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フランコ総統 最後の銅像撤去

2005年03月18日 | 国際
スペイン内戦終結(1939年)以来約36年間独裁体制を敷いたフランコ総統の最後の銅像が17日未明(日本時間同日朝)、マドリード市内の広場から撤去された。
この銅像は騎馬像で、59年、政府庁舎街に近い同市中心部の広場に建てられた。撤去作業は16日深夜から政府職員によって行われ、見守っていた市民約100人が撤去と同時に歓声を上げて歓迎した。政府は銅像撤去について「大半の国民が銅像を好ましく思っていなかったため」との短いコメントを発表した。(パリ支局)

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平家物語みたいだなー。「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」…いまだに「ただ春の夜の夢の如し」まで覚えている自分が粘着質だな、と改めて思ったり。
スペインというと、最近の列車テロ→政権交代とかを思い出します。確か「砂の薔薇」って漫画でスペインが舞台になったときに、「太陽も大地の恵みも、神はあらゆる恵みをスペイン人に与えた。ただ、政治だけは与えなかった」みたいな科白を見たんですけど、あいかわらず政治が不安定というかなんというか…。いや、政権交代自体は珍しくないんですけどね。ただ、テロで政権交代というのが………実際はテロの後の対応がまずかったんでしょうけども。
銅像撤去からさらに踏み込んで、独裁政権の全ての功績を否定するような方向へ向かわなければいいんですけどね。前政権を否定して今の政権の権威をつけるのはよくある話ですが、結構加減が難しいと思うんですよ。理性的に良かったこと・悪かったことを見ていかないと、思考がそこで停止してしまうのではないでしょうか。全ての事柄についてひとつひとつ検証を続けていくのは大変だと思いますけども、過去の歴史の上に現在が成り立っているというのは、普遍の真実だと猫西は思いますので。少しずつ、良いところを残して悪いところを直していけるといいですね。
お隣の国の「親日派狩り」みたいに、独裁政権を支持した人たちが異端審問にかけられたりってのはないのかな。…それはないか。