらずに断じることができるのか、甚だ怪しいわけです。
一番の懸念は、やっぱりきっちりとした基準がないことでしょうか。法律で裁く場合は、がんじがらめなぐらいにきっちりと「○○してはならない」というような基準があり、それに則って裁判が行われるんですけど…何をどうすれば差別で、どうすれば差別ではなく区別であると言えるのでしょうか。たとえば、学校のバスケットボールのチームで、背が低い人がレギュラー入りできなかった→これは差別でしょうか。あるいは、大相撲の入門に際して身体検査があり、規定の身長・体重に達しなかった人は入門できないわけですが、これは身長が低かったり痩せていたりする人に対する差別で、基準を設けず希望者は全員入門させるべき、などという意見が出たら。さらに推し進めて、学力で選別するのは子供に対する差別だ、学校の定員を撤廃し、高校や大学は学力に関わらず希望の学校へ全員入学させるべき、なんて意見まで出てきたら。んでもって、学校の授業についていけないのは、低学力の子供に対する差別だ、きちんと補習授業を受けさせるべき、とか言って。今度は、教員が低学力の子供にばかり手をかけている、高学力の子供に対する差別だとか言い出して………まぁ早い話、「差別だ」と声をあげれば何でも通っちゃうんじゃねぇの、と思うわけです。
実際問題として、個人対個人で争いがおきたとき、どうしても「言った」「言わない」のような水掛け論になりがちだと思います。で、そういう問題がおきたときに、きちんと被害者側に同情せず、公平に判断できるか…………そんなのができるんだったら、痴漢の冤罪なんか起きるはずがないわけで。「被害者が訴え出てるのに」「被害者が言っているんだから」といった感情で、「加害者」とされた側の言い分は黙殺されやすいわけです。裁判でさえそうなのに、はたして「人権擁護委員」が、そのあたりきちんとできるのかというと…あまり期待できそうにありません。対痴漢冤罪ですと、満員電車に乗るときは腕を組んで潔白をことさらに主張するという対策をとれますが、同じように予防しようとすると、「差別的な言動をしたと疑われないように」家の外では一切しゃべらない、という………そんなの無理です。
まぁ、この会長自身からして、「私の人権を護ると思って、この法案を通させてください」「この法案が通らなければ、公明党からの選挙協力が得られません」というステキ発言なさっている方ですからねぇ…。差別をなくすという試みは、ややもすれば逆差別になりかねませんし。実際、同和問題のかねあいで、住民の数とは不釣合いにどでかい道路が作られた、という話も聞きますし。公的機関による取り締まりは、難しいのではないかと思います。もしこの法案が通って、「映画館のレディースデイ割引は男性に対する差別だ」という意見が出てきたら、ちょっとは見直してもいいかなとは思うんですけど…多分ないでしょうけど。
それにしても、偏向した団体、ということで人権擁護団体と弁護士会が削られたってのがちょっと……弁護士って偏ってたのか?

真露の買収断念 キリンビール

2005年03月30日 | 経済
経営再建中の韓国最大の焼酎メーカー、真露の買収を検討していたキリンビールが買収を断念したことが29日、明らかになった。キリンは韓国の大手食品メーカーCJと組み、30日に行われる買収企業選定の入札への参加を希望していたが、「採算が合わない」として入札を見送り、買収から撤退する。アサヒビールは、韓国企業と組み、30日の入札に参加するとみられる。

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真露って一時ばんばん広告打ってたけど…今は経営再建中なんですか。今は微妙に焼酎がブームらしい(うちの父親も今は焼酎飲んでます)ですけどねぇ…。もっとも猫西は日本酒好きー! なので、あんまり関係ないというかなんというか。
アサヒ・キリンともに韓国の企業と組んで入札に参加しようとしていたみたいですけど、何か規制でもあったんでしょうかね。入札は韓国企業に限る、みたいな。JRみたいなインフラ関係、銀行みたいな金融関係、今話題のフジテレビみたいなメディア関係ならさておき、焼酎で外資をはねつけるというのも不思議な感じはしますが。ただ、最大手が経営再建中ということは、ほかもやっぱりイマイチということも考えられるわけで…そういう意味では韓国国内の業界保護を狙っているのかもしれませんね。
30日入札を29日に断念とは、これまた急な話ですが…何かあったんでしょうかねぇ。採算が合わないといっても、それは前々から解っていたと思うんですよ。…韓国側の業者が、竹島問題を絡めて無茶な要求をキリンにしたとか。幾らなんでも、それはないでしょうけど…。

