あるマーケティングプロデューサー日記

ビジネスを通じて出会った人々、新しい世界、成功事例などを日々綴っていきたいと思います。

広告の原体験1/あるスーパーオーナーとの出会い

2007-09-03 15:54:59 | クリエイティブ
こんにちは。

本日から、私の社会人生活における広告の原体験について綴っていきたいと思います。

リクルートに入社して1年目、私は埼玉に本社を構える某スーパーを担当することになりました。

この会社のオーナーは、子供の頃ゴルフ場の場外に落ちているゴルフボールを拾ってはそれを売ることで商売の醍醐味を覚え、一代でスーパー網を築いた方です。

ある日社長と会食をすることになり、営業担当の同期と嬉々として出かけました。

一次会が終わり、二次会は社長お気に入りのスナックへ。

そのスナックは、まさに異次元ワールドでした。幽霊が出そうなかなりクラシックなデザイン。そしてそのカウンターの向こうには鬼気迫る、いや熟女の魅力たっぷりのママが立っています。

その様相が、かなりキテます。林家ペーばりのカーリーヘア。八代亜紀顔負けの圧化粧。スナックの古びたデザインとママの組み合わせは、ホーンテッドマンション以外の何物でもありません。

しかし、我々はそんなことは全くお構いなしでした。取って頂いた極上のうな重をぺろっとたいらげ、マッチの『ギンギンラギンにさりげなく』(古い…)を熱唱し終わった時、重厚な造りの社長の顔がそっと近くに忍び寄ってきました。

小声で社長がこう囁きました。

「実は一つ頼みがあるんだけど、いいかな?」

何やらちょっと秘密めいた匂いがします。しかも、お腹は満腹、水割りを飲んでほろ酔い状態の体に「No」の選択肢はありません。

「いいですよ」
「じゃあ、詳しくは明日会社に連絡入れるから」
「わかりました」

翌日お昼過ぎ、会社にO社長から直々に電話がかかってきました。その内容は、想像をはるかに超えた驚愕の内容でした。

つづく