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「通過儀礼」 とは、
~人が一生のうちに経験する、誕生・成年・結婚・死亡など、年齢的に重要な節目にあたって行われる儀礼~
と、辞書には記されています。
結婚式をはじめとする、通過儀礼の儀式や風習などには、
当然、
その地域やその民族によって受け継がれてきた特別な慣習が含まれています。
今日は、
日本以外の、民族色豊かな結婚式の様子が垣間見れる貴重な映画をご紹介します。
◆1994年公開のイギリス映画「フォー・ウエディング」◆ ※1
この映画の中には、タイトルの通り、4つの結婚式の場面が登場します。
そのうちの3つは、イギリス式。
これが、
結婚式の「グローバルスタンダード」と形容して間違いのない
キリスト教教会でのウェディングドレスでの結婚式です。
後の1つは、スコットランド式の結婚式。
キリスト教の式ではありますが、
スコットランドの民族衣装である「キルト」を着用して、
スコットランドという国名から、多くの人が連想する楽器「バグパイプ」の演奏が行われる
民族色豊かな結婚式のの場面が登場します。
前回、少し触れさせていただきました、
・・・結婚式スタイルのグローバル化に、ほぼ、飲み込まれてしまったヨーロッパ諸国の中で、・・・
数少ない例外といえる、民族色豊かな結婚式が見られることに、
特別な価値を感じてしまうのが、この映画です。
◆男性が着用する「スカート」である、キルト。生地の柄は、タータンチェック。
結婚式の正装として、着用されています。
さて、この映画の中身についてですが・・・。
ヒュー・グラントさんの主演作らしく、とてもウイットに富んだラブストーリーです。
シニカルな社会風刺や、結婚式での冷や汗もののセリフの応酬があり、
しまいには、結婚制度そのものの価値を問うといった、壮大なテーマが水面下に
横たわっているように感じられるドラマです。
結婚式の描写がリアルなことから、
結婚式スタイルの研究や、90年代のスタイリッシュでデザイン性豊かな、
ロンドンのフォーマルファッションを楽しむという視点からは、
たいへん貴重で、価値が高いと思われ、
おすすめしたい映画ではあります。が、
結婚式を控えたお嫁さんを、
少なからずブルーにする要素を含んでいる映画であることに間違いありません。
お取り扱いには、ご注意ください。
※1 映画「フォー・ウエディング」
ウエディング業界のの大きなトレンドが動き出す要因として、ロイヤルウェディング、著名人の結婚式、などがありますが、
映画作品のなかにも、そんな重要な役割を果たしているのではないかと思えるものがあります。
1994年公開のこの映画には、マイノリティ・カップル、手話でのセリフのやり取り、などがごく自然に登場しています。
フラワーアレンジメントを中心に据えた式場演出も、この当時から、日本でも盛んに取り入れられています。
今、見直してみても、現代の日本社会を予見していたかのような先進性が感じられます。
そして、
この映画のヒロイン(アンディ・マクドゥーエルさん)の役どころが、
アメリカ人で元ヴォーグ誌勤務(編集者なのかモデルなのか、職性は定かではない)というあたりに、
・・・先の時代を見通すという意味で・・・
恐ろしいほどの、設定の絶妙を感じてしまいます。
つづく