自作”白バイ”で中央高速を走る 24歳男を書類送検

2005年03月29日 | 社会
偽の白バイで中央高速道を走行したとして、警視庁高速隊は28日、東京都府中市の会社員の男(24)を道路運送車両法違反(不正改造)などの疑いで書類送検した。調べによると、男は先月23日午後10時半ごろ、八王子市内の中央高速道上り線を、白バイに似せて改造したオートバイ(排気量750cc)で走行するなどした疑い。覆面パトカーの高速隊員が不審に思い、職務質問して発覚した。
男は、オートバイに、インターネットで購入した赤色灯の模倣品を付け足すなどして改造。制服も市販の革ジャンなどを使って自分で手作りしていた。
男は、学生時代に白バイに速度違反の取り締まりを受けて以来、白バイ隊員にあこがれていたといい、警視庁の採用試験を受けたが、不合格になったという。

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…それだけの情熱があれば、もう一度試験を受けたらよかったのに…。一度の失敗で挫折してたら、人生ままならないと思うんですけどね。
よりによって犯罪なんぞせんでも、選択肢は幾つかあるわけじゃないですか。たとえばもう一度勉強して試験を受けるとか。せめてコスプレでも有明限定とか。…有明で合ってたっけ?
小学生ぐらいが、憧れのヒーローの恰好をしてなりきる、というのはよくあることですけれども、24にもなってそれをやるなよ、としみじみ思います。自分の持つ夢や理想に対して、現実的なアプローチができるかどうか、というのは、幾つかある大人と子供の違いのひとつでもあると思いますので。まぁ、大人の中にも脳内お花畑で「現実? ナニソレ?」みたいな人もいるわけですが、人間が社会性のある動物なのですから、社会の枠組みの中で自分のやりたいことの実現に向けて努力する、というのは基本的なルールではないかと。
これを機に、自分の夢を思い出して、正常な取り組み方をしてほしいものです。つか、今回の犯罪といっても、他人に迷惑をかけたわけではなく、本人がいい気分になってただけなんで、結構軽いんじゃないかなと思いますが。これが白バイ隊員になりきって、違反の取り締まりなんぞやろうものなら、跳ね上がるでしょうけど。……取り締まられて白バイ隊員に憧れるんだったら、今回ので高速隊員に憧れるようになったりして。

衆院補選2敗なら執行部責任問題に 民主、鳩山元代表

2005年03月28日 | 政治
民主党の鳩山由紀夫・元代表は27日、仙台市内で記者団に対し、衆院宮城2区と福岡2区の補欠選挙(4月24日投票)について、「2敗したら党内がもたなくなる。執行部の責任論が止まらなくなる」と述べた。両補選ともに民主党候補が敗れた場合、執行部の責任問題が浮上するのは避けられないとの見通しを示した。

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一度こてんぱんに叩きのめされたほうが、立ち直りやすいんじゃないかと思います。今の民主党は責任ある野党もとい「政権準備党」というよりは、自民・公明・共産じゃない「何か」としか表現できないと思うんですよ。要するにごった煮。あるいは寄せ集め。重要な審議に際しても党内の意見すら一致しない状況では、政権を取った所で内部分裂で立ち行かなくなるのが目に見えていますし。多様な意見が内在するのは、それはそれでいいことだと思いますが、幾らなんでもちょっと「混在」しすぎではないかと。
本来、政党というものは、同じような意見を持つ人たちが集まるものだと思っています。が、民主党に関しては逆なんですよね。先に「民主党」という器を作っておいて、後からその中に人をどんどん入れていく。しかも、それが同じ意見を持つひとだけではなく、数=力ということで何でも放り込んでいく。そういう意味では、現在の民主党の混乱も自業自得と言えないかもしれません。
自民党も、最大野党がこんな体たらくじゃ、楽でしょうねぇ…。

歴史教科書問題、中国が善処要求

2005年03月27日 | 国際
中国外務省の劉建超副報道局長は25日、日本の歴史教科書問題について「日本が侵略の歴史を正しく認識し、対処できるかどうかに問題の本質がある。日本政府がアジア近隣諸国の正義の叫びを重視し、適切に処理するよう求める」と延べ、日本側の善処を訴えた。(北京支局)

