Presented by グレープス.com and スズキ美容室.com
and スズキ美容室・訪問サービス.com (長野県飯田市)
美容室への送迎のため、
おうかがいした、ひとりのお客様のお宅の玄関に、ガラスの一輪挿しが置かれていました。
そこに飾られている1本のバラに目を引かれました。
色は、ピンク。
とはいっても、ベージュがかっていて、アプリコットも感じるような・・・
なんとも深くて優しい色をしています。
一瞬、生花かな?と見惑うその花は、
近づいて観れば、
・・・それは、もう5年前になるのですね、・・・
わたし達の美容室が、小島博子先生とコラボさせていただき、開催した
「染の花展/ 染の花 In the Drama」で、
販売させていただいた染の花の一輪でした。
大切に飾っていただいていたというお客様への感謝の気持ちと同時に、
時間が経過しても、魅力が失せていない。
というより、少し色あせたことによって、さらに深い色の調和というか、味になっている…
魅力が増している。
やっぱり、この「染の花」はすごい。
という、作品に対する感激の気持ちが溢れてきました。
◆古びていくのも魅力◆
小島博子先生の師匠である、花職人・中村睦子先生※ の東京・広尾のショップを訪ねさせていただいたことがあります。
そこに飾られていた花の数々(それは新作ばかりでなく、昔の力作で、宝物のように保管されている花々です)に圧倒されたことを記憶しています。
「中世ヨーロッパの宮殿のお姫様の衣裳部屋」をイメージしていただければよいのでしょうか、
オートクチュールの重厚感と、気品となんとも言えない時間の流れが凝縮されたような空間がそこにはありました。
素材の布が高級であるから、とか、染料の調合が素晴らしいとか、そんな分析はできるのでしょうが、
それだけでは説明できない、
作家が作品に吹き込んだ命が生きづいているように感じます。
中村睦子先生のアトリエで、中村先生の片腕として、腕を磨き、振るわれていた、小島先生の「染の花」にも、
その系譜が脈々と生きていることを実感します。
それに加えて、小島先生の「染の花」には、
ご本人の作家としてのルーツである、アートフラワー的なエッセンスと
常に前向きで、うしろを振り返らないという、ご気性が、花にあらわれているように感じます。
以上、<2013 染の花展>より
☐「染の花」の関連ページ☐
①染の花 スタイルブック
②染の花 写真館
※ 花職人・中村睦子
「染の花」のパイオニア。
テレビの年末の歌合戦番組に出演される歌手の胸元を華麗に飾るコサージュといえば、中村睦子先生のお花・・・
と、イメージしていただければ、わかりやすいのではないでしょうか。
布地にオリジナル調合の染色を施し、自在のフォルムで生み出される染花は、日本のセレブたちに永年にわたって愛されています。