東京大阪ラプソディー

私が生まれ育った故郷「東京」の友人たちへ、また私の「大阪」での生活を知る心優しき人たちに、徒然なるままに綴っています。

希望に満ちていた昭和の時代

2009-12-27 14:29:53 | 日記
 今日のニュースでやっていたが、日本の貧困率は世界のトップグループにあるという。1人親世帯(母子家庭か父子家庭)の貧困率は55%を超える。
私が小さい頃、日本はまだまだ貧しい国で、国民の大多数はみんな貧しかった。
鼻水を垂らして袖はテカテカ、手はアカギレだらけで着ている服も兄弟のお下がりや穴の開いた靴でも平気で履いていたような時代から、ようやく脱しようとする頃だ。しかしそんな格好が当たり前だった当時は老若男女、みんな笑顔が絶えず前向きで希望に満ちていた。

白黒TVが「家に来た」という。どれだけ大ごとか分かるだろう。映画「三丁目の夕陽」そのままだったような気がする。

家の中も日々、物が増えていった時代。どの家も将来の豊かな生活を思い描いた。

大人も子供も欲しいものだらけだったな~あの当時。。。 今はモノより…

 高度経済成長が軌道に乗り、誰もが頑張れば楽な暮らしができるという約束があったと思う。雇用も安定していて日本の風土に合う終身雇用が根付いていたし、日雇いでも仕事が途切れることがないほど景気は上向きだった。
「ジャパン・アズ・ナンバーワン」という本が出るほど「日出ずる国」の自信に満ちていた頃が絶頂期だったか…。
一般的には真面目に仕事をしてさえいれば、難しい選択に悩んだり、政治への心配を感じずとも、それなりに住む家や明日のご飯について深刻な事態に陥ることは少なかったように思う。
国民の意識の上では横並び、一億総中流時代である。

しかし今は違う。。。大阪は特にひどい状況といえる。 
日本全国で生活保護を受けている人は約176万人ほどいるが、その内、大阪市には13万人。大阪市の人口は260万人だから、20人に1人は生活保護の名目で支援金を貰っていることになる!!
これは明らかに異常な割合である。大阪市に行けば支給を受け易いから何とかなるという人が後を絶たないのか…??
西成区にある西日本最大のドヤ街を背景に、仕事や支給からあぶれた人たちが路上生活者になっていくので、ホームレスの数も自治体の中で全国一だ。


ブルーテントで寝起きできている人はいいが、そういう場所もない人が結構いるのも大阪ならではだ。

寒空の下、これでは凍死してしまう。。。


多少の夜露はしのげるのか、、、ダンボールの家(一人用)・・・


高架下の道路を片側占拠してしまっているブルーテント団地。。。
雇用されなくなると一気に坂を転がり落ちていくという…

決して他人事ではないという勤労世帯の意識が更に景気を冷やしていく。
あ~、、昭和30年代後半から50年代後半が懐かしい。


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