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あるマーケティングプロデューサー日記

ビジネスを通じて出会った人々、新しい世界、成功事例などを日々綴っていきたいと思います。

飯島秘書のホントの話

2007-06-26 21:12:24 | マスコミ関連
こんばんは。

先日オーナーインタビューのためにサロンにお伺いした帰り、サロンの近くのブックオフで一冊の本を買いました。

その本の生の名前は、『代議士秘書 笑っちゃうけどホントの話』。小泉政権を影で支えた、あの飯島勲秘書の著書です。

とかく週刊誌ではあまりイメージのよくない飯島秘書ですが(笑)、その本の内容はなかなか充実していたので、ちょっとご紹介したいと思います。

◆選挙は日本でできる唯一の戦争だ

【候補者の当落は、ポスターの貼り方一つでわかる】

いったんポスターを貼り終えたら、今度は全てのポスターをチェックするため、一つの例として他の運動員に鋲を持って回らせることがある。なぜか。それは熱心な支持者にポスター貼りを頼んでいても、やはり選挙事務所の人間ほどに真剣勝負でやっているとは限らないからだ。(中略)

そこで、すべてのポスターをチェックし、一枚一枚、ポスターが剥がれないように鋲を打って回らせるのである。鋲を打つのはポスターが剥がれないようにするという意味もあるが、同時に本当にチェックを行ったことを確認する意味もある。

たとえばA地区のポスター貼りの担当は加藤氏であるとしよう。加藤氏は作業を終えると、事務所に貼り終わったとの連絡を入れてくる。そこで運動員に「おまえ、A地区に行って見てこい」と、チェックに行かせるのだ。(中略)

支援者が熱心な陣営のポスターは、少しでもズレたり皺がよったりしたら、すぐに張り替えられる。破けたままで風に吹かれているようなポスターが貼ってある陣営は、不熱心な支持者しかいないし、連絡網もしっかりしていない。つまり、組織力、支持力が弱いと思っていい。特に小選挙区制だと、立候補の個人ポスターと、政党用ポスターをどのように最大限、効果的に使用しているかが歴然とする。

かくのごとく、候補者の当落は、ポスターの貼り方一つを見れば、選挙のプロでなくともすぐわかるのである。

【金がなくてもあるように思わせるテクニック】

選挙というのは不思議なもので、「この候補はどこをつついても本当に金がないな」と支持者に思われると、資金の豊富な相手に負けてしまうことがある。そこで、なんとかこちらにもたっぷりと金があるように支持者に思わせる工夫が必要だ。

いちばん手っ取り早いのは、選挙区内なら誰もが知っている資産家を、選挙の幹部に取り込むことである。有名な資産家がバックについているくらいだから、金がないということはありえない、と誰でも思う。実際には、おそろしくケチで、ビタ一文出さなくてもいい。世間の人はそんなことまで知らないからかまわないのである。そこで、その資産家に頭を下げて、

「ぜひ、ウチの選対に来て下さい。もう人手が足らないものですから留守番でもいいから来て下さい。選挙事務所にどっかと座って、事務長みたいな顔をしてくれていればいいんです」

と頼み込んで泣き落とし、選挙事務所に座らせる。そのうち対立陣営の関係者が、お茶を飲みながら、さりげなく様子を伺いにやってくる。と、億万長者がどっかと真ん中に座っているではないか。この光景を見ると、

「あそこはお金がないなんていうのはウソだ。今日も、あの資産家が選挙事務所に来て、胸を張ってお茶を飲んでいた」

と事務所に帰って報告する。かくして、わが陣営には金があるという噂がどんどん広まっていくのである。(中略)

◆秘書はあらゆることを知っていなければならない

【カモがカモを探して永田町を飛ぶ】

とある日の議員会館の一室、次のような陳情をする人物が現れた。

「実は北海道の某所から石油が出ました。自分はそこの地権を押さえたのですが、それを買う人を先生から紹介してもらえませんでしょうか」

この人、仮にAさんとしておこう。実はAさんはM資金まがいのグループにだまされたのであるが、そんなことおくびにも出さずにそのババをこちらに押し付けようとやってきたのだ。私ならこの時点で、Aさんにどうやってお引取り願うかを考えるが、知識も金もない先生と秘書はとたんに舞い上がってしまう。

この話のカラクリを説明するために、まずAさんが陥ったストーリーを紹介しよう。

ある日、Aさんのもとへ一人の紳士がやってきた。その人物いわく、

「いや、意外と知られていないんですが、日本には新潟みたいに石油が出るところが、けっこうあるんですよ。実は今度、北海道の土地で石油が出たらしいんです。どうです?この採掘権を買ってみませんか?」

さっそく、Aさんは紳士に伴われて現地へ飛んだ。

「まあ、問題は石油の質なんです。質が悪ければ、いくら掘っても採算が合いませんがね。ほら、あそこの土の上がちょっと湿っているでしょう。あれが石油なんです。ちょっとAさん、この試験管にあの石油を採取してみて下さい」

そこで手をベタベタにしながら、Aさんは試験管のなかに原油を入れた。ちなみに、騙すほうからすると、ここでAさん自身にこの作業をやらすのがポイントとか。(中略)

こうして何ヵ所かで原油を採取すると、

「実は、通産省(現経済産業省)の外郭団体に鉱物試験場というのがあります。ここは、お金を払い込みさえすれば、鉱物の成分を分析してくれますので、そちらに行って調べてみて下さいよ。われわれがいくら、これが本当に素晴らしい原油だといっても信じてもらえないでしょうからね」

そして待つこと数週間。分析の結果はきわめて上質の原油。ここでカラクリを説明すると、なんのことはない。この詐欺グループ、Aさんがやってくる前日に中東産の原油をドラム缶に2、3本手に入れて、数ヵ所の土の中に流し込んでおいただけなのである。分析結果がいいのは当たり前。(中略)

こう口説かれたAさん、ついに思い切って借金をし、クズみたいな土地を1億円出して買ってしまった。一方、詐欺グループは、現金を手に入れると同時に煙のように姿を消し、手元に残るのは自分名義の登記簿謄本と採掘権の届け出の権利、そして鉱物試験場の分析表、そして借金である。

かくして、最初のカモが、次のカモを探して永田町に出没するというわけだ。(中略)

秘書たる者は、こういうワケのわからない話の真贋を調べて、上手にさばかなくてはいけないのである。

権謀術数の渦巻く政界で、秘書という存在の大きさと重要さが実感できる一冊です。田中角栄の秘書早坂茂三氏と比べると、飯島秘書のキャラクターの方が親近感が涌いてきます。やはり飼い犬が飼い主に似るように、政治の世界も秘書は自分が使える親分に似てくるのかも知れません。

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