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猫西の知る限りでは、この教科書問題で騒ぎ立ててるのって韓国と中国だけなんですけど、他にも抗議の声を上げている国があるんでしょうか。もしこの2国だけだったら、それで「アジア近隣諸国の」なんて自意識過剰だと思うんですけど。しかも「正義の叫び」てアメリカぐらいしか言わないと思ってたんですけど、さすが中国。そもそも「正義」とはどういうものを指すのか、定義からしっかりしたほうがいいと思います。侵略戦争を悪と定義して、それを糾弾する側を正義とするのであれば、チベット問題を抱える中国も『悪』となるわけですからね。まさか「正義の叫び」を上げる中国がそんな、自分のことは棚にあげて他国を非難するような、卑怯な真似はしないと思いますが。
最近の中国(韓国もですけれど)の要求の、本質はなんでしょうね。教科書問題についても、具体的にどうしろというわけではないですが、中国は「適切な処理」を求めているんですよね。では、どうすれば中国の望む「適切な処理」なのでしょうか。日本の教科書の検定というものは、基本的に「学問的に間違っていないかどうか」を確かめるもののはずですので、作る会の教科書についても日本はその基準しか持ちえません。行動は真実ですが、理由の解釈は諸説わるわけでして…「○○は宇宙人の指令によって起こされた!」みたいな、よっぽどトンデモなものでない限り、却下はできないと思うのですよ。作る会の教科書についても、内容を否定するには、証拠を積み上げていかないと無理なわけで。国家権力にものを言わせて書き換えさせれば、それはもう弾圧そのものですし。とすると、採択されないように地方自治体に根回し…も違法でしょう。多分。
結局、この問題における日本政府としての選択肢というものは、ほぼないと思います。そもそも、どこまでやれば中国は満足するんでしょうね。とにかく日本が悪い、とないとまたもや文句をつけてきそうなんですけど。
アジア近隣諸国の声に耳を傾けるのはもちろん重要ですが、それ以上に中国と韓国に対しては、先にお前らの教科書をどうにかせぇ、と言いたいです。文化大革命とかってどう教えているんでしょうねまったく。

国際司法裁への「竹島」付託拒否 韓国外交通商相

2005年03月26日 | その他
韓国の潘基文(パンギムン)外交通商相は25日、ソウル市内での講演で、竹島(韓国名・独島)の領有権問題を国際司法裁判所で解決すべきだとの意見が日本で出ていることについて、「日本が提訴しても、韓国政府に訴訟に応じる義務はなく、必要もない」と述べた。同裁判所で審理するためには日韓両国が付託に同意する必要があるが、韓国は拒否姿勢を改めて強調することで、日本側の動きを封じ込める狙いだ。
潘外相はさらに、韓国政府の新たな対日強硬政策に関し、「正すべきものは正し、解決すべきものは解決するが、経済・文化交流も並行して進めるというのが政府の基調だ」と述べた。【ソウル=浅野好春】

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…立場の悪さを自覚しているのかな…。竹島の日制定のときは、物凄い韓国の世論が盛り上がったと思うんですけど、まだ裁判に出てこないということは盛り上がり方が足りないのかもしれませんね。つか、竹島問題が今まだこじれているのって、韓国が裁判に出ようとしないことも原因だと思うんですけれど。
国旗を焼いたり、ソウル市議が島根県議会にカッター持ち込もうとしたり、まぁいろいろと韓国側の過激な反応が出ているんですけれども、白黒つけようとすると不利だから暴れている、と見ることもできるかもしれませんね。実際はわかりませんけれど。
ところで、正すべきものってなんでしょうね。猫西としては解決すべきものを解決するために、ぜひとも国際司法裁判所ではっきりさせたほうがいいと思うんですけれども。日本はもうちょっと、竹島問題についてあちこちに「不法占領された上に、裁判に出てくれないんですよ…」とわざとらしく愚痴ってみるのはどうでしょうか。

私見:憲法9条を護る人たち

2005年03月25日 | その他
本来小箱に書くべきことではないのですが、かといって個人サイトにも合わないのでこちらに。昼飯食いながら今日の事件についてつらつらと。

