★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

我が街天神橋筋商店街

2015年06月14日 11時48分59秒 | 徒然(つれづれ)

 日本一長いといわれる天神橋筋商店街。
 JRで大阪駅から一駅は徒歩圏内だ。梅田の繁華街とは一味違った、コテコテナニワ文化が香るディープ天満の雑踏がそこにある。

 勤続30年以上の会社はお膝元で、朝夕毎日通るアーケードは見慣れた光景だ。
 立ち並ぶ商店は客足が途絶えることはなく、老舗とニューウェイブが奇妙に同居して違和感はない。
 定食まである昔ながらの喫茶店、銃砲刀剣店に老舗の饅頭屋、携帯ショップにベーカリー、お好み焼き屋にヌーベルシノア、その活況たるや地方の商店街の比ではない。
 生活必需品から嗜好品、趣味雑貨まで揃う利便性は他に類を見ない。

 黄昏迫ると商店街を中心とした同心円に、和洋中、無国籍の雑多な飲み屋が赤い灯青い灯を点しだす。
 昔ながらの立ち飲みや大衆居酒屋から、寿司屋に串カツ屋、イタリアン、メキシカンなどが乱立し、地元のオッサン連中から、サラリーマン、学生、旅行者、外国人まで客層も人種の坩堝の感だ。
 常連客はそれぞれの店に陣取り、一見客はネット情報を元にあたりをつけた店に突撃する。

 大阪梅田の繁華街から一駅離れただけで、酒や料理の値段がヘタをすると半減する天満価格は大きな魅力だ。
 まあ、味のほうは食道楽にはイマイチかも知れないが、味覚音痴の中産階級には至ってリーズナブルだ。
 
 長年天満のあちこちを飲み歩いた私が、加齢の面倒臭さで落ち着いたのが天満の端のワインバーだ。
 熟年マダムがひとりで切り盛りしている、10人掛けのカウンターと4人掛けのテーブルの狭いポルトガルワインの店だ。
 今年で10周年を迎え、地域でも古株チャートにランキングされるようになった。
 
 最近は酒量が落ちて週一ペースでワイン1本を飲み、二軒目に去年オープンした近所のブルーズバーに河岸を変えるのが私の飲酒パターンだ。

コメント
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