オベロン会ブログ

英米文学の研究会、オベロン会の専用ブログです。

10月は休会しました。

2019-10-19 | みかん

 

みなさま、10月のオベロン会は休会しました

文化の秋、慌ただしくなりつつありますが11月30日にお会いしましょう


2019年9月28日のオベロン会

2019-09-23 | daruma feat. Takasaki

やっと涼しくなってきたと思ったら、台風に次ぐ台風で、全国様々な被害が出ていますが、皆様無事にお過ごしでしょうか。

次回のオベロン会は松田幸子さんによるご発表「スティーヴンソンの南海諸島:「瓶の小鬼」と「声の島」における貨幣と魔術」です。

要旨は以下の通りです。

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ロバート・ルイス・スティーヴンソンは1890年にサモアに移り住んで以来、イギリスで初めて南洋諸島を舞台とし、その土地に根ざした物語を書いた作家である。スティーヴンソンの「南海もの」には、しばしばハワイ・サモア諸島の島民が中心的な登場人物として登場し、そこでの奇妙な風習・出来事が語られる。今回の発表ではとりわけこれらの作品に頻出する、貨幣と魔術に注目し、西洋と非西洋の関係が、スティーヴンソンの小説においてどのように語られているのかを分析する。

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スティーヴンソンといえば『ジーキルとハイド』や『宝島』ですが、南海ものとはどのような作品なのでしょうか?スティーヴンソンは稀代のストーリーテラーなので、とても楽しみですね!

皆様、ぜひ週末は麻布十番で会いましょう。

場所と時間はいつもの通りです。
午後2時半より。(会場費:1000円)

場所は、国際文化会館
都営大江戸線 麻布十番駅 7番出口より徒歩5分。
東京メトロ南北線 麻布十番駅 4番出口より徒歩8分。

 


2019年7月27日のオベロン会

2019-07-16 | キャリバン

皆様、いかがお過ごしでしょうか?

酷暑を覚悟していたら、

この7月は、今のところ、涼しい!

日照時間も少なく、

プールも氷屋さんも儲からない様子。

しめしめ、この隙に本が読める。

うまく行けば、月末のオベロン会も、

スッキリした頭で拝聴できるかも。

というわけで、今回の発表者は、

川井万里子さんです。

 

発表のタイトル:「Sejanus his Fall にみるroyal favoritism」

内容:「 Ben Jonson, Sejanus his Fall (1603) はローマ第二代皇帝Tiveriusとその寵臣Sejanus との関係の弊害を描きながら、間接的にJames 1世とその寵臣、Somerset 伯やBuckingham公の関係を先取り批判し、結果的には Buckingham暗殺にはじまる市民革命の予告となったJacobean tragedies の白眉である。」

 

現在の7月半ばの天候とは異なり、発表内容は、熱いものとなりそうです。

いいですね、オベロン会で夏らしくなりましょう。

5時からは、いつも通り、愉しい知的情報交換の場が待っております。

紅茶やビールなどとサンドイッチでも食べながら、談笑したいと思います。

 

会場と開始時刻などは、従来通りです。

午後2時半より。(会場費:1000円)

場所は、国際文化会館
都営大江戸線 麻布十番駅 7番出口より徒歩5分。
東京メトロ南北線 麻布十番駅 4番出口より徒歩8分。

 

 

 

 

 


2019年6月29日のオベロン会

2019-06-18 | キャリバン

皆様、いよいよ梅雨の時期となってきましたが、

時折暑い日が続きますので、

くれぐれも熱中症にはお気を付けください。

さて、今月の発表者は、伊達恵理さんの登場です。

いつもの鋭い切れ味の論を拝聴することで、

頭の中は、爽やかなイギリスの青空のようになると思います。

 

タイトルは、「無言の女・話す女・歌う女ーW.B.Yeats作品に見る女性"像"の変遷」です。(以下は、発表者からの文章です。)
 
Yeatsの作品中の女性に対する扱いは、これまでダイレクトなフェミニズム的観点からは批判されることが多かったように思います。
実人生においては、彼はむしろ中絶論争などを始めとして、当時の「進歩的な」女性たちの支持に回ることが多かったようですが、作中の女性のイメージ、特に理想像に関しては、無意識的に時代の影響を被っていた点は否定できないかもしれません。
 
