普通の日々

ごく普通の日々の事

連係プレーは上手かったろうな

2005-09-23 20:22:14 | ニュース関連
集団で万引き、盗品の売買も 市立尼崎高サッカー部員 (朝日新聞) - goo ニュース
【兵庫県尼崎市の市立尼崎高校のサッカー部員が5~7月にかけ、集団でスポーツ用品の万引きを繰り返し、部員同士で売り買いするなどしていた疑いが浮かび、学校が調査していることが22日わかった。学校の聞き取りに、引退した3年生と現部員の計53人のうち二十数人が関与を認めたという。学校はこの二十数人を含む30人以上を17日から自宅待機としている。
 学校の説明によると、主に休日の練習や試合の後、2~8人連れで神戸市や同県伊丹市のスポーツ用品店に行き、アンダーシャツやスパイク、バッグなどを盗んでいた。見張り役を置くこともあったという。
 盗んだ品は自分で使うほか、部室や教室で定価の2~3割で部員間で売り買いしていた。今月15日、匿名の電話が学校にあり、疑惑が発覚した。
 同校は、各部員の関与の程度や被害金額など全体像がわかり次第、市教委や県サッカー協会に報告する。関与した生徒は当面、自宅待機させ、反省文を書かせて学校に復帰させる予定という】

 わからんなぁ・・・。なんで『反省文を書かせて学校に復帰』なんだ?
 よく万引きGメンを取上げた特集で、誓約書を書かせて帰すシーンが放送されるけど、今回の場合は部員が集団で万引きしていたという悪質なケースなんだから、反省文で済ませる訳にはいかないと思うんだけどな。それとも復帰させた後で他の処分でもあるのかな?

問題の多いホワイトバンド

2005-09-23 06:02:29 | ニュース関連
寄付でなく、ホワイトバンド貧困救済効果は“まっ白” (夕刊フジ)
【都内で身につけた人たちの大半が、ホワイトバンドを善意の寄付行為と誤解していた。
 ホワイトバンド運動を主催する「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーン実行委員会委員の一人で、NGO団体「オルタモンド」事務局長の田中徹二氏は、運動の“趣旨”を説明する。
 「ホームページを見てもらえばよく分かるのですが、運動の趣旨は『お金ではなく、あなたの声をください。その声をあらわすホワイトバンドを身につけてください』。あくまで、『政策を変える』ことを目的とした活動なんです」】
【製作・販売、流通全般に携わっているPR会社「サニーサイドアップ」では、1個の値段(300円)のうち、原価や製作流通経費が7割を占めていると説明する。
 「フェアトレードの観点から中国や南アフリカなどにも、安価で発注していないため原価も高い。また、善意だけでなくビジネスとしてしっかりやってもらうため、流通コストもそれなりにかけている」(サ社)
 そして、残りの3割にあたる“収益”は寄付金ではなく、冒頭に田中氏が話すようにあくまで「政策誘導するNGOの活動費」となる。
 しかも、「キャンペーン実行委とホワイトバンド・プロジェクトで慎重な話し合いを重ねている」状態で、具体的使途についてはまだ決まっていないという。資金を得たNGOの活動が、どこまで貧困撲滅の政策誘導に効果を示すかもまったくの未知数だ】

 今、話題のホワイトバンドの記事です。色々問題になってきた所為か、最初からなのか、どちらかは分りませんが、下記のサイトにホワイトバンドに関するQ&Aが載っています。又、ホワイトバンドの代金300円の内訳の最新の情報も載っています。それによると出荷本数が200万本を超えたので、原価及び制作経費が約23パーセント、流通費が33パーセント、活動費が44パーセントに変わったようです。
「ほっとけない 世界のまずしさ」

 それにしても問題が多いキャンペーンでありプロジェクトですよね。
●ホワイトバンドは「貧困をなくす政策をみんなで選択する」意思表示の証です。これまでの募金活動とはちょっと違います。
●ホワイトバンドは、これを身につけて「貧困をなくそう!」という思いを表すシンボルです


 こちらは上記サイトから、ホワイトバンドについて書かれている文章から抜粋したものです。下記の文章はキャンペーン賛同団体であるオックスファム・ジャパンのサイトから抜粋したものです。
ホワイトバンドは、貧困ゼロを求める意思表示のバンドです。
つまり、大切なのはバンドを身に付けること。意思表示をする人が多ければ少しずつ世界は変わるからです。

