普通の日々

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宮城・岩手で活動したら?

2012-03-02 07:00:15 | ニュース関連
がれき処理中止求め要望書 市民団体、県と2市に (秋田魁新報)
【県内の市民団体などでつくる実行委メンバーら約30人が県庁を訪れ、松本美根子共同代表が青木満生活環境部長に要望書を手渡した。要望書では▽がれき処理の技術的研究が不十分▽現地処理すれば被災地の雇用創出につながる▽本県は放射能汚染が極めて少なく、食料提供や避難者受け入れを行うべき―などとし、広域処理中止を求めている。
 環境ジャーナリストの青木泰さんも同行、「焼却炉の排ガスに関する放射性物質の規制値がなく、測定法も確定していない。安全性に関する国の説明はいいかげんだ」と指摘。俳優の山本太郎さんも「国の丸投げ政策に乗らず、まずは安全を担保することを考えてほしい」と訴えた】

震災がれき受け入れ、反対49%、賛成35%/横須賀 (神奈川新聞)
震災がれきで反対続々「自然守って」 (沖縄タイムス)
【震災がれきを全国で処理する「広域処理」そのものに反対する声も多く、「費用をかけて離島県の沖縄へがれきを運ぶより、直接被災地に寄付すべきだ」「今必要なのはがれきよりも住民を受け入れる支援ではないか」などの指摘があった】
 確かに東北から沖縄までがれきを輸送して処理するとなると、隣県の秋田で処理するよりもコストは割高になるでしょう。輸送コストから考えるとがれき受け入れは近畿圏辺りが限界かなという気がする。ただ、受け入れ場所が多ければそれだけがれき処理に掛かる時間が短くなる。がれき処理のスピードUPと輸送コスト、どちらを重視するかは微妙な問題ですねぇ。

 しかし、がれき受け入れ反対派が纏まって活動している様子が見受けられないのはどうしてなんでしょうか?
 例えば健康被害の可能性があるかもしれない物質を含んだ製品を製造・販売しているメーカーがあるとします。この場合、普通はメーカーに製品の製造中止か出荷停止を求めますよね?メーカーには何も言わずに問屋や小売店に製品の扱い中止を求める事は殆ど考えられない。が、今回のがれき問題では受け入れ側での反対運動は割と活発なのに、送り出し側に搬出中止を求める動きはあまりない。これはどうしてなんでしょうか?
 だって、がれきの送り出し側は宮城・岩手の2県だけですよ?受け入れ側がバラバラに反対運動を展開するよりも、纏まって宮城・岩手で活動した方が効率が良いんじゃないですか?どちらか1県だけでもがれき搬出中止に持ち込めば、複数地域のがれき受け入れ問題が片付くんですから。
 最初の記事に登場する環境ジャーナリストや俳優が先頭に立って宮城・岩手に乗り込めば良いじゃないですか。そして「がれきが復興の障害になっている事よりもがれき搬出で放射能汚染が拡散する方が遙かに重大な問題である。20年掛かろうが30年掛かろうががれきは域内で処理すべきである、域外へ持ち出すべきではない」と主張すればいいじゃないですか。なのにどうしてそれぞれの地域での反対運動だけなんでしょうね?

 それにしてもこの実行委、奇妙な要望書を出してますね。だって、『がれき処理の技術的研究が不十分』としながら『現地処理すれば被災地の雇用創出につながる』ですよ?この実行委が求めるレベルの技術的研究なんて一朝一夕に出来るものじゃないしょう、おそらく年単位の時間が掛かる。その技術的研究している間の雇用はどうすりゃいいんですか?それとも被災地で処理するなら技術的研究は不要という考えなのでしょうか?


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