★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

記憶の残滓

2021年11月21日 13時05分32秒 | 徒然(つれづれ)
 大学2回生から5回生までを、京福電鉄の八幡前の学生下宿で暮らした。
 京都の街への入り口の出町柳まで電車で6駅、約15分ほどの距離だ。
 通学で何百回往復しただろう。

 出町柳駅前には、当時でもレトロな佇まいのカミ家珈琲店があった。
 コーヒーが苦手な私だったが、そこのコーヒーだけは唯一旨いと思った。
 その店にも何十回通っただろう。

 河原町今出川の交差点は市バスはもちろん、当時は市電も走っていた。
 今出川通りを西に向かって歩くと、ほんやら洞があった。
 ヒッピーやフーテンの溜まり場みたいな、似非サブカルな雰囲気が、イマイチ性に合わなかった。

 その近くに、京都発祥のHALFというブランドのジーンズを扱っている専門ショップがあった。
 ビッグジョンやサンジェゴ派だった私には、オシャレ過ぎてハードルが高かった。

 同志社女子大から同志社大学までの小径はロマンスロードと呼ばれていたが、ついぞロマンスに巡り合うことはことはなかった。

 今出川キャンパスを素通りし、路地を抜けた先に英文科の本拠地、新町学舎があった。

 新町学舎の斜め向かいの建物の二階に、スペースという喫茶店があった。
 そこは当時私が所属していたフォークソング同好会「とんがりぼうし」の溜まり場だった。
 行けば、メンバーの誰かがコーヒーを飲んだり、クジラカツ定食を食べたりしていた。

 卒業して45年が経つが、記憶に残っているのはそんなところだ。


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