あるマーケティングプロデューサー日記

ビジネスを通じて出会った人々、新しい世界、成功事例などを日々綴っていきたいと思います。

広告の原体験4/見えてきた成功イメージ

2007-09-06 17:42:30 | クリエイティブ
成功事例を丹念に調べていくうちに、だんだん成功イメージが見えてきました。

それは、飲食などの現場採用で成功している広告アプローチは、“いかに情感に訴えるか”が重要だということです。

私は過去の飲食関係の募集成功事例を集めると同時に、社長にお願いしてそのスナックのチラシ原稿をFAXで送ってもらいました。(※この時は着信と同時に受け取れるよう、コピー機の前で待機していました(笑))

そのチラシの表現は、時給1,200円という文字だけが斜体で大きく出ていて、しかもその金額は相場よりも安いというハンディを抱えていました。

「このスナックは、待遇面でのアプローチでは勝てない」

立地、メニュー、客層他、潜在応募層が気になりそうなあらゆるポイントを洗い出しましたが、ことごとく相場に負けています。そのうち、私はあることに気付きました。

「このスナックのキラーコンテンツは、ママだ」

そう、林家ペー似のママこそが、良い意味でも悪い意味でもこのスナックのシンボルなのです。「ジャクソンファイブかよっ」と突っ込みを入れたくなるほどの大きな茶髪のカーリーヘアー、厚さ2cmの厚化粧、周囲を圧倒するファッション…。

このママを気に入るかどうか、そしてうまくやっていけるかどうか。そこが、ベストマッチングの大きなポイントです。本質は、中小企業の採用と全く同じなのです。

そう決意すると、早速社長にお願いし、ママへの取材を設定して頂きました。

この頃になると、スナックのママに取材するというよりは、中小企業のオーナーにインタビューするという感覚でした。

そして、いよいよ取材の日がやってきました。

つづく