★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

『函館の女』雑感

2023年04月18日 10時56分29秒 | 音楽
 昔は聞き流していた昭和歌謡や演歌が心に染みる年代になった。
 ウォーキング途上で、よく頭の中に浮かぶのが、北島三郎の『函館の女』だ。

 その歌詞から私なりに想像を逞しくしてみた。

♪はるばるきたぜ函館へ~さかまく波をのりこえて~
  
 主人公は連絡船に乗って津軽海峡を越えてきたのだ。
 出発地点はたぶん花の都東京の上野駅だ。
 それも夜行列車の旅だ。

♪あとは追うなと伝いながら~うしろ姿で泣いてた君を~
 
 ここで場面は回想へと切り替わる。
 主人公が思いを寄せていた女が、東京から函館に流れて行ったのだ。
 女はスナック勤めで、郷里が函館だったのかもしれない。
 女も主人公には切ない想いを抱いていたのだ。

♪おもいだすたび逢いたくて~とてもがまんができなかったよ~

 また現実に戻る。
 なぜあの時、引き止めなかったのだろう。
 忸怩たる想いを胸に、主人公はとうとう函館まで来てしまったのだ。

♪灯りさざめく松風町は~君の噂もきえはてて~

 風の噂で、松風町のスナックで働いていると聞いたが、どのスナックにも女はいなかった。

♪迎えにきたぜ函館へ~見はてぬ夢と知りながら~

 東京へ連れて帰り所帯を持とうとまで思ったが、それが見果てぬ夢だと、うすうす感じていたのだ。

♪一目だけでも~逢いたかったよ~

 あちこち探したけど、結局、女は見つからなかった。
 主人公はひとり肩を落として函館をあとにするのだ。

 昭和の歌には哀愁があったなあ。


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