ただ、Yeatsの作中に登場する女性は必ずしも生身の人間ばかりではなく、妖精であったり、アイルランドの化身であったりと、その示現は様々です。翻って、いわゆる「理想の女性像」として作品中で歌われるMaud Gonneは実在の人物ですが、Gonneは必ずしも理想的な姿ばかりを描いたわけではなく、Gonne自身、Yeats の作中での自身の扱われた方に満足していなかったようです。
 
Yeats が女性のイメージを用いて何をどのように表現しようとしていたのか、少なくとも何通りかのパターンが考えられ、さらにそれらの間には有機的な連関を見出すことが可能と思われます。
 
今回は作中の女性たちの「語り」のあり方に注目し、考えてみたいと思います。
 
 
ということで、これはすごいことになりそうです。
熱い論議が続きそうで、大いに楽しみです。
これを聞き逃しては、一生の損、かとも思います。
発表の後は、席を移して、食堂の方でビールや紅茶などをいただきながら、有意義なお話に花が咲くことでしょう。どうぞお急ぎでない方はお立ち寄りください。
 
場所と時間はいつもの通りです。

午後2時半より。(会場費:1000円)

場所は、国際文化会館
都営大江戸線 麻布十番駅 7番出口より徒歩5分。
東京メトロ南北線 麻布十番駅 4番出口より徒歩8分。


5月25日のオベロン会

2019-05-22 | みかん

 

こんにちは、新緑美しい季節となりました。5月のオベロン会は、大崎崇彦さんのご発表です。

大崎さんの視点で、キーツを論じてくださいます。大崎さんによると、

「プシュケの神殿をつかさどる美の主宰キーツが、古代神格アポロへの頌詠に託して、近世に至る詩聖を称(たた)え寿ぐロマン主義者の熾烈な前衛意識に基づく逆説的なモデルニテ(現代性)」というテーマでお話してくださるそうです。

プシュケ頌“Ode to Psyche”と、ホメロス、ウェルギリウスから始められ、先ず

ミルトンを仰ぎ、続けて、シェイクスピア、スペンサー、タッソーの順に時系列

を錯綜させ乍ら、近世に至る詩聖を称え詠む“Ode to Apollo”を中心に論じてくださる予定です。

大崎さんを水先案内人に、キーツの世界を堪能できそうですね。

みなさまにお目にかかれますことを楽しみにしております。

 

場所などは、いつもの通りです。会の後は、国際文化会館の美しい庭を楽しみながら、文学談義をいたしましょう。

午後2時半より。(会場費:1000円)

場所は、国際文化会館
都営大江戸線 麻布十番駅 7番出口より徒歩5分。
東京メトロ南北線 麻布十番駅 4番出口より徒歩8分。


2019年4月27日のオベロン会

2019-04-22 | みかん

 

 

みなさん、こんにちは。新年度になり、あわただしい時期ですが、いかがおすごしでしょうか。

今年は桜もうつくしく咲いていつもよりも長く楽しめた気がします。

さて、4月の例会は、宮本正秀さんが発表してくださいます。久々にお話を伺えるのを楽しみにしております。

 

場所などは、いつもの通りです。会の後は、新緑をたのしみながら乾杯をいたしましょう。

午後2時半より。(会場費:1000円)

場所は、国際文化会館
都営大江戸線 麻布十番駅 7番出口より徒歩5分。
東京メトロ南北線 麻布十番駅 4番出口より徒歩8分。


オベロン会3月例会のお知らせ

2019-03-26 | daruma feat. Takasaki

少しずつ暖かくなり、桜の開花の知らせも舞い込んでくる今日この頃、皆様心やすらかにお過ごしでしょうか。

3月30日(土)は松田幸子さんのご発表です。

タイトルは「ブルーム『アンティポディーズ』における空想の旅と病」

がご発表の概要です。

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リチャード・ブルームの『アンティポディーズ』(初演1638年、出版1640年)は、内乱が始まる数年前に上演された気質喜劇のひとつである。ジョン・マンデヴィルの『旅行記』の世界にのめり込みいわば「マンデヴィル狂」となっているペリグリンを正気に戻すために、周囲は一芝居うって彼を「アンティポディーズ」(Antipodes)への旅へと連れ出す。そこは(実際にはロンドンなのだが)イングランドとはまったく正反対の慣習を持った人たちの住む国だった。本発表では、17世紀のイングランドにおける「アンティポディーズ」(対蹠地)と新世界にまつわる言説を比較しながら検討することで、ブルームの『アンティポディーズ』における性/生についての想像力について明らかにする。

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アンティポディーズに旅行する芝居とは、、、イギリスの演劇はいつもながら突拍子もないですね〜。

ぜひ色々質問して、どんな物語なのか解き明かしましょう!

