普通の日々

ごく普通の日々の事

党代表と県知事の兼務

2005-09-03 23:37:42 | ニュース関連
田中康夫氏 220キロ往復の毎日 (スポーツニッポン)
【午前中は公務、午後には東京に移動して演説やテレビ出演といった代表としての仕事をこなす。 現在、スケジュールは「党代表2、知事1」の割合。県庁側は「スケジュールがバッティングしないようにするのがわれわれの仕事」としながらも「正直言って大変。気をもむ日々が続く」と吐露する。
 田中知事は代表就任後の会見で「両立は理論上可能」と、選挙が終わっても兼務を続ける方針を示している。
 県庁の中では「知事は激務。片手間にできる仕事ではなく、県政が滞るようであれば知事を辞任するべき」との批判もあるが、新党日本側は「県庁と随時連絡を取りながら代表の日程を決めているので問題はない」と強調している】

 先ずはこちらを御覧下さい。長野県公式ホームページ 知事の今日と今週 9月3日~9月9日

 御覧になりましたか?県知事って良い仕事ですね。今日からの7日間で公務が入っているのは僅かに1日、9月6日だけ。しかもその公務も午前中だけ。その半日だけ仕事をすれば、他の仕事と兼務が可能なんですよ。


 本当に羨ましい職業ですよね、県知事って。

 でも、そうなると党代表になる前はかなり暇だったんだろうなぁ。
 ああ、だからイベントに出かけまくったり、東京でTV出演したり、選挙の応援演説に出かけてその候補を落選させたりしてたんだ、納得。

イラク戦争の影響

2005-09-03 18:30:28 | ニュース関連
ハリケーン、広がる略奪 治安維持には州兵不足 (朝日新聞) - goo ニュース
米ニューオーリンズ混乱拡大、市長「SOS」 (読売新聞) - goo ニュース
物資不足、奪い合う住民 ハリケーンでニューオーリンズ (朝日新聞) - goo ニュース
ハリケーン死者は数千人=暴徒横行のニューオーリンズは戦争地帯化 (時事通信) - goo ニュース
略奪凶暴化、救援隊に発砲も 治安失うニューオーリンズ (朝日新聞) - goo ニュース
【市は31日、優先していた救援活動から1500人の警官を割いて治安対策を強化しようとした。しかし、警察組織も機能が弱っている。ルイジアナ州警察本部は、警察官が日に日に出勤しなくなり、欠員率は20%にのぼる、と米テレビに明かした。市街地の8割が冠水し、ライフラインも回復せず、衛生状態が悪化するなか、次々と市外に避難している模様だ】
【米国では、治安回復や災害救援の主役となるのが州兵だ。週末だけ軍事訓練を受ける州兵の多くは、地元の警察官や消防士を兼任する。土地勘と経験を生かせるが、ルイジアナ州の州兵は兵力の3分の1にあたる3千人がイラクに派遣中。州兵4万人の増援を要請し、国防総省も週末にかけて3万人を派遣する方針だが、「よそ者」が即戦力になるか疑問視する声もある】

米ハリケーン、絶望の黒人貧困層…ニューオーリンズ (読売新聞) - goo ニュース
【ジャズ発祥の地ニューオーリンズは、黒人と貧困の街でもある。19世紀には米国最大の黒人奴隷市場があり、今も46万人の人口の3分の2が黒人だ。貧困層の割合は全米平均の約2倍で、両者は密接に重なる。貧困層は市内でも水害に最も脆弱(ぜいじゃく)な地域に暮らしていた。
 一方、白人の多くは事前に退避した。ニューオーリンズ郊外で会った1人は、大破した自宅を前に「これで寝室が造り直せる」と語った。白人の中間層は、保険をかけているから住宅損壊も黒人ほどにはこたえない。「災害は人を差別する」という言葉は今回のハリケーンに最も悲惨な形で当てはまってしまった】

支援の遅れに怒り爆発 ニューオーリンズ (朝日新聞) - goo ニュース
【水没により市民5万人が脱出できずにいる米ルイジアナ州ニューオーリンズで、連邦レベルの支援の遅れについて地元政治家や住民の不満と批判が拡大した。取り残された市民の圧倒的多数が貧しい黒人であるため、「人種や経済状態が生死を左右してはならない」と黒人指導者らが声を上げた】
【メリーランド州選出のカミングス下院議員(民主党)は2日、記者会見で「05年の大嵐で生死を分けたのは、貧困、年齢と肌の色だと、後に言われることがあってはならない」と話した。CNNなどでも、難民化した被災者が黒人に偏っていることについて、人種差別的な要素があるかどうかを問いかける報道が相次いだ】

 現地はかなりクリティカルな状況が続いているようです。早急に治安を回復させて、救援物資の輸送・配布、被災民の州外への移動を軌道に乗せないと被害はまだまだ拡大しますよ。既に避難所での死亡も報道されているし、このままだと避難民が暴発する可能性もあるんだから。
 それにしてもこのニューオーリンズは色々な要因が重なって被害が拡大しましたね。
 ハリケーンが直撃せずに通り過ぎてから、以前から脆弱性を指摘されていた堤防が決壊し、大量の水が市街地を襲った。その市街地には避難命令に従わなかった人達、と言うよりも避難する手段を持っていない人達がいた。これが被害を拡大させた1つのポイント。
 避難する手段を持っていない人達というのは大部分が貧困層。アメリカで貧困層というのは有色人種、特に黒人。彼らは人種差別による「不平」と「不満」と「恨み」を抱えていますから、何かがあればそれが爆発します。当然略奪という方向に向かうでしょう。ただ、初期の段階では略奪を実行したのは、普段からやばい事をしている連中だった筈。その初期の段階で当局は戦力不足の為に、略奪を阻止する事が出来なかった。この状況と救援物資不足が重なって、略奪が拡大し急速に治安が悪化する事になった。治安が悪化すれば各種の輸送・復旧作業の妨げになり、更に避難民を苦しめる事になる。これが2つ目のポイントでしょう。

 1つ目のポイントは兎も角、2つ目のポイントは明らかにイラク戦争の影響でしょうね。イラクへの派兵が長期化している所為で、正規軍だけでは足りずに州兵を駆り出す事になった為に、被災地の州兵不足を招く事になった。その州兵不足が初期の段階での治安回復、もしくは治安維持に失敗した原因だと言われても否定は出来ないでしょう。

 アメリカも意外な所でイラク戦争のつけを支払う事になったみたいですね。