普通の日々

ごく普通の日々の事

自分達は関係無いと思っているのか?

2008-12-13 01:47:49 | ニュース関連
毒味せず茶出し、賠償命令 新潟地裁、410万円 (東京新聞)
【不動産業者の事務所で毒が入れられた麦茶を飲み、胃潰瘍で胃を摘出することになったのは事務所側に安全配慮義務違反または不法行為があったためとして新潟市東区の池田篤さん(80)が、事務所の男性(75)に約2300万円の賠償を求めた訴訟の判決で、新潟地裁は11日、「毒味をすべき注意義務があった」などとして男性に約410万円の支払いを命じた】
【男性は金銭問題などでトラブルを抱えており男性を狙ったと考えるのが自然で、何者かに危害を加えられる恐れを予見できたと指摘し「毒味をして異常のない水と確かめてから使用すべきだった」と判断した。
 ただ「誰の違法行為であるか判明しておらず、被告が負う責任の範囲は全損害ではなく2割が相当」とした】

 つまり、何らかの恨みや『トラブルを抱えて』いたりして、『何者かに危害を加えられる恐れを予見』できる人は、他人を巻き込まない様に全てに対して注意を払う必要があり、万一巻き込んだ場合は責任を負うという事ですか?・・・・え~と、かなり無茶があるという気がするんですけど?
 『危害を加えられる恐れを予見』したとしても、そこで想定されるのは暴行等の直接的な攻撃が殆どで、こういう毒物や爆発物といった間接的攻撃手段は想像し難いと思うんですよ。何せターゲットが確実に被害を受けるとは限らないし、第3者を巻き込んだら意図しない騒ぎになってしまう手段ですから。そういう想像し難い手段でも想定して対応しろと言われてもなぁ・・・・。

兵庫県:採用試験で介助犬拒否「犬嫌いに配慮」 (毎日新聞)
【兵庫県が先月、身体障害者向けに職員採用試験を実施した際、女性受験者の「介助犬同伴で受験したい」との申し出を拒否していたことが分かった。女性はやむを得ず犬を家族に預けたが、「介助犬と使用者は一体。不安でしかたがなかった」と訴えている。公共施設への介助犬同伴受け入れは「身体障害者補助犬法」(02年施行)で義務づけられており、同法を所管する厚生労働省も「法的に不適切な措置で、残念な行為」と指摘している】
【同課は毎日新聞の取材に「犬嫌いやアレルギーの人がいる可能性もある」などと釈明。しかし同じ県の障害者支援課は「(職員課の)補助犬法への認識不足があった。配慮が欠けていた」と過失を認めたうえで、「犬アレルギーの人がいれば、使用者に介助犬同伴で別室で受験してもらうなどの措置を取れたはずだ」と指摘した】

 『犬嫌いやアレルギーの人が』いたのなら兎も角、可能性だけで拒否では問題になるのは当然だろう。ってかさぁ、職員課の連中が障害者支援課に介助犬について相談せずに判断しているのはどうして?というか、そもそもこの職員採用試験に障害者支援課は何も絡んでいないの?
女性部下に銃突きつけた交番所長を懲戒処分 佐賀県警(朝日新聞) - goo ニュース
【佐賀署兵庫交番(佐賀市兵庫南3丁目)の所長を務める男性警部補(55)が、7月と8月の2回にわたり、交番で勤務中の20代女性巡査に拳銃を突きつけ「撃つぞ」などと発言していた問題で、佐賀県警は12日、この警部補を銃刀法違反の疑いで同日佐賀地検に書類送検し、停職3カ月の懲戒処分にしたと発表した。県警は11月下旬に警部補の退職願を受理しており、13日にも退職を承認する。
 県警監察課によると、警部補は7月17日と8月22日の2回、交番で女性巡査に実弾5発を込めた回転式拳銃を右肩や右ふとももに突きつけた疑いがある】
【また、佐賀署がこの問題を7月の時点で把握しながら、「冗談でやった一過性の行為」として扱ったのは不適切だったとして、県警は同日付で同署地域官(58)を戒告の懲戒処分に、副署長(52)を本部長訓戒にした。署長(60)については、国家公安委員会が戒告の懲戒処分にした】