場所と時間はいつもの通りです。会場でお会いしましょう。

時間:午後2時半より。(会場費:1000円)

国際文化会館
都営大江戸線 麻布十番駅 7番出口より徒歩5分。
東京メトロ南北線 麻布十番駅 4番出口より徒歩8分。

 

 


オベロン会2月例会のお知らせ

2019-02-18 | daruma feat. Takasaki

 

関東はまだ寒い日が続きますが、皆さんお元気で冬をお過ごしでしょうか。

2月23日(土)のオベロン会は笹川渉さんのご発表です。

タイトルは「王党派の詩集 Wit and Drollery (1656) をめぐって」

以下がご発表の概要です。

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1650年代のイングランド、共和制のもとで娯楽が取り締まられ、その前後の時代と比べると新しい文学作品の出版も決して盛んとは言えませんでした。しかし、政治的に力を失っていた王党派はその間全くの無抵抗であったわけではなく、反クロムウェル政権の行動の一端が、詩文を集めた miscellany の出版を通じて行われていました。今回の発表では、その一つである 1656年に出版された _Wit and Drollery_ において、'The Inovation of Ulysses and Penelope’ と John Donne のエレジーである ‘Love's Progress’ が、それぞれ詩集の最初と最後に置かれていることに注目したいと思います。また、この二作品を手掛かりに共和政府の側にいた John Milton の詩に対する態度も考えてみたいと思います。

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共和政下の王党派詩とは、大学の「イギリス文学史」ではなかなか取り上げられない貴重なトピックです!

どんな議論になるのか、楽しみですね。

場所と時間はいつもの通りです。会場でお会いしましょう!

時間:午後2時半より。(会場費:1000円)

国際文化会館
都営大江戸線 麻布十番駅 7番出口より徒歩5分。
東京メトロ南北線 麻布十番駅 4番出口より徒歩8分。


2019年1月の休会のお知らせ

2018-12-23 | みかん

 

昨日のオベロン会は、無事に終了いたしました

クッツェーの現代社会への真摯かつ、生の側面を剥き出しにするような問いかけを読み解きながら、話は、Disabilities Studies と 文学との関係性など、さまざまな話題に及び、文学的な問いを思い浮かべながら、今年最後の研究会を締めくくりました。

年明けの次回が待ち遠しいところですが、1月最終週は、大学の期末試験期間などと重なることもあり、とても残念ですが、休会とすることにいたしました。

2019年の最初のオベロン会は

2019年2月23日(土)14時30分〜となります。

ぜひご参加ください。

それでは皆様良いお年を


2018年12月22日のオベロン会

2018-12-10 | みかん
 
すっかり冷え込んで、冬支度に忙しい毎日ですね。
そんななか、今年の締めくくりの発表を担当してくださる千葉康樹さんが
さっそく要旨を送ってくださいました。

 

“南アフリカのノーベル文学賞受賞作家、J. M. Coetzeeの作品、
Slow Man と The Lives of Animals を中心にして、「障がい者と文学」について考えます。
Disability Studies という学問領域、あるいは、Disability and Literature という
文学研究の切り口は、英米ではメジャーになりつつありますが、日本の英文学においては、
さほどでないと思われます。今回の発表では、英米の研究動向にも触れながら、
「障がい者」をモチーフにした Coetzee の作品を解析し、Disability and Literature という
アプローチの可能性について考えます。”
 
 人間の姿を独特の乾いたトーンで語りだすクッツェー作品を、
Disability Studies という新しい批評的アプローチで論じるということで
とても楽しみですね。現代の私たちの主体の有り様になじむ語りでありながら、
それゆえに、はっとする程人間の存在をえぐる小説世界を通り、
千葉さんを水先案内人に、大きな思考の海に漕ぎ出す事ができそうです。
 
おたのしみに
 

 

場所などは、いつもの通りです。会の後は、今年をふりかえりながら、乾杯を

午後2時半より。(会場費:1000円)

場所は、国際文化会館
都営大江戸線 麻布十番駅 7番出口より徒歩5分。
東京メトロ南北線 麻布十番駅 4番出口より徒歩8分。