事件というほどでもありませんが、病院の時間待ちで1時間ほど暇ができてしまったので、私はふらふらと駅前に向かっていました。駅前のコンビニが改装中で閉店、さてどうしようかと立ち止まったとき、駅前で署名活動を行っている人を見かけました。近くには「憲法9条を護ろう」との幟が。ちょうどいい機会だと思って話しかけてみました。録音していたわけでもないんで、会話の流れは必ずしも正確ではありませんが。

猫西「すみません、ちょっとお伺いしたいんですけど」
署名活動している人(以降護憲派)「はい、なんでしょう」
猫西「『憲法9条を護ろう』といってますけど」
護憲派「はい」
猫西「実際に他国から攻められた場合、憲法9条が足かせになる可能性もあると思うんですけど、それでも護るべきだと思ってらっしゃるんですか?」
護憲派「日本を攻めようとする国はありません。日本の平和は憲法9条によって護られているんです」

……………お隣に、他国の人間を拉致しておきながら謝罪ひとつで終わらせたつもりになって、挙句に「経済制裁は宣戦布告と同等」という恫喝をする国や、つい最近大統領自ら宣戦布告まがいの脅しを言ってのけた国や、毎年軍事費が二桁アップした上に領海侵犯をしょっちゅうやらかす国がいるんですけれども。

猫西「…実際問題として、憲法9条がありさえすれば平和てことはないと思うんですけど。向こうが護るかどうか解らないじゃないですか」
護憲派「違います。憲法9条のおかげで、60年間日本は平和だったんです」

………『憲法9条』は魔法の呪文。唱えればどんな人とも仲良くなれるの♪

猫西「じゃあ、あなたはもし憲法9条がなくなったら、どうなると思うんですか?」
護憲派「徴兵制が復活して、貴方の息子や恋人が侵略戦争に駆りだされることになりますよ」
猫西「……憲法9条と徴兵制と、何の関係があるんですか」
護憲派「(聞いてない)それに消費税が値上がりして、わたしたち国民の生活が…(以下略)」
猫西「じゃあ、徴兵制と消費税がどう関係するんですか」
護憲派「戦費調達のために…(以下略)」
猫西「消費税が値上がりしてはいけないと、貴方は思うんですか?」
護憲派「もちろんです」
猫西「じゃあ、社会保障関係の財源が足りなくなっても、消費税を上げるべきではない、と」
護憲派「財源ならたくさんあります」
猫西「たとえば?」
護憲派「法人税などありますよ。今、法人税は不当に安くなっているんです」
猫西「…それは、不況で倒産する会社が多いから、まずは会社に体力をつけさせるために下げただけと思うんですけど」
護憲派「違います! 大企業は不当に利益をためこんでいるんです」

……どこから断言できるんでしょう。
とりあえず、この後話題は雇用の話になりました。

護憲派「あなたはいま幸せですか?」
猫西「まぁそれなりに」
護憲派「ではとてもよい会社に勤めて、お給料もたくさん…」
猫西「フリーターですけど。金はないけど幸せにはなれますよ」
護憲派「(人の話を聞いていない)けど、わたしたちの時代はとても苦労をして…(以下略)…だから、そんなわたしたちの憲法を護らないといけないんですよ」
猫西「けど、今の憲法ってGHQの横槍も入ってたと思うんですけど」
護憲派「あなたは若いから知らないでしょうけれども、そんなことはありませんよ。わたしが中学校の頃には…(以下略)」

…えぇと、戦後3歳だったとおっしゃっていたあなたが、なぜそうも「猫西が若いから知らないだけ」と断言できるのか不思議なんですけど。当時のあなたも、社会情勢がわかるほど大人ではなかったと思うんですけど。

護憲派「憲法9条があるから、日本は平和なんです。もしなくなったら、日本もアメリカと一緒に侵略戦争を始めてしまいます。中国や韓国の人々が…(以下略)」
猫西「えぇと、韓国の併合は向こうから望んでやった、という説もありますけど」
護憲派「いいえ」
猫西「それに、インドネシアかフィリピンの政治家が、日本の統治は良い面もあったみたいなことを」
護憲派「いいえ」

