にぅすの小箱。

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イラン核疑惑の検証作業「順調」

2005年03月01日 | 国際
国際原子力機関(IAEA)の定例理事会が28日始まったが、エルバラダイ事務局長は冒頭発言で、核開発疑惑のあるイランについて、過去の核関連活動に関するIAEAの究明活動が継続していることや、イランがウラン濃縮・再処理関連活動を停止させていることを確認するためのIAEAの健勝作業が順調に推移していることを説明した。【ウィーン=石黒穣】

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さて、次は北朝鮮、ということですかね…。
この記事の上に、これよりも大きなスペースをとって、「事務局長、北朝鮮に『最大級の懸念』」なんて記事がありましたしねぇ。北の将軍様はどうするんでしょうかね。改正油濁法で日本からの物資の輸入は厳しくなりましたし、核に頼ろうにもいつもの脅しと相手にされず、IAEAからは睨まれて…本気でどうするつもりなんだろう…。まさか韓国みたいに「『懸念』なんてよくある表現だから気にしない」とかって言わないですよね。
イランに関しては、アメリカも本気で早めに片付けようとしているようですね。決定事項ではありませんが、イランに対して欧州とともに、核廃棄の見返りとしてWTO加盟なども検討しているようですから。イランは完全に妥協点を見出したということなんでしょうね。核兵器でどうこうというよりも、WTO加盟によって経済的に利を得ることができるのなら、当然そのほうがいいでしょうし。
…ということは、イランにとって「核兵器」というのは目的ではなく手段だったんですねぇ。あるいは駆け引きの道具というか。大きな力というものはえてしてそれが『目的』になってしまいがちですが、もしイラン政府が核兵器を「国民を富ませる手段のひとつ」としてきちんと認識しており、その上での今回の流れだとしたら、イラン国民にとってはより「マシ」な政府であるといえるのではないかと思います。…ただ、イスラム圏はなー…どんなに合理的に政治家が物事を決めても、聖職者の独断によってその決定が潰されかねない、というのが…。今回のイランに対する事務局長の言葉も、最後に本当に核兵器が廃棄されたという確認がされるまでは、決して油断ができないと思います。