オックスファム・ジャパン

 この文章をそのまま受け取れば、「貧困をなくそう!」という意思表示をする人だけがホワイトバンドを身に付けれるという事になる。でも現実はそうじゃないですよね、この“意思表示”の部分の広告不徹底により、募金活動と勘違いをした人もいれば、広告に出ている有名人の影響という人もいる(大体その有名人達もこの“意思表示”という事を理解しているんだろうか?)。この広告不徹底という部分が、募金活動であるとの誤認を生み出し、更に活動費という曖昧な内訳が各ブログや記事に取上げられる元になっている。この事を実行委員会の委員はどう考えているんだろうか?

●一方で、「流通4割」も高いのではないかというご批判がございますが、流通費を払わず、NGOが直販だけをしていたとすれば、ホワイトバンドが100万人の腕に届く事はなかったはずです。いくら気持ちはあっても、チャリティーだけでは残念ながら限界があります。

 上記の文章は「ほっとけない 世界のまずしさ」のサイトに載っていた一文です。意思表示の部分についての広告が徹底されていたら、果たして100万人(先に書いたように現在の出荷本数は200万超)が購入したかというと疑問が残る。意思表示について知らなかった人がホワイトバンドを身に付けている事を、委員達はどう受け止めているのかを是非知りたいですよ。

 ここまではホワイトバンドの広告や販売の問題について書いてきましたが、ホワイトバンドのキャンペーンの方にも問題点はあります。下記の文章はオックスファム・ジャパンのサイトからの抜粋です。


GCAPの求めている政策(政策提言の内容)
1 - お金を返すことよりも、貧困対策を優先に
2 - 資金援助する場合は、量も質も向上させる
3 - 公平な貿易ルールで途上国の貧困脱却をたすける
4 - 上の3つが、途上国の国内できちんと貧困対策に使われるようにするために、すべての国の政策決定・実施プロセスが透明で民主的になるように求めています。
(「GCAP(ジーキャップ)(Global Call to Action against Poverty)(貧困をなくすアクションを求める世界的呼びかけ活動)」)


 上記政策提言の内1・2・3はこちら側(先進国)の問題ですが、4番目は相手国にもそれを求めるという事になります。相手国が援助された資金や債務帳消しによって浮いた予算を、本当に貧困対策に投入しているかのチェック。そして、貧困政策・対策の決定・実施プロセスのチェック。これがこのキャンペーン最大の問題になると思いますね。
 途上国の政情や政治形態は様々です。『すべての国の政策決定・実施プロセスが透明で民主的になるように』求めるのは難しいでしょう。軍事政権や独裁政権だと特に難しくなる。そしてそういう国や現在内戦等で戦争状態の国だと、援助資金や浮いた予算が、貧困対策ではなく軍事費に回る可能性がある。援助資金なら事前のチェックや途中のチェックが可能でしょうが、債務帳消しで浮いた予算はそうはいかない。それは相手国の予算であり、他国の政府や組織が口を出せる事ではない。もし、何処かの国が浮いた予算で武器を購入したらどう対処するのか?

 キャンペーン参加NGOもそういう問題について、何も考えていない訳じゃないと思いたいんですが、一寸怪しいんですよね。「ほっとけない 世界のまずしさ」のサイトには、予算運用や汚職の監視について書かれた追加質問集はあるが、武器購入の問題については殆ど記述がない。オックスファム・ジャパンのサイトには、武器貿易やそのコントロールについて書かれたページがあるんだが、武器の輸出・輸入についてNOとは書いていない。彼らはこの武器購入という事を想定していないんだろうか?
 あるブログで読んだんですが、この武器売買についてはもう5・6歩進んだ考え方もあるようです。考え過ぎなんじゃないかと思うけど、そう考えさせる部分があるという事なんでしょう。下記リンクはそのブログ。

本当は痛いテレビ番組 本当は痛いホワイトバンド

 まあ、疑い出せばきりがないという奴なのだろうが、ホワイトバンドキャンペーンが本当に途上国の貧困解消に繋がるのかを考えてみなければならないと思う。それと日本のホワイトバンドキャンペーンについても考える必要があるでしょう。確かにNGO直販以外の流通ルートを設けた事で販売本数は増えたんだろうが、流通や広告等で余計な経費も増える事になったんだから。