 へぇ、『実弾5発を込めた回転式拳銃を』突きつけて『撃つぞ』と言っても、相手が部下で1回目なら『冗談でやった一過性の行為』として問題にならないんだ。相変わらず身内には凄く優しいんだね、警察は。
自分勝手、クレーマー…医療事故被害者遺族をネットで中傷(読売新聞) - goo ニュース
【医療ミスで患者を死亡させたとして医師が起訴された事件の遺族たちが、インターネット上で誹謗(ひぼう)中傷にさらされている。
 中には死亡した当事者本人を責める書き込みもあり、専門家からは「このままでは遺族が正当な主張さえできなくなる」と対策を求める声が出ている】
【福島県立大野病院の産科医(41)が業務上過失致死罪などに問われ、9月に福島地裁の無罪判決が確定した事件でも、死亡した妊婦の父、渡辺好男さん(58)が非難の的になった。自宅住所を調べるよう呼びかけたり、「2人目はだめだと言われていたのに産んだ」と妊婦を侮辱したりする書き込みに、渡辺さんは「罪のない娘まで中傷されることが一番つらい」と憤る。
 医師自身が中傷を書き込むケースもある。奈良県で06年、脳出血を起こした妊婦(当時32歳)が、19病院に受け入れを断られた末に死亡した問題では、ネットの医師専用掲示板に、妊婦の診療経過など詳細な個人情報が流出し、最初に書き込みをした産科開業医が遺族に謝罪する事態に。同じ掲示板に「脳出血を起こした母体も助かって当然、と思っている夫に妻を妊娠させる資格はない」と書き込んだ横浜市内の医師は、侮辱罪で摘発された】
【常磐大の諸沢英道教授(被害者学)は「他国に比べ日本では、被害者側にも落ち度があったのではないかという偏見が強い。刑事責任の追及は、捜査当局が独自に判断して行うもので、バッシングは被害者の権利行使を妨げる。行政や司法は『中傷は許されない』という姿勢を明確にするべきだ」と指摘している】

 確かに過度のバッシングには何らかの対策が必要だと思いますよ。でも、そのバッシングの原因の何割か、ケースによってはかなりの部分にメディア・マスコミの報道姿勢が絡んでいる気がするんですけどね。そっちの方にも何か必要なんじゃないですか?
 記事から抜粋した福島と奈良の件、これは両方ともマスコミがかなり係わっているケースですよね。特に奈良の件は『19病院に受け入れを断られた末』という点に焦点が当たっていたけど、実際にはたらい回しが無かったとしても助かったかどうかは微妙なケースだった訳です。所がマスコミはそういう点をキチンと報道してくれない、詳細な情報が出ても何も報道しない。だから、この『診療経過など詳細な個人情報が流出』したんじゃなかったかと記憶してますけどね。
 マスコミってそういう偏向報道をするでしょう?最初から医療ミスを疑ったりたらい回しを重要視したりする。キャスターやコメンテーターがそれを強調したり後押しする発言をする。でも、詳細な情報が出てきてミスが否定されたりたらい回しが問題でなくなっても、それについて謝罪したり訂正報道をしたりはしない。何事も無かったかの様にその情報を扱い、キャスターやコメンテーターは見事にスルーする。そういうメディア・マスコミの姿勢や態度への不満が番組や局への批判になり、そこに登場する遺族へのバッシングの誘い水に繋がっている気がするんですよ。
 メディア・マスコミの姿勢・態度がバッシングとは無関係とは絶対に言えないと思う。その部分には触れずにネット上のバッシングを非難する事は出来ないと思うけどね。先ずは自分達の偏向報道を無くしなさいよ。


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