…とりあえず、人の話を聞かずに遮って、否定しまくるというのは人としていかがなものかと。

猫西「侵略といっても、現実は逆に侵略されかかっていると思いますけど。こないだも中国の原潜が日本の領海に侵入したことがありましたよね。現行の憲法と法律では、これに対抗できないじゃないですか」
護憲派「あれは侵略じゃないんです」
猫西「なぜそう断言できるんですか?」
護憲派「さあ? わたしは中国の幹部じゃないから知りません(本当にこう言いました)」
猫西「じゃあ、侵略じゃないとも断言できないじゃないですか」
護憲派「(無視して別の話を始めました。憶えてないですけど)」

結局、「『9条を護る』ということに関しては、自民党や創価学会の中にも賛同する人がいる。わたしは署名を集めたいからどっか行って」みたいに追い払われたのですけれども。


猫西の感想としては、結局この人たちにとっては宗教なんだよなあ、と。実際、言うと否定されましたが。
それでも、言い方がそのままなんですよね。「憲法9条があるから日本は平和」→「この宗教を信仰していれば、幸せになれる」とか。「もしなくなったら、徴兵制が復活して(以下略)」→「もし信じなかったら、死後天の裁きにかけられ地獄におちて(以下略)」。その関連性には疑問を挟む余地はなく、単純に結びついているだけなんですよ。国際状況とか政治的・軍事的・経済的な考察は一切なし。とにかく日本とアメリカは悪で、憲法で押さえ込まないとすぐに侵略戦争をする野蛮な国。中国や韓国は日本が憲法9条を護っていさえすれば、どれだけその国の軍事費が増えても戦争を起こそうとしない良い国。言葉の端々から本気でそう思っているのが窺えて、逆にそんな人もいるんだ、と感心してしまいました。
猫西は、憲法や法律というものは、日本という国とそこに住む国民を効率よく護るために規定するもの、いわば手段に過ぎないと思っているんですけど、彼女たちにはそれこそが目的になっているように見えました。あれだけ疑問を持たず思考停止して盲信していれば、まぁ本人は幸せでしょうけれども…猫西はちょっとごめんこうむりたいと思いました。
現在の共産党は落ちぶれていますけれども、初期の共産党には、憲法の条文を宗教の域に押し上げるテクニックがあったのかもしれませんね。

…そういえば、韓国って徴兵制なんだよね。言えば良かった…。

カナダ産牛の輸入、米に早期再開要求 カナダ首相

2005年03月25日 | 経済
米テキサス州で23日、米国、カナダ、メキシコ3か国の首脳会談が開かれ、会談後の会見でカナダのマーティン首相は、カナダのBSE(牛海綿状脳症)発生で米国がカナダ産牛を輸入停止している問題について、「牛肉貿易は科学に基づいて行われるべき」と述べ、米国に輸入早期再開を強く求めた。【ワシントン=広瀬英治】

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………国務長官自ら牛肉問題に言及するほど、日本に対して牛肉早期再開の圧力がかかっているわけですが、ここで「アメリカがカナダからの輸入を受け入れたら、日本も受け入れる」と言い出したらどうするんでしょう? 日本に対して「アメリカ人はその肉を食っている。だから安全だ」といってましたが、同じ言い回しがカナダ→アメリカに対しても使えるわけでして。
輸入してからの売れる・売れないというのは市場の選択範囲ですけれども、そもそも「持ち込ませない」というからにはそれなりに理由があるわけですから。それが自国の経済保護だったり安全の保護だったり、理由はいろいろあると思いますけれど。
今回のアメリカvsカナダに関しては、アメリカのほうが少々分が悪いのではないかと思います。あんまり強くカナダに出たら、返す刀で日本に拒まれるわけですから。そもそもアメリカの牛肉の安全基準が微妙というか…肉の色で月齢を判断、しかも全部やるんじゃなくて抜き打ちで、さらに機械ではなく人間がやるという、正直適当極まりないものですから。カナダの主張に対して「科学的」に反論するのは難しいのではないでしょうか。そうすると、拒否する理由が感情的にならざるを得ず、やっぱり日本に…というまぁ、一種の板ばさみになりそうです。
個人的には牛肉にそれほど魅力を感じないので、どうでもいい話ではありますが。日本人なら魚と日本酒だろ! 近所の魚菜屋がバリウマで、たまにそこへ親に連れてってもらうのが最高の贅沢となっています。自力ではちょっと金額的にまだ無理なんだよな…。キンメダイとかキスとか。河豚の白子とか。刺身も塩焼きも煮つけも釜焼きも酒蒸しも美味いし。飛露喜とか菊姫とか都美人とか、あっさりに戻って酒心館壱とか。…調子に乗ると痛い目にあうんですけどね…。

