最前線の育児論byはやし浩司(Biglobe-Blog)

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●子育てポイント

2009-01-24 11:23:00 | Weblog
●子育てポイント



●買い物グセ



甘い食品、リン酸食品など、そういうものを毎日多量に摂取している子どもは、見た目にも、独
特の症状を示す。詳しくは「過剰行動児」を参考にしてほしい。で、そういう子どもをもつ母親
に、それなりの指導をすると、たいていの母親は、「では……」と言って、私のアドバイスに従っ
てくれる。



しかし長つづきはしない。理由は簡単。こうしたアドバイスは、一時的な効果しかない。やがて
母親は、もとの買い物習慣にもどってしまう。一、二か月もすると、スーパーなどで、また同じも
のを買い始める。つまり元の木阿弥(もくあみ)。



では、どうするか。



私はあわせて、つぎのようにアドバイスしている。



「家の中にある、甘い食品(ジュース、アイスクリーム、ジャムなど)、それにリン酸食品(かまぼ
こ、インスタントうどん、焼きそば、プリンなど)を、思い切って、袋に詰めて捨てなさい。もった
いないと思ったら、なおさら、そうしなさい。もったいないと思う気持ちが、ショックとなって、あな
たの買い物グセをなおします」と。



言うまでもなく、問題は子どもの食生活にあるのではなく、母親の買い物習慣にある。その買
い物習慣を改めないかぎり、子どもの食生活の問題はなおらない。子どもの小食(好き嫌い、
細い、遅い、少ないなど)に悩んだときも、同じように対処する。



●甘いものを食べて、低血糖?



甘い食品(白砂糖の多い食品)を食べると、低血糖になると話すと、多くの母親は、「?」と思う
らしい。しかしそれには、こんなメカニズムが働く。



一時的に、多量の白砂糖をとると、当然のことながら、急激に血糖値があがる。そのとき同時
に、その血糖値をさげようと、体内で、多量のインスリンが分泌される。で、そのインスリンが、
血糖を分解する。それで血糖値はさがるが、しかしインスリンだけは血中に残り、さらに血糖値
をさげようとする。そして結果として、今度は、低血糖にする。



低血糖になると、脳の抑制命令がうまく働かなくなり、行動が、カミソリでスパスパと切るよう
に、鋭くなる。突発的にキーキー声をあげて、興奮しやすくなる。



行動するときは、(思考するときにも)、二つの命令が同時に、脳より発せられる。ひとつは、行
動命令。もう一つは抑制命令。この二つの命令が、バランスよく保たれたとき、人間の行動や
思考は、スムーズになる。なめらかになる。見た目にも、おだやかになる。



しかし血糖値があがると、脳間伝達物質である、セロトニンが、異常に分泌され、脳の機能が
乱される。こうして低血糖児特有の症状が現れる。



私が見聞きした低血糖児に、こんな子どもがいた。



ある病院で、小児糖尿病の患者を見舞ったときのこと。当然のことながら、小児糖尿病の子ど
もは、人工的に砂糖断ちをしている。その結果、ここでいう低血糖児になる。話には聞いてい
たが、その症状のはげしさには、驚いた。



昼の給食時だったが、突発的に暴れて、トレイごと床にたたきつけてしまった子どももいた。そ
の暴れ方が、ふつうではない。まさに突発的。錯乱状態になって暴れた。



そんなわけで、もし、あなたの子どもに、つぎのような症状が現れたら、砂糖断ちをし、合わせ
て、CA、MGの多い食生活にこころがけてみるとよい。具体的には、魚介類、海産物を中心と
した献立に切りかえてみる。



★突発的に、キーキー声(超音波に近い声)をあげて、興奮する。暴れる。

★小刻みにイライラしたり、言動に落ち着きがない。

★精神疲労を起こしやすく、興奮しやすい。感情の起伏がはげしい。



 イギリスでは、『カルシウムは紳士をつくる』という。それについては、すでに何度も書いてき
たので、ここでは省略するが、子どもの心で、「?」と感じたときには、まずCA、MGの多い食
生活にこころがけてみる。



●ダラダラとした姿勢も……

  

 ついでに、ダラダラとした姿勢も、CA,MGでなおすことができる。子どもの学習風景をうしろ
から見ると、それが判断できる。



 子どもをうしろから見たとき、背骨がぐにゃぐにゃと曲がってしまい、姿勢が悪いようだった
ら、まずCA、MG不足を疑ってみる。子どもによっては、筋肉の緊張感が持続できず、机にお
おいかぶさってしまうこともある。



 言うまでもなく、筋肉の緊張感をつくるのは、CA、MGである。正確には、カルシウムイオンと
いうことになる。これが不足すると、筋肉が緊張感を持続できず、ここでいうように、姿勢が悪く
なる。



 よく私の教室でも、姿勢が悪い子どもを見つけると、あとで、「どうしてあなたは、ちゃんと座っ
ておれないの!」と叱っている母親を見かける。しかしこの問題は、叱ってどうにかなる問題で
はない。原因は、かたよった食生活にあるとみる。



 なお、一週間ほど、CA,MGの多い食生活にこころがけ、かつリン酸食品を避け、砂糖断ち
をすると、子どもの姿勢は、劇的になおる。一度、ためしてみてほしい。



 (注)「砂糖断ち」といっても、完全に断つ必要はない。今ではありとあらゆる食品に砂糖が含
まれているので、意識しなくても、子どもはじゅうぶんすぎるほどの砂糖を摂取していることにな
る。ちなみに幼児に必要な摂取量は、一日、一〇~一五グラムと言われている。意識して与え
る必要はない。



 またよくレストランなどで、子どもの顔よりも大きなソフトクリームを食べている子どもをよく見
かける。それがいかに多い量かは、あなた自身が、自分の顔より大きなソフトクリームを食べ
てみればわかる。



 体重一五キロの子どもが、ソフトクリーム一個を食べる量は、体重六〇キロのおとなが、四
個食べる量に等しい。それともあなたは、四個のソフトクリームを食べることができるとでも言う
のだろうか。それだけの量を子どもに与えておきながら、「どうしてうちの子は、小食なのでしょ
うか」は、ない。

(030914)







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