東京大阪ラプソディー

私が生まれ育った故郷「東京」の友人たちへ、また私の「大阪」での生活を知る心優しき人たちに、徒然なるままに綴っています。

酔ってしまうマイブーム・・・

2012-10-20 22:59:18 | 日記
池波正太郎原作の『鬼平犯科帳』…
今から23年前の1989年から11年間、133本もTV放映されたので観た人も結構いることだろう・・・
「鬼平」こと長谷川平蔵は若かりし頃の中村吉右衛門、奥方は凛とした風情の多岐川裕美だ。

タイトルぐらいは知っていたが、私は最近まで一度も観た事はなかった。失敗だった~、、、
今じっくりと欠かさずに観たいと思うTV番組はこれしかない(笑)ほどで、所謂、マイブームというヤツだ。

ローカル局で月曜日と火曜日にやっている。

脇役も多彩で、江戸屋猫八、梶芽衣子、蟹江敬三、三浦浩一など密偵役レギュラー陣の他に、今ではびっくりするようなビッグネームが毎回チョイ役で出演しているのも興味深い。
バージョンがいくつもあるのでレギュラー陣も変化していくのだが、主役と奥方は変わらない。

この前の放送では今年42歳になる水野真紀が、初めて男の味を知って火が付いた「おぼこ娘」の役で登場~、、、後藤田代議士も真っ青の熱演だった。
今では正義の味方みたいな役ばかりの小林稔二は居酒屋の亭主兼盗賊で好演していた。

江戸時代の風俗であったり、季節ごとの行事や食文化は話に必ず出てくる。酒を飲む場面も絶対に出てくるので彼らと一緒に酒を酌み交わすのも楽しい(笑)

当時の町の区割りや寺社の様子などが手に取るように分かる。
長谷川邸や軍鶏鍋屋の「五鉄」は今の錦糸町界隈にあったようだ。
セリフの江戸っ子弁も小気味良いし、いつの世にも付いて回る男と女の艶話もふんだんに散りばめられて、水戸黄門などの生活感に乏しい嘘話とは一線を画す出来だ。
したがって当時のゴールデンの茶の間には不向きな時代劇に仕上がっている気もするが、さすが原作者である池波正太郎の力量はたいしたものだな~と思う。

「下町は橋で、山の手は坂で……」
江戸の町は、当時こうして覚えられた。
今では考えられないが両国界隈が日本で一番の繁華街の頃の話だ。下町が多くの舞台となる『鬼平犯科帳』に上る橋は116、坂も41出てくるほどで、毎回話の内容はかなり濃い。



かつては「本所の鉄」と二つ名で呼ばれ放蕩三昧の悪ガキだった長谷川平蔵宣以(のぶため)が、江戸の治安を守る火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためがた)長官に就任する。
政治家で問題になっている世襲というのも、世の中で言うほど決して悪くないという見本の方である。

盗賊どもには「鬼の平蔵」と恐れられる一方で、情に厚く、昔遊んでいた故の粋な人柄は、同じく平成の世の遊び人の??私のハートに共感するものが多々あって・・・私の中では一緒に酒を飲めたらいいな~と思うナンバーワンの男である(笑)

大阪の人は「おまえ」のことを「おめぇ」とは決して言わない。。。
東京育ちの私には、「鬼平」の台詞回しも何か懐かしい。
江戸時代の話だが、知っている町名がたくさん出てきて、この歳になって郷愁というのかノスタルジーが一杯詰まっているのもいい。
吉右衛門の鬼平よりも池波さんの原作に忠実な漫画本鬼平を大量に買ってしまったのは自然の流れといえる。。。
当分は、、、家で毎晩「鉄つぁん」と晩酌だ~ 相手はかなりの酒豪なので先に酔ってしまいそう(笑)

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