委員会傍聴不許可 「取材の自由侵害」 ジャーナリスト提訴

2005年03月24日 | 社会
大阪市の厚遇問題を取材しようとした同市議会委員会の傍聴が認められず、取材の自由を侵害され精神的苦痛を受けたなどとして、大阪市のフリージャーナリスト今井一さん(50)が、市に慰謝料など120万円の国家賠償を求める訴訟を23日、大阪地裁に起こした。
訴えなどによると、大阪市は条例で委員会の傍聴を「報道の任務にあたる者」に原則として許可している。今井さんは14日の財政総務委の傍聴を申請したが、「市政記者だけに許可するのが先例」などと認められなかった。関淳一市長は会見で「委員会は場所の関係もあり、認めていない。議会と相談したい」と話した。

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…これまた判断が難しい問題ですね…。どちらにもそれぞれ言い分があるでしょうし。
実際問題として、どれぐらいの広さの会議場で委員会が開かれ、どれぐらいの報道陣が入れるのか、というのがあるじゃないですか。いくら「報道の任務にあたる者」だから、といっても、フリーのジャーナリストでしたら言葉は悪いですけど、身分の保証というものが難しいでしょうし。きちんとしたジャーナリストと「自称」ジャーナリストの違い、というのは簡単に見分けられないでしょうしね。自称ジャーナリストがわんさか訪れて、委員会の会議に支障をきたすようでは困るでしょうし。
とはいっても、「市政記者だけに許可が先例」という市議会側の言い分もなんだかなぁ、と。先例とか慣例とかいう曖昧な言い分ではなく、はっきりと規則を定めたほうがいいと思います。たとえば慣例としてではなく、傍聴許可は報道社所属に限定とか。あるいは人数を決めて、それ以上傍聴希望があれば抽選もしくは先着順で人数を限定するとか。いっそのこと、「何でも来いやぁ!」とばかりに全部受け入れちゃうとか。
…まぁ、大阪ですからねー。がしがし報道入れてもいいんじゃないの、とは思いますが。

愛知万博の日本館、ゴミ使って電力供給

2005年03月23日 | 政治
経済産業省の山本明彦政務官は22日の政務官会議で、25日に開幕する「愛・地球博(愛知万博)」の会場内に生ゴミや廃プラスチックの回収場所を設け、これらを原料に長久手日本館の電力をまかなうことを明らかにした。

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日本のリサイクルに関する技術は素直に凄い、と思うのですが、生ゴミやプラスチックから電力作るとはちょっと…そこまでとは思わなかった、というか。廃棄した木材のチップからメタンガスというのは前に聞いたことがあるような気がするんですけど。プラスチック、て一昔前は再生できない人工物の代名詞だったと思うんですけど…隔世の感がありますね。
開幕前からまぁいろいろと噂は流れている愛知万博ではありますが、世界の人たちに日本の技術力を自慢できたらいいなぁ、と素朴に思います。ただまぁ、万博という形で観光客を呼び込むのはこれが最後になりそうな気もするんですけどね。効率が悪いというか…万博開催にかける費用を別の方向で使ったほうがいいんじゃないのか、とは思います。
現在日本のネームバリューというのはそれなりにあるとも思いますし、もっとコアなファンを呼び込む方向に行ってもいいんじゃないでしょうか。ひたすらに客を呼び込むことから、いかに気持ちよく金を落としてもらうか、そうした本当の意味での「サービス精神」が必要と思います。お客様は神様とはよく言われる言葉ですが、全てのお客様が神様なわけじゃなくて、ロイヤリティのあるお客様をより大切にするというのが大事になるのではないでしょうか。
それにしても、生ゴミやプラスチックからどれぐらいの電気が作られるのかは解りませんが、もっと効率よくなって、もうちょっとエネルギー自給率が高くなるといいですね。そのうち完全にエネルギーの循環サイクルが作られたら面白いんですけどねえ。