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歴史教科書問題、中国が善処要求

2005年03月27日 | 国際
中国外務省の劉建超副報道局長は25日、日本の歴史教科書問題について「日本が侵略の歴史を正しく認識し、対処できるかどうかに問題の本質がある。日本政府がアジア近隣諸国の正義の叫びを重視し、適切に処理するよう求める」と延べ、日本側の善処を訴えた。(北京支局)

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猫西の知る限りでは、この教科書問題で騒ぎ立ててるのって韓国と中国だけなんですけど、他にも抗議の声を上げている国があるんでしょうか。もしこの2国だけだったら、それで「アジア近隣諸国の」なんて自意識過剰だと思うんですけど。しかも「正義の叫び」てアメリカぐらいしか言わないと思ってたんですけど、さすが中国。そもそも「正義」とはどういうものを指すのか、定義からしっかりしたほうがいいと思います。侵略戦争を悪と定義して、それを糾弾する側を正義とするのであれば、チベット問題を抱える中国も『悪』となるわけですからね。まさか「正義の叫び」を上げる中国がそんな、自分のことは棚にあげて他国を非難するような、卑怯な真似はしないと思いますが。
最近の中国(韓国もですけれど)の要求の、本質はなんでしょうね。教科書問題についても、具体的にどうしろというわけではないですが、中国は「適切な処理」を求めているんですよね。では、どうすれば中国の望む「適切な処理」なのでしょうか。日本の教科書の検定というものは、基本的に「学問的に間違っていないかどうか」を確かめるもののはずですので、作る会の教科書についても日本はその基準しか持ちえません。行動は真実ですが、理由の解釈は諸説わるわけでして…「○○は宇宙人の指令によって起こされた!」みたいな、よっぽどトンデモなものでない限り、却下はできないと思うのですよ。作る会の教科書についても、内容を否定するには、証拠を積み上げていかないと無理なわけで。国家権力にものを言わせて書き換えさせれば、それはもう弾圧そのものですし。とすると、採択されないように地方自治体に根回し…も違法でしょう。多分。
結局、この問題における日本政府としての選択肢というものは、ほぼないと思います。そもそも、どこまでやれば中国は満足するんでしょうね。とにかく日本が悪い、とないとまたもや文句をつけてきそうなんですけど。
アジア近隣諸国の声に耳を傾けるのはもちろん重要ですが、それ以上に中国と韓国に対しては、先にお前らの教科書をどうにかせぇ、と言いたいです。文化大革命とかってどう教えているんでしょうねまったく。